コメント
10件
赤
黒
僕らが訪れたのは遊園地
かなり有名で人気なところだけあって 混み合っている
エントランスでここまで混んでいると 中はかなり人が多そうだ
6人で過ごすことが日常と化してきたが 遊びに行くのはこれが初めてだ
りうちゃんや初兎ちゃんと 遊びに行くことはよくある
しかし先輩達がどんな感じかが わからないので少し緊張する
桃
青
全員
赤
白
桃
青
たくさんのアトラクションが 所狭しと並んでいる
幼い頃に家族と訪れたのとは また違う感覚だ
昔は乗り物に乗ることを 主軸に置いていたが 今は特別な時間を過ごすことに 主軸を置いている
成長とともに物事の見え方も 変わると言うものだ
黒
白
先輩が言っているのはこの遊園地の 名物であるジェットコースターの ことだろう
スリル満点でレベルが高いらしい
僕もせっかくなら乗りたいと思っていた
桃
水
青
ガッガッガッガッ🎢
ジェットコースターは どんどん坂を登っていく
これを登り終えれば急降下が 待っていると思うと緊張してきた
赤
黒
赤
白
白
桃
桃
りうちゃんと初兎ちゃんは先輩たちと すっかり打ち解けている
お互いをあだ名や呼び捨てで 呼び合っている
僕も憧れるがなんだか気恥ずかしい
だから未だに敬語で先輩呼びだ
水
青
青
地上にいると大きく感じた アトラクションも 上から見ると小さく見える
夢の空間は案外小さいものだ
赤
桃
全員
赤
白
顔を真っ青にしている二人
先輩たちもげっそりとした顔をしている
スリル満点で楽しかったが それと同時に怖かった
このまま空へ飛んでいくのではないかと 錯覚するほどだった
それがジェットコースターの 醍醐味だとは思うが慣れないものだ
桃
桃
白
青
桃
赤
桃
赤
桃
桃
赤
黒
白
三人がワゴンや自販機の方へと 向かっていく
僕ら三人は席を取っておくために 待っている
白
水
青
白
白
いふ先輩と二人きりになってしまった
別に嫌なわけではないが変な感じだ
青
水
水
青
水
いふ先輩がさっきから口数が少ないため 心配していたのだ
もうマシになったそうで安心だ
青
水
水
青
水
青
青
先輩は来年3年生になる
大学受験に向けて勉強しなくては ならないので友達と遊ぶことも 難しくなるだろう
今のうちしか青春を謳歌できない
先輩と話す機会も減ってしまうかも しれないと思うと悲しい
水
青
青
水
水
青
水
青
水
脳裏に鮮明に思い出されるあの日のこと
いきなり先輩に告白されて 驚いたことをよく覚えている
そのことに対して嫌悪感などを 感じたことは一度もない
水
青
水
水
水
青
誰かを好きになることに理屈は 必要ないとよく言うものだ
相手を好きになった理由は 内面的なものだと思う
相手がその性別だから 好きになったのではない
その人自身を好きになるのだ
青
水
青
水
青
水
青
青
水
青
僕の言葉に顔を真っ赤にするいふ先輩
あれ、ちょっと待って?
僕結構やばいこと言っちゃったんじゃ…
水
青
口元に手を当て、 伏し目がちな先輩の姿は 僕の心を揺さぶる
この不思議な感覚は、 先輩に荷物を運ぶのを手伝ってもらった時の 帰り道で感じたものと同じだ
他の友達とは違う感情
明らかに先輩だけに感じるこの想い
先輩が自分のことが好きだと わかっているからだろうか?
どうして先輩だけにそう思うのかが わからない
桃
白
青
二人の間に気まずい空気が 流れていた時にちょうど 四人が戻ってきた
赤
水
りうちゃんから炭酸飲料を受け取る
蓋を開けるとシュワシュワと音を立てる
水
心のモヤモヤごと 炭酸を喉に流し込んだ─────