アナタしかいらない

あの後、お店へ行こうとしたホトケと俺やったけど家の鍵を閉めてき忘れたと騒ぎ出し、結局ほとけハウスで飲み会をする事が急遽決定した。

それとこれにどんな関係性があるのか…確かに出禁って言われ続けてた家に入れて少しワクワクしてるけど。そうして開催されたサシ飲みはハイペースで進んでいき俺もほとけも酔っ払っていた。

ほんまは終わるの分かっとるよ。 俺がアニキの頭の中に残ってないことなんて気付いてたし相手が誰かも分かってしまったし、それでもみっともなく猶予に縋りつく俺は女々しくてズルい

質の悪い冗談かと思ったけど違う 多分これはコイツの本音や。え、じゃあ俺の事が好きやったって事…？なら俺は自分を好きな人に恋人との事を相談してずっと傷つけ続けてたの…？

あれから、気まずさとか酔いが醒めてきた事もあって近くのビジホに移動した。 もう3日も経つのにアニキの事としょにだの事を考える隙も与えてくれないホトケからの衝撃の告白。

そういうのは他の人にしてくれ、と面倒臭そうに言ってくるけど優しいないこたんは俺に何かあった事を分かってる。その上でこうして言い出すのを待ってくれるんやから俺の周りは優しい人だらけや

さすがに自分の事として話すのは良くない気がして友達の話やねんけど…と3日前の出来事をすべて話してしまった

そりゃ、アニキとの事もどうにかせなアカンっていうか区切りつけなアカンなとは思ってるけど、そっちは過去形で現在進行系はホトケやもん。

同棲してたし永遠にビジホは不便やからどうしようか悩んでたけど、家問題もないこたんが解決してくれるらしい。なら俺がする事は散々縋りついたアニキを開放したる事しかないよな…？

数分たって"了解"とだけ返事が来たのを確認して自分に気合を入れる