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後夜祭から数日。 目黒と〇〇ちゃんは、気づけば”特別”な関係になっていた。 付き合ってはいない。けれど、放課後に一緒に帰ったり、同じペースで歩いたり、他の誰よりも、視線が多く交わる。
目黒
◯◯
2人だけの"居場所”も、いつのまにか自然になっていた。
でも……そんな関係が続くほど、胸の奥にモヤモヤが積もっていく。
◯◯
◯◯
主
ある日の放課後。 〇〇ちゃんは、いつものように屋上へ向かった。 けれど、扉の前で誰かの声が聞こえた。
佐久間
◯◯
目黒
佐久間
目黒
少し沈んだ、目黒の声。
佐久間
目黒
〇〇の心が、少しだけ痛くなる。
◯◯
そのまま扉を開けられずにいると、突然、誰かの手が肩に触れた。
ラウール
振り返ると、そこにはラウール。
◯◯
ラウールはふっと笑って、言った。
ラウール
◯◯
ラウール
少しだけ切ない笑顔。 でも、その優しさに背中を押された。
翌日の放課後
◯◯
目黒
◯◯
目黒が立ち止まる
◯◯
◯◯
目黒は、何も言わずに少しの間、目を閉じた。そしてゆっくりと、優しい声で返す。
目黒
◯◯
目黒
そのまま、そっと手を握られる。
目黒
◯◯
放課後のチャイムが鳴り響いた。 その音はまるで、2人の「恋の始まり」を告げるベルのようだったー。