寧々
大先生を…壊すなんて…
寧々
無理!絶対無理!!
ut
寧々ちゃんは優しいんやね
ut
でも、時には覚悟も必要やで
寧々
でも…
ut
ね、お願いだからさ
いつの間にか、大先生の頬にはお札が浮き上がっている
大先生は本気らしい
でも…
寧々
私にはそんな勇気ないのよ!
ut
…?
寧々
私には、寿命の事も
寧々
皆の事も
寧々
大先生の事も
寧々
私には、覚悟も勇気も、何にもないの!
思わず声が大きくなる
…ふと、頭を撫でられる感覚がした
寧々
え…?
ut
あっ、すまんなぁ
ut
僕が不安な時、皆にこうしてもらうと、勇気出たから…
大先生が私の頭を撫でた時
いつもの大先生の温度とは考えられないくらい
何だか暖かくて、ほわほわした
ut
だから、何にも心配しなくて大丈夫
大先生はおもむろに私の手を引いて
お札を…破った
寧々
だ、大先生…?
ut
崩れるってこういう事なんやな…
ut
ま、寧々ちゃんが気に止む必要はないで
ut
僕が勝手にやってるだけやから…
寧々
大先生!
それから間も無くして
大先生は崩れ去った
跡形も無く、最初から無かったように…
寧々
もう!花子くんも大先生も
寧々
一人で勝手に決めるんだから
ドカン!
また爆発音がなった
問題は山積み
この事だって、一つの段階に過ぎないのだから
寧々
花子くん達の所に行かないと