当時俺は24歳。
2年留年した俺の勤め先は めちゃめちゃ小さな会社だった。
当然少ない同期の中、
同い年だったやつとは 特に仲良くなれた。
仮にそいつを「翔太」としよう。
翔太はやけに物知りで オカルトマニア。
俺は全く興味がなかったが、 いろんな心霊スポットや 都市伝説についてよく熱弁していた。
翔太
翔太
俺にそれを教えてきたのも
やはり翔太だった。
拓海
拓海
翔太
翔太
翔太
拓海
翔太
翔太
翔太
翔太
翔太
翔太
翔太
いつもは翔太のそういう話を 笑って受け流す程度だったが
その話だけは
何故か鮮明に覚えてしまっていた。
拓海
拓海
拓海
拓海
拓海
拓海
拓海
目の前に目を向けると
テレビ
机上には
のり弁当
スポーツドリンク
そして傍らに
ドラ〇もんのぬいぐるみ
拓海
俺はとりあえずスマホを手に取り、 それに必要なものを確認した。
・手足のついたぬいぐるみ
・米
・縫い針と赤い糸
・刃物
・塩水
・自分の爪、体毛、血のどれか
・テレビ
拓海
拓海
縫い針 赤い糸
拓海
拓海
拓海
裁縫箱は、案外軽快な音を立てて 上下に開いた。
中には
・3本の針
・針刺しのクッション
・裁ちばさみ
拓海
拓海
箱の中をどんなに探しても 赤い糸は無く
あるとしたら20cm程度の 白い糸ぐらいだった。
拓海
拓海
拓海
拓海
拓海
コメント
3件
では、読みがわかった人はコメント欄にて。 そもそもコメントが来るかどうかが怪しいですが。
あれ、傍らの読みが星になるなんて。
[漢字解説] 机上→きじょう 傍ら→☆☆☆(ら) 縫う→ぬ(う) 全話を読破した暁には、常用漢字をマスターできているでしょう。