テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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七夕未満な恋物語

第8話 - 第8話　女と女の仁義無き戦い

2024年12月02日

#青春恋愛

#学園

#恋愛

#近親相姦

#初投稿

カレー

水瓶　澄美(すみ)

さ、勉強会始めよう

織姫　琴

お願いします！

白鳥　大将(おおしょう)

お世話になります

森　ゆうま

おー

畑山　はなこ

(何だよこのメンツ💢)

水瓶　澄美(すみ)

ってか…これ全員アタシが面倒みんの…？

森　ゆうま

へっへっへ〜

畑山　はなこ

なにその笑い方？
ウザいんだけど

白鳥　大将(おおしょう)

普通フッフッフだろ

森　ゆうま

こんな時の為に、俺はある人物を呼んどいた

松彦　星

俺だ

織姫　琴

星！

白鳥　大将(おおしょう)

お前かよ！！！

松彦　星

おいゆうま、どういうことだ

森　ゆうま

え？

松彦　星

こんな居るなんて、聞いてない

森　ゆうま

あれ？そうだっけ？

水瓶　澄美(すみ)

助かった…！
松彦が来てくれたらもう100人力だ

水瓶　澄美(すみ)

じゃあ、2班に分かれよう

白鳥　大将(おおしょう)

なるほど、
すみ班と松彦班か

水瓶　澄美(すみ)

そーゆーこと

松彦　星

は、え？俺帰るけど

畑山　はなこ

はいはい！！
私ぜえええったいすみ班！

松彦　星

(コイツもいんのかよ…)

織姫　琴

(あー、イライラしてる…。ごめんね、星、私が誘っちゃったの)

森　ゆうま

あ！じゃあ俺、松彦班！

松彦　星

だろうな

水瓶　澄美(すみ)

あとは…

白鳥　大将(おおしょう)

俺と琴か

織姫　琴

あ…

織姫　琴

(どうしよう…。
ここで無理にすみ班に入って、星をさけるのは不自然…？)

織姫　琴

(かといって、星班に入れば、また影で色々言われるかもしれない…。あの子も見てるし…)

白鳥　大将(おおしょう)

はあ！？
俺、絶対琴と別れんのか？

白鳥　大将(おおしょう)

ふざけんな、交代だ
ゆうま

森　ゆうま

なんで俺！？

森　ゆうま

いーじゃん！
白鳥もこっち来いよ！

織姫　琴

あ、それなら私はすみ班に入るね

白鳥　大将(おおしょう)

ええ…

松彦　星

気持ち悪…

水瓶　澄美(すみ)

諦めろ、白鳥

そこから人数が分かれ、すみ班がすみちゃんはなこちゃん私

松彦班が星大将ゆうま君となった。

水瓶　澄美(すみ)

んじゃ、始めてこうか

織姫　琴

目標とか立てる？

畑山　はなこ

目標〜？
琴ちゃん真面目〜

水瓶　澄美(すみ)

あ！いいじゃん！
やろう！

畑山　はなこ

………。

水瓶　澄美(すみ)

私は10位以内かな

畑山　はなこ

さっすが澄美ー！
まじすごい
頭の出来が違うわ〜

織姫　琴

すみちゃん、
授業もちゃんと聞いてるし、ノートも取ってすごいよね！

織姫　琴

私も見習って頑張ろう！

水瓶　澄美(すみ)

琴〜
嬉しいこと言ってくれんじゃん〜！

畑山　はなこ

…………。

森　ゆうま

俺はクラス20位以内だな〜

畑山　はなこ

うっさい！
そっちで勉強してろ

森　ゆうま

へいへーい

水瓶　澄美(すみ)

二人は？どうする？

畑山　はなこ

えー、んじゃあ、クラス15位以内でいいや

織姫　琴

私…どうしよう…

水瓶　澄美(すみ)

まあ、琴はまだ順位とか分かんないし

水瓶　澄美(すみ)

取りあえず、転校してくる前の範囲から軽く教えるよ

織姫　琴

すみちゃん…！ありがとう！

畑山　はなこ

………。

はなこちゃんから、物凄い冷え切った視線を感じる…。

星の方に行けば良かったと後悔した。

水瓶　澄美(すみ)

さ、まず何からやりたい？

織姫　琴

じゃあ、古典からお願いしたいな

水瓶　澄美(すみ)

おっけー！
じゃ、最初は教科書P.34の「伊勢物語」からなんだけど…

カリカリカリカリ…

学生の勉強会なんて、もっとふざけるものだと思っていた。

でも、今この教室ではシャーペンの音と何かを教える声しか聞こえない。

水瓶　澄美(すみ)

それで…今教えた通りに和訳すると？

織姫　琴

あ！意味が繋がった！

水瓶　澄美(すみ)

よし！わかった？
じゃあ、それ教えて？

織姫　琴

うん！えっと…

一方、松彦班

松彦　星

………。

白鳥　大将(おおしょう)

………。

白鳥　大将(おおしょう)

(これで琴と二人っきりだったらなー。
…なんでコイツらと勉強してんだ俺)

森　ゆうま

なーなー、俺そろそろ飽きてきた〜

松彦　星

んじゃ帰れ

白鳥　大将(おおしょう)

俺は琴が帰るまで粘る

森　ゆうま

ってことはお前も飽きたんだろー？

白鳥　大将(おおしょう)

それ言うなって…
頑張ってんだから

白鳥　大将(おおしょう)

あー…お前のせいで
なんか俺も疲れてきた

松彦　星

結構やったしな
休憩するか

森　ゆうま

あ！俺自販機行ってくる！

白鳥　大将(おおしょう)

おー！いいな！

白鳥　大将(おおしょう)

琴！自販機行くけど
どうする？

織姫　琴

………。

白鳥　大将(おおしょう)

…琴？

織姫　琴

あ！ごめんね！ええと…

松彦　星

買ってきてやるよ

織姫　琴

いいの？

松彦　星

どうせ今集中してるだろ？

織姫　琴

ありがとう！

白鳥　大将(おおしょう)

何がいい？
イチゴオレとかあるぞ

森　ゆうま

バナナオレも
カフェオレも
あるよ〜

水瓶　澄美(すみ)

なんでオレばっかなんだよ…

織姫　琴

あ、ええと…
じゃあ、イチゴオレ買ってきて…

松彦　星

エナジードリンクでいいよな？

織姫　琴

え！あるの？！
それならそれがいい！

水瓶　澄美(すみ)

食いついた！

森　ゆうま

へ〜ちょっと意外かも

畑山　はなこ

私アイスココアー！

水瓶　澄美(すみ)

んじゃ、私はサイダー

森　ゆうま

おっけ〜

白鳥　大将(おおしょう)

じゃ、行ってくる

畑山　はなこ

あざー

水瓶　澄美(すみ)

ありがとー！

織姫　琴

ありがとう

白鳥　大将(おおしょう)

俺が琴の分買うから、
星は出すなよ

松彦　星

いや、ここは俺が買う

森　ゆうま

ヒュー、嫉妬か？嫉妬か？

松彦　星

…お前、コイツが琴の飲み物なんて買ったら

白鳥　大将(おおしょう)

？

松彦　星

どさくさ紛れに
ナニ入れるか分かんないだろ…

森　ゆうま

た、確かに…

白鳥　大将(おおしょう)

入れるかぁ！！！

松彦　星

あー、怖い怖い
逃げよ

森　ゆうま

きゃー！ストーカーよー！

白鳥　大将(おおしょう)

待てコラお前ら！！！

バタバタバタ！！

畑山　はなこ

うるっさ

水瓶　澄美(すみ)

騒がしーな、ほんと

水瓶　澄美(すみ)

あ、

畑山　はなこ

何？

水瓶　澄美(すみ)

トイレ行こ

畑山　はなこ

あ！私も〜！

水瓶　澄美(すみ)

琴は？大丈夫？

織姫　琴

うん、行ってきて

畑山　はなこ

じゃーすみ行こっ♡

すみちゃんにはなこちゃんは腕を絡め、嬉しそうに教室を出ていった。

織姫　琴

…………。

織姫　琴

(あ、次で転校前の範囲終わりそう…)

カリカリカリッ

織姫　琴

………。

織姫　琴

(そういえば…星
私がエナジードリンク好きってこと知ってたんだ)

織姫　琴

(相変わらず、良く見てくれてる…)

織姫　琴

(……。
さ、集中)

ガラガラガラ！！

すると、突然教室のドアが空いた。みんなが帰ってきたのだと思い

顔をあげた

栄田　まり

あれー？何、一人で勉強？

織姫　琴

あ…
栄田さん…

栄田さんは、正直トラウマだった。今度は何を言われるのかと身構えてしまう。

栄田　まり

そっか、転校生だもんね〜

栄田　まり

勉強しないと分かんないよね〜

織姫　琴

栄田さんってすごく成績がいいって聞いたよ

織姫　琴

美人だし、人気者で
すごいね

咄嗟に媚びるようなことを言ってしまった。

栄田　まり

や！私マジでブスだから〜！やめてー！

栄田　まり

テストも毎回てきとーにやっちゃってー
まじ、勉強しないとヤバいっていっつも思う

栄田　まり

だから勉強出来る人マジすごーい

栄田　まり

つか、なんでそんなダルいこと出来んの？

織姫　琴

(この子、本当に性格悪いな…)

織姫　琴

きっと、栄田さんに追いつきたいんだよ

栄田　まり

うちそんなんじゃないんですけどー！

栄田　まり

え、つか松彦も頭いいらしいじゃーん

栄田　まり

織姫さんも頭いいってことー？

織姫　琴

あ、そ、それは…分かんないかな

織姫　琴

(なんなのその理論…)

栄田　まり

まー、松彦もなんかいっつも頑張ってるよね〜

栄田　まり

涼しい顔して、
結構頑張ってあの順位なんだろうな〜って思うと

栄田　まり

正直笑える笑笑

織姫　琴

（……はぁ？）

栄田　まり

あ、ごめんね！そういや双子なのにこんなこと言っちゃって

織姫　琴

星は、私より頭いいよ

栄田　まり

そうなんだ〜すごいね

織姫　琴

成績とかじゃなくて、地頭がいいんだろうなって思う

栄田　まり

あー、
はいはい地頭ね笑

織姫　琴

栄田さんは、成績「は」いいよね

織姫　琴

頭も性格も悪そうだし、知性も感じないけど

栄田　まり

えー、なになに急に笑

織姫　琴

なんで友達いるのか不思議だよ

栄田　まり

あー、織姫さん友達少なそうだもんね〜

織姫　琴

少ないけど、一緒に勉強までしてくれる優しい友達がいれば十分だよ

栄田　まり

へー、
勉強頑張ってねー

栄田　まり

まあ、多分全員私よりテスト点低いだろうけど

私は栄田まりを下から睨み栄田まりは上から勝ち誇った笑みを降らせてきた。

織姫　琴

…………。

栄田　まり

………。

ガラガラガラッ

畑山　はなこ

あれ？まりじゃん
今日彼氏とデートじゃなかったっけ？

水瓶　澄美(すみ)

…まり、琴と何話してんの？

森　ゆうま

おーい！ジュース買ってきたぜー！

森　ゆうま

ってあれ？なんか空気悪くね？

白鳥　大将(おおしょう)

栄田、また琴に変なこと言ってんのか？

松彦　星

…………。

栄田　まり

はあ？失礼すぎでしょ

栄田　まり

別に、勉強頑張ってる琴ちゃんを励ましただけだし

栄田　まり

ねー、琴ちゃん！

織姫　琴

…………。

栄田　まり

じゃ、私行くね〜
バイバーイ

ドアに手をかけ、栄田まりは教室から出ようとしている。

織姫　琴

待って

そんなの許さない。

栄田　まり

なに？離してくんない？

織姫　琴

さっき言ったこと、全部撤回させるから

栄田　まり

…はぁ？なにそれ

織姫　琴

学年1位だか何だか知らないけど

織姫　琴

もう二度と取らせない

栄田　まり

何マジになってんの？

織姫　琴

私が、栄田さんより上になるから

織姫　琴

その時、全部同じこと言うからね

掴んだ腕をぎゅっと握り栄田まりに敵意を示した。

栄田　まり

いだだっ！離せよッ…！！

栄田　まり

うわ、腕赤くなったんですけど、
まじ最悪…

栄田　まり

明日から、
まともに学校生活おくれると思うなよ…

織姫　琴

皆勤賞とるから

ガラガラガラッドンッ！！！！

パタパタパタッ…

扉を勢い良くしめ、彼女は廊下を駆けていった。

森　ゆうま

…………。
さ〜て、俺は帰ろっ

水瓶　澄美(すみ)

…琴、何言われた？

織姫　琴

………。

織姫　琴

（あんなこと…口が裂けても言いたくない）

うつむいたまま、顔が上げられなかった。

白鳥　大将(おおしょう)

アイツ…ふざけんなよ…

水瓶　澄美(すみ)

まりのやつ、どんどん性格悪くなってんじゃん…！

畑山　はなこ

（まり敵に回すとか、織姫琴終わったわ）

松彦　星

……。

水瓶　澄美(すみ)

おい、松彦どこいくんだよ

松彦　星

便所

白鳥　大将(おおしょう)

…俺も

水瓶　澄美(すみ)

嘘つけ
シスコンストーカーども

畑山　はなこ

まりのこと追う気？

松彦　星

………。

白鳥　大将(おおしょう)

…………。

畑山　はなこ

絶対そうじゃん…

織姫　琴

あ、待って！

織姫　琴

いつも心配かけてごめんね、
ありがとう。

水瓶　澄美(すみ)

琴…大丈夫？

織姫　琴

ううん。
…全然大丈夫じゃない

水瓶　澄美(すみ)

そっか……。

織姫　琴

あのクソ女…

織姫　琴

私……絶対許さないから

水瓶　澄美(すみ)

ん？え、え？
こ、琴〜…？

白鳥　大将(おおしょう)

あ…あの琴(天使)が
…なんて言った？

松彦　星

何暴言位で驚いてんだよ。
琴のことなんも分かってねーな

白鳥　大将(おおしょう)

じゃあお前聴こえたか！？あの琴だぞ！？

水瓶　澄美(すみ)

おおおい！！松彦！！琴は…琴は…なんて言った？！

松彦　星

あのクソ女(あま)地獄に堕としてやる

白鳥　大将(おおしょう)

それお前の心情だろ

畑山　はなこ

は、え？着いてけないの私だけ？

織姫　琴

すみちゃん

水瓶　澄美(すみ)

え、あ、はい

織姫　琴

私中間試験の目標
決まったよ

水瓶　澄美(すみ)

目標？

織姫　琴

学年1位

水瓶　澄美(すみ)

え

畑山　はなこ

は

松彦　星

は？？

白鳥　大将(おおしょう)

（かっけぇな…おい）

畑山　はなこ

この子何言ってんの？さっきから

水瓶　澄美(すみ)

学年1位って、流石に無理なんじゃ…

松彦　星

い、いや無理だろ…！
琴俺より勉強苦手だろ！？

織姫　琴

そう、だからこそ

織姫　琴

1位を取らなくちゃいけないの

松彦　星

意味わかんねぇ…

腹は決まった

星を馬鹿にして、みんなを見下して、私を挑発したこと、後悔させてみせる。

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