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ボルダリングで壁を登り、先へと進んでいた未彩グループ

しばらく進んでいると、広く高い部屋に着いた

松田 博貴

うわ…広いなぁ…

狂月 燐花

しかも天井もすごく高い…

月影 未彩

ここでは一体何をさせられるんだろう…

堕芥 漆不

あ!あれを見ろ!

堕芥 漆不

悪魔の石像だ!

漆不が指差した先には悪魔…ではないが、羽を大きく広げている龍のような石像があった

月影 未彩

これが…悪魔なんだ…

違います

狂月 燐花

どっちかっていうとドラゴンなような…

松田 博貴

ドラゴンじゃない?

未彩達が石像に近付き、眺めていると、石像が強く光り出した

月影 未彩

うわ!

狂月 燐花

きゃ!

松田 博貴

眩し…

堕芥 漆不

悪魔が召喚されるのか?!

光が止むと、そこには赤色のドラゴンがいた

狂月 燐花

ドラ…ゴン…?

先程まで見ていた石像は、赤いドラゴンに姿を変えていた

ドラゴン

ぐおおおおおおお!!!

ドラゴンは雄叫びをあげ、天井に向かって火を吹いた

狂月 燐花

きゃ!

月影 未彩

うわあああ!

未彩達は1度ドラゴンから距離をとる

ドラゴン

ぐおおおおおおお!!!

そんな未彩達に向かって、ドラゴンはまた火を吹く

月影 未彩

うわあああ!

月影 未彩

こっちに向かって火吐いた!!

松田 博貴

『想像能力』!

博貴はシールドを張る想像をして火を防いだ

狂月 燐花

つまりあのドラゴンは戦闘態勢ってことだよね?

狂月 燐花

じゃあ、遠慮なくやっちゃうよ?

狂月 燐花

『芸術能力』

燐花は小さな水色の獣を描く

狂月 燐花

さあ、出てきて!

そして獣はキャンパスから出てきて、ドラゴンに向かって走る

ドラゴン

ぐおおおおおおお!!!

ドラゴンは獣に向かって火を吹くが、獣はちょこまかと逃げ回る

そして、ドラゴンの足元て獣は水を吐く

ドラゴン

ぐおおおおおおお!!!

火属性のドラゴンは水を浴びたことでダメージを食らった

月影 未彩

よし、私も!

月影 未彩

『瞬間移動能力』

未彩は瞬間移動でドラゴンの背後に回り、ナイフを刺す

ドラゴン

ぐおおおおおおお!!!

松田 博貴

よーし!『想像能力』!

博貴はドラゴンの上空に10本の剣が浮かび、一斉にドラゴンに刺さる想像をした

ドラゴン

ぐおおおおおおお!!!

堕芥 漆不

『影操作能力』

漆不はドラゴンの影から現れ、ドラゴンの胴体を斬り付ける

ドラゴン

ぐおおおおおおお……

ドラゴンは地面を揺らしながら倒れ、消滅していく

月影 未彩

た、倒した…

松田 博貴

やったー!

堕芥 漆不

ふははは!俺様の手にかかればこんなものだ!

狂月 燐花

あ!あそこなんか宝箱が出てきたよ!

月影 未彩

ほんとだ

月影 未彩

見てみようか──

装置を通って壁の上の空間を進んでいた香羅グループ

しばらく進んでいると、広くて、天井の高い部屋に辿り着く

餘埜瀬 香羅

わ、なんかめちゃ広いところに着いた

天氷良 裕亜

ただ広いだけ…なんですかね?

辺りを見渡していると、ドラゴンの石像を見つける

火桜 志杏

なにこれ…鳥?

飛屋 薫

さすがに鳥ではないでショ

天氷良 裕亜

どちらかと言うと龍ですね

餘埜瀬 香羅

ドラゴンか〜

火桜 志杏

これどうやって作ってるんだろう…

香羅達がしばらく石像を眺めていると、石像は強く光り始める

火桜 志杏

わ!

餘埜瀬 香羅

何っ?!

光が止むと、目の前には黄色いドラゴンがいた

餘埜瀬 香羅

ふえっ…

天氷良 裕亜

なんかこれ…やばいような…

ドラゴン

ぐおおおおおおお!!!

裕亜の予感は的中

ドラゴンが雄叫びをあげると、周りの空気がビリビリと電撃を放ち始めた

餘埜瀬 香羅

わああああ!あれやばいよ!!

飛屋 薫

1度逃げようカ

香羅達は1度ドラゴンから距離を置く

すると…

ドラゴン

ぐおおおおおおお!!!

ドラゴンが雄叫びをあげ、香羅達の目の前に雷が落ちる

餘埜瀬 香羅

ひえっ…

天氷良 裕亜

完全に戦闘態勢ですね…

火桜 志杏

じゃあ倒すしかないか…

飛屋 薫

倒せるのかナ…

天氷良 裕亜

まあ、こっちは魔法能力が2人居ます

天氷良 裕亜

余裕でしょう

天氷良 裕亜

『魔法石能力ー使用ー』

裕亜は火炎魔法の魔法石を取り出し、使用する

すると魔法石から炎がドラゴンに向けて放たれる

ドラゴン

ぐおおおおおおお!!!

ドラゴンは向かってきた炎に向けて雷を落とし、その付近が爆発する

天氷良 裕亜

餘埜瀬 香羅

い、1度消火だ!

餘埜瀬 香羅

『魔力操作能力ー水ー』

香羅は前方に水を放ち、爆発して燃えているところを消火する

火桜 志杏

俺とカオるんでドラゴンに直接攻撃をしよう

火桜 志杏

2人は援護お願い

飛屋 薫

え?カオるん?

気になるのそこかよ

餘埜瀬 香羅

わかった!

天氷良 裕亜

了解です

火桜 志杏

『全力操作能力ー重ー』

志杏は自分にかかる重力を操作してドラゴンに向かって飛ぶ

飛屋 薫

『飛躍能力』

薫は能力を使ってジャンプでドラゴンに向かう

ドラゴン

ぐおおおおおおお!!!

ドラゴンは向かってくる2人に雷を放とうとするが…

餘埜瀬 香羅

あなたの相手は私達!

餘埜瀬 香羅

『魔力操作能力ー水ー』

香羅はドラゴンに水の玉を投げつけ注意を引く

ドラゴン

ぐおおおおおおお!!!

ドラゴンは逆上して香羅達の方に雷を放とうとして…

火桜 志杏

やあああああ!

飛屋 薫

うりゃあああ!

志杏と薫がそれぞれ剣をドラゴンに刺す

ドラゴン

ぐおおおおおおお……!

ドラゴンは地面を揺らしながら倒れ、消滅する

餘埜瀬 香羅

た…倒した!!

天氷良 裕亜

ふぅ…何とかなりましたね…

火桜 志杏

疲れた…

飛屋 薫

あれ、なんか宝箱が出てきたネ

餘埜瀬 香羅

ほんとだ!見てみよう──

一方その頃…

遥花、零夜、弥晴で図書館に来ていた

祥氷 弥晴

なんで…図書館?

本李 遥花

麗流月の麗流って、麗流楼水と同じ字なんだよ

本李 遥花

わざわざ名前に付けるなんて、自分は麗流楼水と関係がありますって言ってるようなものじゃない?

本李 遥花

だから、まずは麗流楼水について調べようかなって

祥氷 弥晴

なるほど…

来栖 零夜

あ、この本に、麗流楼水は未彩さんが作ったって書いてある…

本李 遥花

うん、この町では基本そうやって伝わってるね

来栖 零夜

あ、で、でも…

来栖 零夜

月影未彩が力を失いかけている神と契約して町を作っ…た……?

本李 遥花

……え?

祥氷 弥晴

…なるほど、確かに未彩1人で町を作るなんて非現実的だと思ってたんだよ

祥氷 弥晴

神と契約して町が作られたなら、未彩が町を作ったと伝わっててもおかしくないし、ある程度現実に有り得る話だと思う…

来栖 零夜

た、確か、遥花さんて、2番目の住民だったんだよね…

来栖 零夜

なにか知らないの?

本李 遥花

…特には何も…

本李 遥花

僕がこの町に来た時には、既に町は今とほぼ同じような町並みになってて、そしてその広い町にたった1人で未彩が暮らしてた…

祥氷 弥晴

じゃあやっぱり、神とやらの力なんだね

来栖 零夜

でも、だとして、その神と月くんの関係って…

本李 遥花

それは確かに…

本李 遥花

恐らく外の世界にこの町に関する詳細な文献はないはず…

本李 遥花

あっても都市伝説的なものだろう

本李 遥花

なのに何故僕らのことを…

本李 遥花

いや、ひとつ知る方法はある…か?

来栖 零夜

え?

祥氷 弥晴

確かに、僕らは外の世界で行方不明者として扱われてるんだよね

祥氷 弥晴

だったら、外の世界での行方不明者を全て把握している人なら、この世界に来て僕らのことが分かるはずだ

本李 遥花

でも、知り合いならともかく、なんで他人が僕らのことを…

来栖 零夜

しかも、僕達のことを知ってたからなんだって言うんだろう…

その場に沈黙が走る──

星川 悠希

……

星川 悠希

神…

星川 悠希

あいつの名前がほんとに麗流楼水の麗流に月影未彩の月を意味しているなら…

星川 悠希

あいつは麗流楼水の創造主…?

星川 悠希

だとして、どうして今更この町に…

麗流 月

麗流 月

ニヤ

死にたかった子たちの“ゆかい”な生活

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