主
クリプト
パティー
お母さん
ドッヘルサンダー氏
主
パティー
お母さん
クリプト
クリプトは寒気がした
1日が長く感じる
クリプト
そう言って箱の紐を解いた
中には赤い箱が入っていた
その箱はクリスマスに使われる物だ
更に開けてみた
クリプト
パティー
お母さん
箱の中は手紙で埋め尽くされていた
そして一つ一つ確かめてゆく
なぜかスローで時が流れてゆくようだ
クリプトは震えていた
クリプト
パティー
お母さん
パティー
お母さん
パティー
お母さん
お母さん
クリプト
そろってしまった
クリプトはそう思った
手紙の残りは
祭りとサンダー氏と
流産
クリプトが恐れている単語だ
この1年間その言葉だけ避けてきた
それぐらい恐ろしかった
クリプト
お母さん
お母さん
パティー
クリプト
クリプトは返事を待たず自室に入った
クリプト
ふと、紙袋が目に入った
クリプト
クリプトは壊れた時計のように言った
そして紙袋を掴んだ
クリプト
袋を開けてみた
クリプト
そこにはカセットテープが入っていた
クリプト
手紙にはない
そう思った瞬間、力が抜けた
偶然だったのだ
そう思った
そう思いたかった
クリプト
クリプト
クリプト
お母さん
お母さん
クリプト
クリプト
クリプト
お母さん
クリプト
お母さん
クリプト
テーブルの上には髪留めがなかった
聞こえてくるはずの水の音も
階段を登る音も
クリプト
この時クリプトは忘れていた
ある事について
2時間後
母親は寝てしまった
しかし彼女は降りてこない
クリプト
これが
地獄の始まりだと
知る由もなかった
クリプト
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