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優しい彼女

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優しい彼女

1 - 優しい彼女

♥

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2019年04月20日

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僕は貧乏だからみんなと違い、学校でいじめられている

だからもう嫌になった

せめて屋上で自殺してあいつらの記憶に残ってやろうとここへ来た

ソウタ

もう嫌だ……

ソウタ

………

そう柵を乗り越えようと身を乗り出す

ミキ

ダメ!!!

ソウタ

うわ!?

ミキ

死んじゃダメ!

ソウタ

ミ、ミキちゃん

そこにはクラスメイトのミキちゃんがいた

可愛くて人気者のミキちゃんとなど話した事もない

男にいじめられているから彼女は知らないのかもしれない

ソウタ

僕はいじめられてるんだ…

ソウタ

もう生きたくない…

ミキ

でも死ぬのはダメだよ!

ミキ

いじめられてるのね

ミキ

なら私がその子達の事注意する!

ソウタ

そ、そんな

ソウタ

そこまでする事ないよ…

ミキ

うーん…

ミキ

あ!

ミキ

私はソウタくんの事いっぱい手伝うから

ミキ

終わったら私の頼み事一つ聞いてよ!

ソウタ

頼み事…?

ソウタ

なに?

ミキ

内緒っ

少し頬を赤く染めてニッコリ笑う彼女に

僕はもしかしたらと期待した

次の日

ソウタ

またいじめられる……

ビクビクしながら扉を開ける

しかし誰もこちらを見てこなかった

いつも教室に入った瞬間あいつらが来てトイレでいじめられるのに

そいつらは普通に他の子と話して喋っている

ソウタ

本当にミキちゃんが…?

彼女の姿を探すと黒板の前でみんなと話していた

ミキ

あっソウタくん!

ソウタ

あっえっと

こちらに気づいて近づいてくるミキちゃんに周りは少し驚いている

ミキ

ソウタくん、また屋上で話そ!

ソウタ

う、うん!

そのあと思い切って移動教室の時、僕は周りに話しかけようとしたが

クラスメイトA

隠しステージが見つかんなくてさー

クラスメイトB

マジ?攻略サイト見たら?

クラスメイトA

それってなんか悔しいじゃん笑

ソウタ

…………

とても話についていけなかった

そう、僕の家は貧乏

こればっかりは仕方ないのだ

屋上にて

ソウタ

……ねえミキちゃん

ミキ

?どうしたの?

ミキ

元気ないね

ソウタ

うん……

ソウタ

僕の家貧乏でさ

ソウタ

みんなゲーム機持ってるけど

ソウタ

僕だけ持ってなくて…

ミキ

なんだそんな事か!

ソウタ

そんな事って

ソウタ

ミキちゃんどうにかできるの?

ミキ

うん!

ミキ

まあ任せてよ!

ソウタ

う、うーん

流石にこの時僕は半信半疑だった

いくら彼女でもこの問題は解決できないだろう

だかその夜

ソウタ父

ソウタ、ほらプレゼントだ!

ソウタ

え!?

ソウタ

それずっと買えなかったゲームじゃん!!

ソウタ母

ふふ、お父さんのお給料とっても上がったの

ソウタ父

ああ、これから生活が楽になるぞ

ソウタ母

今まで我慢させてゴメンね

ソウタ

う、ううん!ありがとう!

信じられなかった

本当に彼女の言う通り願いが叶った

もしかして彼女は魔法使いなのかもしれない

次の日

クラスメイトA

あのクエストどこまでいった?

クラスメイトB

それがレアアイテム一人じゃ全然見つかんなくてよー

ソウタ

ね、ねえ!

ソウタ

僕もそのゲーム持ってるからさ…

ソウタ

こっ、今度一緒にやろ!

クラスメイトA

マジで!?

クラスメイトB

ソウタ持ってなかったじゃんか!

ソウタ

買ってもらえたんだ!

クラスメイトA

やったな!

クラスメイトB

じゃあ放課後俺んちで遊ぼうぜ!

ソウタ

うん!!!

おかけで友達も何人かできた

話題があるから話しかけやすいし、とっても楽しい

屋上にて

ソウタ

ミキちゃんがやってくれたんでしょ!?

ミキ

あ、ゲーム買えたんだね!

ソウタ

凄いよ、ミキちゃん魔法使いみたいだ!

ミキ

えへへ

ミキ

私じゃなくてお父さんが偉いんだけどね

ソウタ

へえでもありがとう!

ソウタ

ミキちゃんのおかげで

ソウタ

僕とっても幸せだよ!

ミキ

そうなんだ

ミキ

良かった、役に立てたんだね!

ソウタ

うん!

ソウタ

あ、頼み事きくんだっけ?

ソウタ

お礼したいよ

ミキ

わあありがとう!

ミキ

ソウタくんにしか頼めないかなって思ってて

ソウタ

僕だけ?

ミキ

ソウタくん……

ミキ

私……

前のように頬を赤く染めるミキちゃんに

もしかしてと僕の胸は高鳴る

ソウタ

ミキちゃん…?

ソウタ

うわ!?

突然ミキちゃんが抱きついてきた

ミキ

私…私ね……

ソウタ

ミキ、ちゃん……

ミキ

ずっとずっと

ミキ

人を殺してみたかったの!

ズプリと冷たい何かがお腹に入り込む感覚がして

倒れる僕を見るミキちゃんの顔は

いつもみたいにとっても可愛い顔だった

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