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1件
最初の印象は
しがないサラリーマンだった。
おっさん
おっさん
篠崎 美兎花
おっさん
おっさん
篠崎 美兎花
篠崎 美兎花
篠崎 美兎花
おっさん
おっさん
そう言って見せてきたスマホの画面には、
ミトちゃんとして登録したときの写真が表示されてた。
篠崎 美兎花
篠崎 美兎花
おっさん
おっさん
篠崎 美兎花
おっさん
ミイナに連絡いれて、
待ち合わせ場所を変えることにした。
それなのに、
こいつはどこまでもついて来た。
篠崎 美兎花
篠崎 美兎花
篠崎 美兎花
おっさん
おっさん
おっさん
おっさん
篠崎 美兎花
思えばこのとき、
迷わず交番に行けばよかった。
今は、
そう後悔してる。
篠崎 美兎花
篠崎 美兎花
篠崎 美兎花
おっさん
おっさん
篠崎 美兎花
篠崎 美兎花
おっさん
篠崎 美兎花
篠崎 美兎花
篠崎 美兎花
篠崎 美兎花
おっさん
篠崎 美兎花
いきなり腕を掴まれて
それでヤバいって思った。
篠崎 美兎花
篠崎 美兎花
篠崎 美兎花
おっさん
おっさん
おっさんがポケットから取り出したのは
折りたたみ式のナイフだった。
篠崎 美兎花
おっさん
おっさん
・
・
若い女とヤリたいだけのヤバい奴、
かと思ったらそうじゃなかった。
おっさん
おっさん
おっさん
おっさん
こいつは
マジでヤバい奴だった。
おっさん
おっさん
おっさん
おっさん
おっさん
おっさん
おっさん
おっさん
マジで殺されるって思った。
手足拘束されてたし、
口も塞がれてたし、
ただ、
どうせ殺されるなら
悪足掻きぐらいしたっていいでしょ?
ゴッ!
おっさん
思い切り頭突きをすると
目の前に星がちらついた。
おっさん
ナイフを振り下ろそうとしたおっさんに
拘束された両足で蹴飛ばす。
おっさん
蹴飛ばされ倒れたはずみで
ナイフが落ちて部屋の隅に転がったのが見えた。
あのナイフさえ拾うことが出来れば、
そう思って
急いでナイフに近付いて
そして、
バチッ
篠崎 美兎花
体に衝撃が走った。
おっさん
おっさん
おっさんはもう一回
スタンガンを押し当てて
バチッ!
篠崎 美兎花
おっさん
おっさん
おっさん
おっさん
おっさん
おっさんは馬乗りになって
気持ちの悪い笑みを浮かべてた。
無駄な足掻きだった?
そうかな。
そうは思わない。
こいつも馬鹿だな。
さっさと殺せばいいのに。
ねぇ
助けに来てくれるよね。
私は
信じてるから。
かぎりん。
・
・
河西と篠崎は、
過去の出来事から
互いに何かあったとき
すぐに駆け付けられるよう
追跡アプリ”ついせきちゃん”を
インストールしていた。
そのことを思い出して、
GPS機能を使って
篠崎の居場所を見つけた二人が
そこを訪れたのは
篠崎と連絡が途絶えてから
一時間ほど経ったときのことだった。
河西 美依奈
紫雲 かぎり
河西 美依奈
古いアパートの一室に
篠崎美兎花は
仰向けに倒れていた。
河西 美依奈
顔は痣だらけで
片方の耳が
削ぎ落とされていた。
天井を見つめる目は虚ろで、
意識が無いのは明らかだった。
そこに犯人の姿はすでに無く、
全てが終わったあとであることを物語っていた。
どうやって通報したのか
紫雲には
はっきりと記憶に残っていない。
気が付けば
救急車と警察が来ていて
篠崎は担架に乗せられ
運ばれていき
それに河西が泣きながら付き添う形となっていた。
・
・
警察の長い事情聴取が終わり、
解放されたのは明け方のことだった。
そして、
篠崎美兎花が亡くなったという訃報が届いたのも
ほぼ同時刻のことだった。
発見したときの状態から見て
紫雲はどこか
篠崎が助からないことを
理解していたので、
河西ほど動揺することはなかった。
紫雲 かぎり
紫雲は
明けたばかりの空を見つめ、
煙草を咥え、
火を付けると、
ゆっくり
紫煙を吐き出す。
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
・
・
・
【いつかの会話】
篠崎 美兎花
紫雲 かぎり
篠崎 美兎花
紫雲 かぎり
篠崎 美兎花
紫雲 かぎり
篠崎 美兎花
紫雲 かぎり
篠崎 美兎花
篠崎 美兎花
篠崎 美兎花
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
篠崎 美兎花
篠崎 美兎花
篠崎 美兎花
紫雲 かぎり
篠崎 美兎花
篠崎 美兎花
篠崎 美兎花
紫雲 かぎり
篠崎 美兎花
篠崎 美兎花
紫雲 かぎり
篠崎 美兎花
篠崎 美兎花
篠崎 美兎花
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
篠崎 美兎花
紫雲 かぎり
篠崎 美兎花
紫雲 かぎり
篠崎 美兎花
篠崎 美兎花
紫雲 かぎり
篠崎 美兎花
・
・
・
篠崎美兎花が亡くなって
12時間が経過した。
・
おっさん
おっさん
おっさん
おっさん
おっさん
おっさん
おっさん
不思議に思いながらも
玄関を開ける。
若い女性の声
若い女性の声
若い女性の声
若い女性の声
部屋の奥から
女性の声が聞こえてきた。
おっさん
暗がりに向かって言うが、
返事は無い。
代わりに…
若い女性の声
若い女性の声
女性の声がまた聞こえた。
おっさん
何かに気がつき、
電気を付けると、
男は急いで部屋の中に入る。
おっさん
おっさん
部屋の中、
パソコンの前の椅子に
真っ黒なパーカーを着た人物が座っていた。
その人物はクルリと椅子を回して振り返ったが、
フードを深々と被っているので
顔ははっきりと見えない。
小山 敏
小山 敏
小山 敏
小山 敏
小山 敏
小山 敏
マウスをクリックすると、
若い女性の声
若い女性の声
パソコンの画面に
フルスクリーンで映し出される、
血に塗れた少女の泣き顔。
小山 敏
小山 敏
駆け寄った小山に
容赦なくスタンガン押し当てた。
バチッ!!
小山 敏
衝撃で床に膝をつく。
小山 敏
しかし、
スタンガンを見せるだけで
渡そうとはしなかった。
小山 敏
小山 敏
小山 敏
小山 敏
小山 敏
取り出した写真を
小山の前に投げ落とす。
それは画質の悪い写真ではあったが、
小山と女の子が並んで歩いている姿が写っていた。
小山 敏
小山 敏
小山 敏
小山 敏
小山 敏
さらに一枚の写真を投げ落とす。
そこには確かに小山の姿と
若い女の子―篠崎美兎花が写っていた。
小山 敏
小山 敏
小山はふらりと立ち上がり、
スーツのポケットから
折り畳みのナイフを取り出して見せた。
小山 敏
わざとらしくため息をこぼす。
小山 敏
小山 敏
小山 敏
小山 敏
小山 敏
小山 敏
小山 敏
小山 敏
小山 敏
小山 敏
小山 敏
小山 敏
小山 敏
小山 敏
おっさん
小山 敏
小山 敏
小山 敏
小山 敏
小山 敏
小山 敏
小山 敏
振り下ろされたナイフを
キャスター付きの椅子ごと避けると
ナイフは見事に机の天板に突き刺さった。
おっさん
男は小山の後ろ襟を掴んで
思い切り後ろへ引っ張った。
小山 敏
体勢を崩した小山は
そのまま尻もちをつく。
男は天板に突き刺さったナイフを取り、
小山に近づく。
小山 敏
小山 敏
男は乾いた笑みをこぼし、
そして、
ナイフを喉に突き刺した。
おっさん
おっさん
おっさん
喉から抜かれたナイフは
迷うことなく
小山の心臓を突き刺した。
・
・
ニュースキャスター
ニュースキャスター
ニュースキャスター
ニュースキャスター
ニュースキャスター
ニュースキャスター
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