コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
貴方には怖いものはありますか?
例えば同じ模様で埋め尽くされているもの
怖い話を聞いた時、足を出して寝るのが怖かったり
お風呂で髪を洗っている時
誰かに見られていたら・・
暗闇に続く家の階段
ふとした事で恐怖を感じると思います。
それは人それぞれちがうのです。
その中でも私は「隙間」に恐怖を覚えます。
私にとって隙間とは
異界の物の覗き窓です
カーテンの隙間
タンスの隙間
机の引き出しの隙間
ありとあらゆる隙間でございます。
私は気づいてしまったのです
それは部屋のベッドで横になっている時でした
何気なく机と壁の隙間に
目をやると
そこから
此方を覗く二つの目がみえたのです
とても鋭く淀んだ目でした
私はすぐに目を逸らしました
一瞬です
ほんの一瞬目合ってしまった気がします
私はそれととても長い間目を合わせてるように思えました
身体中に電気が走ったように痺れました
あんな隙間に人が入れる訳はないのです
それを頭で理解したくない
してしまえば私は恐怖に飲まれてしまうでしょう
こういったもの理解しない方がいいのです
私は何も見てはいない
そう自分に言い聞かせ
視線を下に落とした時
タンスの隙間から
また目が覗いているのです
蛇に睨まれた蛙
その言葉通り
私は固まって動けなくなりました
その日から私は隙間に恐怖を覚えるようになりました
それはありとあらゆる隙間に存在するのです
朝夜、関係なく
人がいる時でも
どんな所にいても
隙間がある限りそれは
ずっと私を見つめ
目を合わせようとしてくるのです
私の周りの隙間を塞いでしまおうかと
考えた時期もありました
しかし
塞いでる最中に目が合ってしまったら
それを考えると実行出来ずにいました
人に相談しようと思った事もありました
でもそれは見ているのです
隙間から
監視されているのです
もし私がそれの見ている前で
それの事を人に話してしまったら
それと目を合わせてしまったら
私はどうなるのでしょうか?
怖くてたまらないのです
声に出して言えない代わりに
私はここに書き記します
私の感じた恐怖を
辛さを
貴方に伝えたかったのです
貴方は私の言ってる事が
虚言や妄想だと思いますか?
でも私の記していることは
全て本当のことなのです。
もし貴方が何気なく隙間を見たとき
私の言っていた意味がわかる時が来るかもしれませんね。
気をつけて下さい
それはいつでも
隙間から覗いていますから。