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世の中は不条理で混沌としてるから
面白いんだよ
うまくいくだけでは
刺激が足りなくて
いつしか身を滅ぼす
底辺の意地を見せてみろよ
世界は一気に変わった
ピグマリオンと呼ばれる古代の
人型カラクリ人形の発見
それは現代科学を遥かに超え
AIがくだらない技術に思えるほどの
圧倒的な知力と性能を兼ね備えた
人の形をした自立式操り人形だった
全てが謎で、発見と同時に
世界中で様々な研究が開始され
そしてあまりの性能の高さに
いつしか、兵器としての使用が
禁止される法が
国際基準で制定された
それからたくさんのピグマリオンが
世界中で発掘され
今では一人一台
ピグマリオンを持つことが当たり前に
そんな時代になっても
変わらずに
ダメなやつはダメなままで
ここに一人
二酸化炭素を排出するためだけに
生まれたような男がいる
ハル
ハル
ハル
ハル
ハル
ハル
ハル
ハル
プロローグ
西暦2255年4月1日
今日は俺の今後の人生を決める
いわば最大の人生分岐ポイント
ピグマリオンの授与式だ
18歳になると同時に
国から一人一台ピグマリオンが
無償で渡される
この制度は
ピグマリオンを手にしたものだけが
ピグマリオンを使い裕福で快適な
生活を送ることで起きた
世界的な貧富の差を解消するために
国際的に決められた
全世界統一の制度である
授与式の内容は以下の通りだ
まず、持ち主の基本的なスペックを
調査し、持ち主の潜在能力の特定
そしてその能力を一番引き出せる
能力をもったピグマリオンを選び
契約の後、授与
ピグマリオンの基本的な種類は
戦闘型、医療型、生活補助型の
大きく3種類にわかれており
そこから更にピグマリオン各自の
細かい能力にわかれる
しかし、そこでやはり起きるのは
能力の優劣
華やかな能力もあれば
地味な能力もある
儲かる能力も有れば
いまいち役に立たない能力もある
そして、それはピグマリオンも同じだ
スキルが凄まじいものもあれば
ほとんどお手伝いさんの代わり
位にしかならないのもいる
つまりは
結局ピグマリオン発覚前と
実質的には変わらないのだ
ただ公平性を各国が
国民に示すためだけの制度に
すぎない
使えるやつは使え
使えないやつは使えない
そして俺は
使えない側だ
とうとう今日
正式に生ゴミ以下の存在だと
国から言われる日なのだ
そんな会場に向かう足は
鉛のように重く………
重く?ってまじで重いんだが………
アリス
ハル
この足に丸まってしがみついてる
赤毛のボブの女は
有栖アリス
名字と名前がおなじなどと言う
名前からすでに………な女だ
昔からの幼馴染だが
ほとんど謎過ぎて
世間一般的な
「◯◯のことは私が一番何でも知ってる!」
的なことは全くなく
俺が知ってることと言えば
全く中学から身長が伸びず、ちびなこと
世界から秀才と称賛されてること
その2つ位だ
後はほとんどプライベートな謎で
たまにこうしていきなり現れては
適当に絡んできて
飽きたらいなくなる
そんな薄い関係の幼馴染
アリス
ハル
アリス
ハル
アリス
ハル
アリス
ハル
アリス
ハル
ハル
アリス
アリス
そう言うと、アリスは足から離れ
会場に駆け出した
周りを見渡すと
恐らく会場に向かってるであろう
希望に溢れたやつらが
そこら中にいるのに気付いた
ハル
ハル
ハル
ハル
ハル
ハル
ハル
ハルは会場に向かう足を少し早めた
ホラー以外はあまり書かないので 正直自信はありませんが 続きは皆さんのいいねがあれば 楽しんで頂けてると 判断し、続き書いてみます! 駄文失礼しました!