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〖魔法使いの夜〗表側の裏側 ―リメイク版―

第6話 - 第6話血だらけの聖女＿④ 開放されたかっただけ

231

2024年09月05日

#参加型ストーリー

#リメイク版

#病み表現あり

#心が弱い方は、回れ右

水彩

私は、フラフラと目眩がし、立つことすら困難になってきた

彗香ｽｲｶ

純蓮…大丈夫…？！

純蓮ｽﾐﾚ

え…え……
大…丈夫…よ

どんどん頭がぼんやりとしてくるも、意識は残っている

詩音ｼｵﾝ

……魔法使いは…さ

詩音ｼｵﾝ

死ぬ事も出来るかもしれないけれど……

詩音ｼｵﾝ

簡単には…死ねないんだよ

詩音ｼｵﾝ

魔法使いの真実を知っている者以外には…ね

史織ｼｵﾘ

死ぬ事は……出来ないけど……痛みは続く

史織ｼｵﾘ

苦しみは続く

史織ｼｵﾘ

特に…血だらけの聖女のお呪いを受けた者は、痛み・辛さ・苦しみが永遠に続くんだよ

史織ｼｵﾘ

……そして…最終的には…

純蓮ｽﾐﾚ

……

純蓮ｽﾐﾚ

"心を壊す"のでしょう？

史織ｼｵﾘ

ｯ！

史織ｼｵﾘ

なんで……お呪いが効いてないの

史織ｼｵﾘ

…まさか…ｯ
…能力を使ったの…？

純蓮ｽﾐﾚ

……簡単に言えばそうね…
それに……このウワサには、一つ欠点があるの

純蓮ｽﾐﾚ

その欠点は…攻撃に特化したウワサでは無いという事

愛ｱｲ

攻撃に特化していない…？
……どういう意味…ですか？

純蓮ｽﾐﾚ

…そうね
彼女のウワサを調べている内に知ったのだけれど…

純蓮ｽﾐﾚ

彼女は、元々…戦争が多い街で暮らしていたの…

翔ｱﾕﾑ

戦争が多い街…か

純蓮ｽﾐﾚ

そして……彼女の街は非常に神を崇めていた

純蓮ｽﾐﾚ

その街の思い込みなのかもしれないけれど…「神は争いを嫌い平穏を好む」…それが彼女達…街の者は神の言い伝えだと信じ込んでいた

彗香ｽｲｶ

言い伝え…なんて…あったのね

純蓮ｽﾐﾚ

…以外にこういうものがウワサに関係したりするのよ

アスカ

…それで…？

純蓮ｽﾐﾚ

だけれど…神に祈りを捧げても …戦争は､激化するあまり

純蓮ｽﾐﾚ

そして…街の者達は、遂に狂った事を言い始めた

純蓮ｽﾐﾚ

「いっその事…死んでしまえば良いのでは？」

純蓮ｽﾐﾚ

「死ねば…この街の者は全て開放される」

純蓮ｽﾐﾚ

「楽になれる」……と

詩音ｼｵﾝ

…

純蓮ｽﾐﾚ

そして……村長は
「街心中」を行う事にした

明日羽ｱｽﾊ

街心中…？

彗香ｽｲｶ

街の人達…全員が水の中で溺死する事よ
…まぁ……私もよく分からないけれど

純蓮ｽﾐﾚ

…彼女は…開放されたかった
でも…死ぬのは怖かった

純蓮ｽﾐﾚ

そして……街心中が行われる朝
……彼女は、街から抜け出した

純蓮ｽﾐﾚ

……だけれどこの街の者達もそんなに甘くなかった

純蓮ｽﾐﾚ

彼女を拘束し
先に川の中に沈めて…溺死させた

史織ｼｵﾘ

……それで…なに？

史織ｼｵﾘ

ウワサの過去を…他の魔法使いに伝えて
どうするの？

史織ｼｵﾘ

何にも解決しないよ

純蓮ｽﾐﾚ

…まだこの話には続きがあるの
聴いていなさい

史織ｼｵﾘ

…
分かったよ

純蓮ｽﾐﾚ

彼女は、怒りはしなかったけれど…
未練があってしまったのかこの世に残されてしまった

純蓮ｽﾐﾚ

彼女の望みは「自らが開放される事」

純蓮ｽﾐﾚ

つまり…

……つまり…なんです？

気がつけば､血だらけの聖女が私達の後ろに立っていた

口元は微かに笑っているけれど…目は笑っていない

紅髪が部屋の光に当たって艶めいた

眩しいくらいに

純蓮ｽﾐﾚ

貴方は……神が嫌いだった

純蓮ｽﾐﾚ

そして……神を崇めていた

純蓮ｽﾐﾚ

貴方は…神に愛されたかった

…

純蓮ｽﾐﾚ

だけれど…貴方はウワサになってしまった

純蓮ｽﾐﾚ

"幽霊印"のウワサに…

純蓮ｽﾐﾚ

…だから
私が貴方を倒す

純蓮ｽﾐﾚ

開放させてあげるわ

…ふふっ

どうぞ…この身に未練などこれっぽっちも御座いません

だって…今から望みを叶えていただくのですから

彼女は、泣いていた

心の底から笑いそして……心の底から泣いていた

純蓮ｽﾐﾚ

…

純蓮は、ポケットから小さな瓶を取り出し小さく呟いた

純蓮ｽﾐﾚ

「disguise」

その瞬間瓶が光り彼女を包んだ

光がおさまった頃純蓮の姿が変わっていた

いつも結んでいる髪は解け肩くらいの長さになった髪紫色のヘッドホンは、怪しく少々光っている

…さて
最後に言い残す事は？

…貴方達に出逢えて良かった

……

…それが最後の言葉…？

はい

さあ
私のこの胸を斬り裂いて下さい

ええ
お望み通りに…

紫色の稲妻が走り､彼女の胸は切り裂かれ身体が徐々に消え始めそして……彼女の魂は満足そうに微笑みながら消えた

史織ｼｵﾘ

ｯ……

詩音ｼｵﾝ

史織…帰ったらあのお方にご報告するよ

詩音ｼｵﾝ

「血だらけの聖女は、開放されました」って

史織ｼｵﾘ

…分かった

シスターランドの魔法使いも…いつの間にか姿を消し

気が付けば私達は､元いた教会に戻ってきていた

愛ｱｲ

…何だか……切ないウワサでしたね

愛が哀しそうに下を向きながら喋った

アスカ

…ま！
あの子の望み？も叶ったみたいだし…良いんじゃない？

明日羽ｱｽﾊ

シスターランド…

彗香ｽｲｶ

彼奴らは、何か…魔法使いの救済を行っているみたいだけれど…

彗香ｽｲｶ

純蓮…貴方は結局…何者なの？

教会に通り風が通った

純蓮ｽﾐﾚ

…

純蓮ｽﾐﾚ

…そうね

純蓮ｽﾐﾚ

…願いを追い続ける者…とでも言っておきましょうか

翔ｱﾕﾑ

…願いを追い続ける者…か
何か良いな

純蓮ｽﾐﾚ

…さて帰ったら
ハ－ブティ－を呑みながらお茶会でもしましょう

純蓮ｽﾐﾚ

どうせ暇なのだから

アスカ

あ！賛成！

アスカ

愛~久しぶりにカップケーキ作って~

愛ｱｲ

ふふっ…
分かりました
とっておきのカップケーキを作りますね

彗香ｽｲｶ

私は、クッキーでも焼こうかしら

明日羽ｱｽﾊ

楽しそう

翔ｱﾕﾑ

…はぁ
何時もの事だな

純蓮ｽﾐﾚ

……どうせ
この世界は滅ぶ運命なのだから

誰にも聞こえないようにそっと呟いた

…ふ~ん

なるほどね~

詩音ｼｵﾝ

はい

史織ｼｵﾘ

如何なされますか？
＿＿様

…そうだね
じゃあ…次のウワサはこれにしようか

『嫉妬の男の子』

詩音ｼｵﾝ

承知致しました

和華ﾜｶ

待って待って~
俺が次は行く…ｯ！

和華ﾜｶ

他の仕事面倒だし~ｯ！

緋紅ﾋｸﾞﾚ

…其奴らの特徴は…

史織ｼｵﾘ

全員…魔法使いで

史織ｼｵﾘ

黒髪に紫瞳の子が居たな~

緋紅ﾋｸﾞﾚ

……そうか
なら俺も行く

和華ﾜｶ

そんで~渚君はどうすんの？

渚ﾅｷﾞ

ぇ…？俺？

和華ﾜｶ

君以外に渚居ないじゃ~ん！

渚ﾅｷﾞ

…俺は辞めとく

和華ﾜｶ

君が片思いしてる人もいるのに~？

渚ﾅｷﾞ

……行く

和華ﾜｶ

交渉成立~

和華ﾜｶ

それじゃあ！＿＿様！
行ってくるね~！

ふふっ
怪我して帰って来ない様にね

和華ﾜｶ

は~い！

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

血だらけの聖女 end

↓↓↓

禁断のウワサ＿ケダモノが目を覚ます

𝚂𝚃𝙰𝚁𝚃

【次回】＿禁断のウワサ＿ ①魂は怨み続ける

近日公開予定？

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うへへぇ☆☆ 楽しみたんたん過ぎてちぬ☆

この世界は滅ぶ運命‥，‥ 何か裏がありそうだ，‥

水彩

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