バスター8 3話

3人の幸せ？

一回整理しよう。 急すぎる。 俺はメンヘラ女を目の前に、考え込んでいた。

どうするかを。

普通の言葉は通じてるようだが…。

他のはどうだ？

自己紹介とか。

俺は色々あり、こいつの名前を聞きそびれてしまっていた。

まずは相手のことを知ることだ。

女はあぐらをかいて、照れくさそうに後ろ髪をかきはじめた。

聞いたことないな。

これ答えたら、さすがにやばいぞ。

俺は新しいバスターの性能を知りたかった。だが、皆答えてくれないんだ。けど、今回はどうだ？

リミッター？

なんかやばそうな。

照れくさそうにしていたが、急に真顔になった。

なんだと…？

そんなばかな…。

何故だ…？

初代の方が強いはずだ…。

どおりで、あいつらは機嫌がよかったのか。

お古はいらない。と。

俺の何かが、一気に落ちたような気がした。

こういうことか。

お古の時代は、終わり。

新しい素材を見つけた。と。

なんだと？

俺は、ずいずい話を聞かないわけにはいかなかった。 知れることは知っておきたい。

なに…？もしかして！

浅上は少し笑った。

この口ぶりからすると、浅上がバスターを整備、バージョンアップさせるのか？

ということは、浅上は、バスター使いでありながらも、バスターを使える、すごいやつなんだな……。

バスターは、我が国の最新先端の技術。一度見学したことあるが、俺では絶対に出来ない。なのに、浅上はできてる。

化け物だ。

浅上は、また照れくさそうに髪の毛をかいていた。

浅上は、嬉しそうに両手を抱えていた。

またとない機会だ。

頼んでみるか？

バスターのバージョンアップ。整備。 聞けるだけ、聞いてみるか？

俺は少しの期待を胸に、口を開こうとした。

浅上は、気まづそうに頬をかいていた。

思えば、変わった行動だな。 まぁいい。話を聞くか。

…そうだな。質問攻めすぎた。

俺は深呼吸をして、頭を一時休める。

浅上は、輪火の事を放っておいて、俺の目の前にきた。

すると、浅上は背を低くして、俺を上目遣いで見てきた。

俺は動揺して、何歩か後ろに下がる。

そういえば、さっき、3人の幸せとか…。

浅上は驚いて、オドオドしはじめた。

そして、周りをキョロキョロしながら、顔が赤くなった。

おい……。もしかしてだろ…。

輪火は、本気の眼差しで浅上を見た。

最悪だ…。

どうなるんだ…？

俺は警戒をしながら、退路を確認した。

浅上は焦っていた。

輪火は全力で何かを阻止した。

浅上は、きょとんと輪火を見る。

この女…！鈍感だ…！

俺はまた退路を確認して、逃げれるように、少しずつ、気づかれないように移動する。

やばいぞ…。

色々と…。

ああ……。離れたい…。

なんなんだろう。

この感じ。

……………

…………？

輪火は硬直していた。

何を言っているんだ。

俺は輪火が好きなのか？ そんなことより、

ただ俺の幸せを願うだけで、致死量ギリギリまで、薬物を接種したと？

俺は、叩きたくなる衝動を押さえた。

あまりにもバカすぎる。

そんなの、実戦で使ってほしい。

浅上は、後ろ髪をかきながら、胸に手をおいていた。

これでよかったのか？

俺達は、そう思いつつも部屋に戻った。

俺は弱すぎる。

もっと筋トレをしなくては。

そのあと、俺は風呂に入って、寝ることにした。