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おぉ✨着いた〜!

めっちゃ人多いなぁ

僕らが訪れたのは遊園地

かなり有名で人気なところだけあって 混み合っている

エントランスでここまで混んでいると 中はかなり人が多そうだ

6人で過ごすことが日常と化してきたが 遊びに行くのはこれが初めてだ

りうちゃんや初兎ちゃんと 遊びに行くことはよくある

しかし先輩達がどんな感じかが わからないので少し緊張する

中入ろっか!

せやな

全員

トコトコ

 

おぉ!✨

何乗る何乗る!?

マップ見るから
ちょっと待って!w

めっちゃテンション
高いやんw

たくさんのアトラクションが 所狭しと並んでいる

幼い頃に家族と訪れたのとは また違う感覚だ

昔は乗り物に乗ることを 主軸に置いていたが 今は特別な時間を過ごすことに 主軸を置いている

成長とともに物事の見え方も 変わると言うものだ

有名なジェットコースター
乗ろうや

ええなぁ!

先輩が言っているのはこの遊園地の 名物であるジェットコースターの ことだろう

スリル満点でレベルが高いらしい

僕もせっかくなら乗りたいと思っていた

早く並ばないと
混むんじゃない?

そうですね、急ぎましょうか

せやな

 

 

 

ガッガッガッガッ🎢

ジェットコースターは どんどん坂を登っていく

これを登り終えれば急降下が 待っていると思うと緊張してきた

高くない!?

ジェットコースターって
そういうもんやろw

そうだけどさぁ!

 

見てやないちゃん!

あそこにお化け屋敷あんで!

うわ、ほんとじゃん!

あとで行こうよ!

りうちゃんと初兎ちゃんは先輩たちと すっかり打ち解けている

お互いをあだ名や呼び捨てで 呼び合っている

僕も憧れるがなんだか気恥ずかしい

だから未だに敬語で先輩呼びだ

見晴らしいいですね!

せやな

遊園地内が一望できるな

地上にいると大きく感じた アトラクションも 上から見ると小さく見える

夢の空間は案外小さいものだ

ねぇ!もう来るって!?

高いって!

 

全員

ぎゃぁぁあああ!!

 

はぁ…はぁ…

死ぬかと思ったわ…

顔を真っ青にしている二人

先輩たちもげっそりとした顔をしている

スリル満点で楽しかったが それと同時に怖かった

このまま空へ飛んでいくのではないかと 錯覚するほどだった

それがジェットコースターの 醍醐味だとは思うが慣れないものだ

俺、飲み物でも買ってくるよ

みんな適当で大丈夫?

おん

色々買ってきたら
ええんちゃうん?

そうだね、それじゃあ
行ってくるよ

りうらも行く…

大丈夫なの?

一人じゃ持ちきれないでしょ

それもそうだね、、、

一緒に行こっか!

うん!

 

俺ポップコーンとか
買ってくるな

ありがとうな〜

三人がワゴンや自販機の方へと 向かっていく

僕ら三人は席を取っておくために 待っている

ちょっと僕トイレ
行ってくるわ

はーい

迷子なるなよ?w

ならへんわ!w

トコトコ

いふ先輩と二人きりになってしまった

別に嫌なわけではないが変な感じだ

ほとけは大丈夫か?

はい、僕は大丈夫です

先輩は大丈夫ですか?

さっきまではちょっと
酔っとったけど
今はかなりマシになったで

それは良かったです!

いふ先輩がさっきから口数が少ないため 心配していたのだ

もうマシになったそうで安心だ

楽しんどるか?

はい!

友達と遊園地に来るなんて
初めてなのでとても
楽しいです!

それは良かったわ!

先輩はどうですか?

俺もめちゃくちゃ楽しいで!

友達と遊べるんも
今のうちだけやからなw

先輩は来年3年生になる

大学受験に向けて勉強しなくては ならないので友達と遊ぶことも 難しくなるだろう

今のうちしか青春を謳歌できない

先輩と話す機会も減ってしまうかも しれないと思うと悲しい

今のうちにたくさん
遊びましょう!

せやね!

というか、ちょっと
聞きたいことが
あるんやけどさ…

…?

なんですか?

俺が告白した日のこと
覚えとる?

はい、もちろん!

その…同性に告白されて
気持ち悪いとか
思わんかったん…?

え、?

脳裏に鮮明に思い出されるあの日のこと

いきなり先輩に告白されて 驚いたことをよく覚えている

そのことに対して嫌悪感などを 感じたことは一度もない

思いませんでしたよ

…!

恋って性別とか関係ないと
思うんです

大事なのは相手を
想う気持ちで、
それ以外は些細なこと
だと思います

恋愛は自由ですから!

恋愛は、自由…

誰かを好きになることに理屈は 必要ないとよく言うものだ

相手を好きになった理由は 内面的なものだと思う

相手がその性別だから 好きになったのではない

その人自身を好きになるのだ

やっぱ好きやわ、
ほとけのこと

へっ…⁉︎

そーいう考え方
めっちゃええと思う!

あ、ありがとうございます?

なんで疑問系なんw

面と向かって好きと
言われると恥ずかしいです…

照れとるん?

かわええな

先輩の方が可愛いですよ

ふぁ⁉︎///

僕の言葉に顔を真っ赤にするいふ先輩

あれ、ちょっと待って?

僕結構やばいこと言っちゃったんじゃ…

す、すみません!
変なこと言っちゃって…💦

いや、大丈夫、、、///

口元に手を当て、 伏し目がちな先輩の姿は 僕の心を揺さぶる

この不思議な感覚は、 先輩に荷物を運ぶのを手伝ってもらった時の 帰り道で感じたものと同じだ

他の友達とは違う感情

明らかに先輩だけに感じるこの想い

先輩が自分のことが好きだと わかっているからだろうか?

どうして先輩だけにそう思うのかが わからない

買ってきたよ!

ただいま〜

あ、おかえり…

二人の間に気まずい空気が 流れていた時にちょうど 四人が戻ってきた

はい、これほとけっちのね!

ありがとう‼︎

りうちゃんから炭酸飲料を受け取る

蓋を開けるとシュワシュワと音を立てる

ゴクゴクッ

心のモヤモヤごと 炭酸を喉に流し込んだ─────

僕らの想いが共鳴するまで【水青】

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