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タルタリヤ

北国銀行の近くに寄れる?

鈴風

無論いけるとも!

群玉閣へと駆ける。その道中タルタリヤが北国銀行の近くに寄れるかと聞いてきた。

鈴風さんは無論問題ないと言う。

と、思考しているうちに北国銀行の近くに着いたみたいだ。

エカテリーナ

公子様!?

タルタリヤ

エカテリーナ!海が荒れてる!嫌な予感がするから避難誘導お願い!群玉閣のほうには誰も近寄らないように!

エカテリーナ

え?…え!?

鈴風

ほら行くよタルタリヤ。

タルタリヤ

ちょっ!師匠はや〜〜〜〜

混乱するエカテリーナさんの声を横目にタルタリヤの用件が終わったと判断した鈴風さんがタルタリヤの体をつかんで攫い進む。

あれ、見失った?!

鈴風

遅い!

どん。と衝撃が体に走り浮遊感が走る。

タルタリヤ

あいぼー。これでなかまだね。

雑抱っこされ仲間ってこと?

タルタリヤ

や、師匠に雑に抱え運搬された会の仲間だ。

どろっどろに知性のかけらも無かった声が知性を取り戻す。

鈴風

ほら。とぶよー!

とぶ、飛ぶ、跳ぶ!?

え!?とぶって、

ぐん、と引っ張られる感覚、離れてゆく璃月港ーーーー

何者だ!

気づけば群玉閣にいた。

鈴風

申し訳ない!凝光殿!私がしくじったため封印を解かれてしまった!責任を取り助太刀に参った!

凝光

円華さん!?…コホン。ではなぜ旅人とファデュイの執行官を小脇に抱えて?

鈴風

今回アビス共が罪を擦りつけようとした場合真っ先に名前の挙がるだろう者たちを引っ掴んできた。後タルタリヤは今執行官としてでは無く私の弟子として引きずってきた。

タルタリヤ

え?…あ!仮面が無い!

タルタリヤはつけていたはずの仮面が無いことを今気がついたようで驚いている。

凝光

なるほどね。例え噂が流れたとしてもその時彼は執行官としてではなくあなたの弟子として立っていたとわかれば糾弾されずに済むだろうと言う思考ね。

鈴風

身も蓋もない言い方だねぇ…まあほとんど合っているけど。

タルタリヤ

ぶかにはひなんゆうどうをまかせてきたよ〜。おれだってりーゆえのひとがまきこまれるのはいやだもん。

凝光

なんだか知能の欠片も見当たらないような惨状になってるけど大丈夫なのかしら?

鈴風

いやぁ…私がこうやって抱えるときがたいてい下手に動くと死ぬって刷り込まれちゃったみたいで…考えると動きそうになるからわざと考えないようになっちゃうみたい。

凝光

そう…

アビスの魔術師

ら…ぐぎゃっ!

鈴風

うるさいだまれ今話中だアビスのカス共邪魔するならば喰うぞ

ワープしてきたアビスの魔術師の障壁を貫き脳天に刃が刺さる。

パイモン

お、おお~…

こちらはドン引き。それはそうだ怖い。

凝光

まあ、協力してくれるのなら良いわ。…移動中の群玉閣にどうやって飛び乗ったかは聞かないでおくわ。

鈴風

ああ。すまない。助かる。

パイモン

おい!2人とも!仙人達が置いてけぼりになっているぞ!

理水畳山真君

ああ…いや、話は聞いていたから問題ない。

鈴風

私の失態であなた方の大切な地を危機に晒してしまっていること、謝罪いたします。

…頭をさげないでくれ…

凝光

ついたわよ

鈴風

ではあれの注意を引き寄せてくる。

あっ!待ーーーー

引き止める声を聞かず鈴風さんはオセルの近くへと突撃してゆく。

鈴風

ああそうだ。タルタリヤ。殲滅しなさい。

よくわからない言葉を残して。

タルタリヤ

まあ、ひとまずこっちの事情は鈴風師匠の言った通りで、そっちはどうなの?

凝光

仙人も人も不満は置いておいて璃月の危機に対し力を合わせ立ち向かうことにしたの。

パイモン

でも、あんなでっかいのに対し方法はあるのか?

留雲借風真君

妾の改良した帰終機があれば問題ない。

オセルが咆哮する

パイモン

わわっすごいプレッシャーだな

あれの周りを平然と飛び回る鈴風さんって…

削月築陽真君

ああ。凡人にはかなり辛いようだ。

刻晴

これが璃月港に上陸したらどうなるかわかるわよね?

タルタリヤ

ああ、やるしかない。それに、師匠がわざわざ攻撃を引きつけておいてくれているからね。

凝光

ええ。そうね。ここにいる仙人達も装置に仙力をそそげるみたいだし、これで「新帰終機」で魔神と戦えるわ。 

凝光

善は急げ。今が決戦の時よーーーー作戦開始!

凝光さんが群玉閣を触媒に陣を展開し、「新帰終機」を呼び出し、仙人が「新帰終機」に仙力を注ぎ攻撃を開始した。

アビスの魔術師

らんらんるー!

パイモン

アビスの魔術師たちだ!帰終機に向かっていくぞ!

タルタリヤ

師匠が殲滅しろって言ったのはこいつらのことか!あーもう!鈴風師匠の伝え方は雑なんだよ!

でも、やるしかない!

タルタリヤ

もちろんさ!ちなみに水アビス以外を早めに狩っておくよ!師匠に邪眼もってかれた!

え?

大量のアビスとヒルチャールを切り裂き、駆け、切り裂く。

どんどん数は減ってゆき、そしてついに完全に来なくなった。

戦いの途中も鈴風さんはオセルの注意を引きつけて、攻撃が殆どこちらに来なくしていた。

削月築陽真君

邪魔者は消えた。ようやく本気を出せる。

仙人達がとても強力な攻撃を発した。

命中しオセルは悲鳴を上げる。

しかし、オセルもただではすまそうとしないようで水の砲弾を空から降らせた。

鈴風さんがいくつか破壊していたが量が多すぎる。

この攻撃で凝光さんが展開していた陣と「新帰終機」が壊れ、落ちてゆく。

陣の上に立っていた人間は俺を含めて海に向かって落ちかけたが仙人達や鈴風さんが助けてくれた。

留雲借風真君

「帰終機」が壊された以上、反撃は厳しい…

甘雨

しかし、群玉閣は最後の砦です。いずれにせよ、もう後には…

タルタリヤ

俺も師匠に邪眼をもってかれた上に魔王武装を負担が大きすぎるって理由で封印されちゃったし…

凝光

私に、策があるわ

甘雨

凝光様!それは…

凝光

群玉閣を…放棄する。

留雲借風真君

どういう考えで?

群玉閣がオセルの上へと移動する。

凝光

旅人。助力を願おう

凝光

さらば…我が友よ。今日の別れは…いつかの再会のためでもある。

オセルの攻撃でボロボロだった群玉閣に力いっぱい剣を突き立てる。

その衝撃で群玉閣は落ち、オセルは再び封印された。

タルタリヤ

終わった…のか?

安堵しかけたその瞬間、背中に氷を入れられたような、そんなぞわりとした悪寒が走る。

ーーー違う!まだ終わっていない!

オセルのいたあたりよりずっと向こうに大きな影が見える。

恐怖を煽るカタチに足が竦む。

タルタリヤのほうを見ると俺ほどではないが少し恐怖しているようだ。

アレは…なんなんだ…

近づいて来た影の姿がわかる。

わからない。アレが何なのか、ただわかるのはアレが数多の触腕を蠢かせているということだけ。

恐怖に固まっていると静かな足音が聞こえる。

どうにか体を動かしてそちらを見ると鈴風さんが何でもないように歩いていた。

す、ずかさ、ん?

鈴風

ああ…やっぱりだね。

それってどういうことだと聞きたいが声にならない。

鈴風

ん?そうだねぇ…俺は慣れてるからねぇ…まあ、君たちの正常としてはあれに恐怖するのは必然みたいなものだからね。うん。だから…ここからは、私の仕事さ。

周りを見ると、困惑したような仙人達、話に入っていいのかわからないようでわたわたしているタルタリヤ。

恐怖による緊張状態からは抜け出せたみたいだ。

鈴風

さぁて、あの子の大切なものを守るために、親として壊そうとするものを解体する作業を始めますか。

鈴風さんがふわりと手を上げるとアレからすると小さな、だけど鋭い水晶片が大量に生成される。

腕を振るう度、水晶片が舞いアレが切り裂かれてゆく。

アレもどうにか抵抗するものの、軽々と防がれる。

いくら抵抗したとしても無駄だったようだ。

水晶片の軌跡が糸となり、アレを縛っていく。

縛られ、圧縮され、糸の玉のようになったアレが鈴風さんの手の中に収まる。

鈴風

さ。これで終わりさ。

そう言われて呑まれていたことに気づく。

凝光

アレが璃月港に上陸していたらどうなることか…ありがとう。

鈴風

自分の失態をどうにかしただけだから気にしないでくれ。じゃあ、私はここで。

凝光

しかし…

鈴風

さっさと仕事時間外にしたいんだ引き止めるな。

引き止められていたけれど、鈴風さんは無視をして去ってしまった。

そしていろいろあって魈が最初に去ろうとした瞬間…

鈴風

ハァイ。夜叉くん?

ヒュッ

その後ろに鈴風さんが現れた

な、なんだ?

鈴風

君が夜叉だからさ。

青みがかった黒髪の少年

すずかさま。ご案内ありがとうございます。

緑がかった黒髪の少年

さあさ、やしゃさま。ようやくわれらのつとめができるのです。やらせてくださいまし

赤みがかった黒髪の少年

やしゃさま、やしゃさま。われら一族、皆やしゃさまをさがしていたのです。

なっ…まて!いったいなんのことだ!?

緑がかった黒髪の少年

あの時のきずをいやすのに二千年、おちたちからを身に着けなおすのに五百年、あまたのやしゃがまにあわずわれらの手からこぼれおちましたが、全てがこぼれおちるまえでよかったです。

赤みがかった黒髪の少年

やしゃさまのみをむしばむ業障を祓うことがわれらのつとめ。

青みがかった黒髪の少年

さあさ、ゆきましょやしゃさま

小さな子供のような姿の何かが魈の周りを囲みぐいぐいとひっぱっている

理水畳山真君

…なんだ?あの者たちは

鈴風

彼の故郷が滅ぼされる前は彼らと共生していたんだよ。夜叉の身に降りかかる業障を祓うかわりに戦うことが苦手な彼らは夜叉に守ってもらっていたんだ。

理水畳山真君

そうか…

青みがかった黒髪の少年

やしゃさまー!

緑がかった黒髪の少年

おとなしくついてきてくださいまし!

我は!!!!貴様らのことは知らぬ!!!望舒旅館周辺の妖魔を祓う仕事があるのだ!!!!

青みがかった黒髪の少年

業障のりょうがこんなにおおいとほんらいのちからはでないでしょう????

赤みがかった黒髪の少年

そうですよわれら一族のしごとをさせてくださいましー!

緑がかった黒髪の少年

にげるなー!

意地でも去ろうとする魈と少年…というかもはや幼児といっていいほど小さな体の彼らの攻防は案外あっさり終わった。

鈴風

あらら…ちょっとやばいか?

青みがかった黒髪の少年

強情ですね!最終手段です!

赤みがかった黒髪の少年

やーっ!

緑がかった黒髪の少年

えーい!

っは?

魈の頭にたらいが落ち、驚いているうちに布団で簀巻きにして引きずってゆく。

鈴風さんはあちゃーと言いたげな雰囲気を出しながら片手で顔を隠している。

削月築陽真君

彼らは…戦いが苦手ではなかったのか…?

鈴風

戦いは苦手だけど簀巻きにする技術は凄まじいんだ…だって、昔っから無茶する子は居るわけで、そこに更に追加で鍛えたらそりゃこうなるだろう…

削月築陽真君

そうか…

どうあがいても、締まった雰囲気にはならないようだ…

世界を旅する旅人は如何なる軌跡をのこすのか 第一部

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