青空の下、青空の青を反射し、映し出す川の横にて、青空に似てつかない戦闘が行われる。
一つのミスさえ許されない、お互いが一挙手一投足が死因になる最悪な戦闘が、この川辺を包む。
空間が捻じ曲がる音、血の匂い、常に飛び散る木屑に砂煙。
最悪な環境の上での、3人の演者による戦闘の裏にて、今から謳われる戦闘。
黒瀬 零
三神 咲希
ピィィィィィィィイン
死の鬼ごっこの幕を開ける、最速の死の矢の一撃が、三神の横を通る。
川のせせらぎも、人の声も、全てかき消す声の一撃が耳に轟かせる。
黒瀬 零
冷徹なような、少し笑いの入るような声が、鎌が陽の光を反射させる。
三神 咲希
ここにただ居て、1人で戦いを選んでも勝てず、死が待つだけと理解し、2人の居る方へ逃亡する。
心で理解したのか、黒瀬と狂堕は協力関係ではないことが何故か脳に巡る。
黒瀬 零
黒瀬 零
ズザァァァァァァ
刻乃 真流
狂堕 霊夜
刻乃 真流
狂堕 霊夜
狂堕 霊夜
ドゴォ
刻乃 真流
一瞬にして、地表に居た筈が空中に放り投げられ、地面に叩きつけられる。
痛みと急さから、言葉も出ずにただ痛みを噛み締める。
刻乃 真流
立ち上がろうとしようとしても、何か物質が乗っけられたこのように、肉体と脳が分かたれたかのように、動けない。
狂堕 霊夜
狂堕 霊夜
狂堕 霊夜
刻乃 真流
ブォォン
風を切る速度で槍が飛び、こちらにやってくる。
その槍は狂堕の手に止まり、狂堕はその槍をこちらに向ける。
狂堕 霊夜
槍の先端の鋼鉄は、光らせながらも無常を体現するような冷徹さを感じさせる、威厳のある魔導具の様にも見えた。
狂堕 霊夜
槍の悪意ありの迷い無き先端がこちらに静かに近づいていく。
嫌な想像、嫌な未来から目を閉じる。
刻乃 真流
目の前には止まる槍と、光の壁があった。
ヨア・ループス
刻乃 真流
狂堕 霊夜
狂堕 霊夜
ヨア・ループス
ヨア・ループス
狂堕 霊夜
狂堕 霊夜
刻乃 真流
狂堕 霊夜
狂堕 霊夜
再び、鋼鉄の槍に幻のような光が宿る。
ピィィィィィン
狂堕 霊夜
遠くから耳に響く、甲高い音が聞こえてくる。
そんな音を聞いてから、狂堕は槍を刻乃から離す。
刻乃 真流
狂堕 霊夜
狂堕 霊夜
狂堕が、音を聞いてすぐどこかへ行こうとする。
ヨア・ループス
一瞬に、半透明の光の壁が一面に現れる。
狂堕 霊夜
狂堕 霊夜
ヨア・ループス
狂堕 霊夜
狂堕 霊夜
ダッダッダ
槍が至る所に地面に突き刺さる地に、思いっきり走ってくる足音と、女性が来る。
少し後ろには鎌を持った黒髪の男が何かを企み、後ろからゆっくり歩いて来る。
三神 咲希
三神 咲希
三神 咲希
襲撃が2回も続き、精神に不安が募って行く。
塵も積もれば山となる、巨大な岩が2つも重なればすぐに山のように高くなるだろう。
ピィィィィィィィイン
音に反射して、肉体が動く。
さっきまで肉体のあった場所には赤い矢が通る。 反射神経が少しでも弱っていれば心臓を一突きだったのが目に浮かぶ
反射して動いた身体は腰が抜け、地面に座り込む。
足が動かせなくなる三神を見て、ゆっくりと黒髪は歩き、目の前に来る。
黒瀬 零
黒瀬 零
兎を見て狼が嘲笑う。
三神 咲希
英雄として、他の皆の尊厳の為に腕に力を入れ、能力の発動を目指す。
黒瀬 零
黒瀬 零
三神 咲希
三神 咲希
黒瀬 零
ブォン
声が聞こえたと思えば、黒瀬の重力が右側へ吹き飛ばされる。
発動しようとしていた能力は急な展開によって緊急阻止してしまい、不発となる。
ズ”ゴ”ォ”ン”
遅れてぶっ飛ばされた黒瀬の壁にぶつかる音が響く。
狂堕 霊夜
狂堕が砂煙から現れ、大声が反対の川まで響くような声を出す。
三神 咲希
刻乃 真流
三神 咲希
刻乃 真流
急な展開に目が回りそうになる中、安堵する刻乃を見れば少し精神が和らぐ。
後ろには光の神様を居て、何かを唱える。
ヨア・ループス
三神 咲希
ヨア・ループス
三神 咲希
ヨア・ループス
刻乃 真流
刻乃 真流
三神 咲希
刻乃 真流
ヨア・ループス
三神 咲希
ヨア・ループス
ループスにそそのかされ、あっち側を見れば透明な様な、光が固まっているような物がそこにあった。
ヨア・ループス
三神 咲希
ヨア・ループス
ド”ゴ”ォ”ォ”ォン”
狂堕 霊夜
黒瀬 零
カァン!
鎌と槍がぶつかり合い、高い音がまた響く。
力任せには両方一進一退を繰り返して、また元に戻るだけだった。
黒瀬 零
ピィィィィィィィイン
狂堕 霊夜
ブ”ォ”ォォン”
ガ”ァ”ン!
黒瀬 零
狂堕 霊夜
血矢が宙を舞い、それを見た狂堕が遠くに落ちていた槍を能力で飛ばし、零の鎌にぶつかる。
意図しない攻撃を食らった黒瀬の防御は少し揺らめき、狂堕の槍での一撃を許す。
黒瀬 零
槍の攻撃は確実に効き、血を流す。
黒瀬 零
周囲を血の霧で染め上げ、いい景色を、視界事塗りつぶす。
今2人には相手しか見えず、血で血を洗う戦闘を煌めかせる。
今、このフィールドには2人しか居ない。
次回〘脆く遠い終わり〙
コメント
5件
いつのまにかめっちゃ投稿されてた気づかなくてすみません こんな描写書けるようになりたい。天才、上手、美味、馬。
一つ一つの描写がかっこよすぎてずっとすげぇ〜ってなりながら見てました…難しいのめちゃくちゃ分かります… 最後にも新たに2人来たみたいで…どうなるか楽しみです!
描写…難しすぎない? とあるゲームの二次創作見てたら作品全然進まなかったです。