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半妖

第23話 - 半妖 23話

2020年12月10日

#ナゾ

イカロス

水戸部幸一郎

美紀。やつの能力を見ることができるか？

田辺美紀

ごめんなさい､､､私の能力は対象物が能力を発動しないと見れないの

なるほど。

水戸部幸一郎

美紀!!後ろへ避けろ！

おっと。これは本当に面倒な組み合わせですね

でも1番厄介なのはやはりあなたですね。水戸部幸一郎様

水戸部幸一郎

美紀、こいつは俺が何とかする。君はこの異空間についてできるだけ早く調べてくれ

田辺美紀

でも!!

水戸部幸一郎

わかったね！？

田辺美紀

、、、了解

田辺美紀

信じてるからね

これは都合がいいですね。わざわざ手間を省いていただきありがとうございます

それではサヨナラです

水戸部幸一郎

少し、黙ろうか

！？

(いつの間に後ろに！？)

水戸部幸一郎

君はどんな能力を使うか知らないけど言って君も僕の能力をちゃんと理解してないでしょ？

(水戸部家。妖怪の権力者の中でも比較的攻撃的ではないと聞いましたがどうやら噂は噂でしかなかったようですね)

いいですね。私も本気で行きますよ

04は手の平を上にすると光と共に本が出てきた

水戸部幸一郎

一体その本は、、、

怖がっているということは貴方は予知で良くないことを見たようですね

水戸部幸一郎

くっ///

逃げても無駄ですよ

発動!!

水戸部幸一郎

ここは､､､何処だ？

水戸部幸一郎

まて、、、見覚えがある。

水戸部幸一郎

ここは私が通っていた中学校？

水戸部幸一郎

は！あれは

サラサラと風に靡いている美しい黒髪

水戸部幸一郎

おーい！美紀〜!!

田辺美紀

、、、

水戸部幸一郎

？

田辺美紀

貴方は同じクラスの水戸部幸一郎様ですね。どうかされましたか？

水戸部幸一郎

どうしたんだ？美紀

田辺美紀

申し訳ありませんが私は次の講義に行かなければなりません。何かご要件がありました後ほど私が伺いますのでそれでは失礼致します。

水戸部幸一郎

待って！

田辺美紀

？

水戸部幸一郎

(とっさに言っちゃったけどどうしよう)

水戸部幸一郎

ぼ､､､僕も君と同じ講義をとっているんだ。だから､､､その､､､一緒に行かないか？

田辺美紀

､､､えぇ構いません

水戸部幸一郎

､､､ありがとう

水戸部幸一郎

(どうやら僕は過去に飛ばされた？か夢を見ているようだ)

水戸部幸一郎

(とにかくどうにかしてあの場所に戻らないと)

田辺美紀

水戸部幸一郎様？体調でも悪いのですか？

水戸部幸一郎

い、、、いやなんでもない

田辺美紀

では行きましょう

モブ

おい見ろよ！水戸部家とサイコパス野郎の娘が一緒に居るぞ？！

モブ

ほんとだ笑水戸部幸一郎さん知らないのかなぁ？誰か教えてあげた方がいいんじゃない？

モブ

馬鹿！水戸部家の御曹司に話しかけられるわけないだろ？！

水戸部幸一郎

(､､､そういえばあの頃はこんな感じだったな)

水戸部幸一郎

(俺は御曹司としてしか見て貰えず、美紀は同族殺しの娘としか見て貰えなくて2人とも孤独を感じていたためかはたまた自分より可哀想だと思いたいからか僕達は自然と距離を縮めたことを今でも覚えている)

水戸部幸一郎

(そうだった､､､。最初に話しかけてくれたの美紀からだった。)

水戸部幸一郎

過去変わんないだろうなぁ？

田辺美紀

､､､すみません

田辺美紀

やはり、私の近くにいない方が良いみたいですね

水戸部幸一郎

本当にそう思ってる？

水戸部幸一郎

君にも僕の気持ちわかると思ったんだけどなぁ

田辺美紀

じゃあ逆に聞きますが貴方は私の何がわかるんですか！？

田辺美紀

私は目の前で1番好きだった者を殺されて1番慕っていた者に裏切られたんですよ！！

田辺美紀

それなのに！私と同じ？ふざけないで!!

水戸部幸一郎

！？

水戸部幸一郎

(ここは､､､何もない。また飛ばされたのか？)

田辺美紀

私と貴方が同じ？結局貴方は私を可哀想な者としか見てない！

田辺美紀

そんな友達いらない。

田辺美紀

いらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらない。

田辺美紀

だから、、、

田辺美紀

死んで？

水戸部幸一郎

ﾅｯ///

美紀が幸一郎に飛びかかり殺りに来た

田辺美紀

私は皆と同じ!!私自身を見てくれないならみんな殺す!!

水戸部幸一郎

落ち着け！確かに最初は美紀の噂だけで同情したりしたさ。でも一緒に過ごすようになって美紀自身に惹かれていった。僕は例え同じような状況じゃなくても、美紀と一緒に居たい。

田辺美紀

、、、

水戸部幸一郎

美紀はどうなんだ？！僕のことをそこらの奴らと同じだと思ったのか？いや違うな。君も僕のことを最初は可哀想だとか自分と同じだと思ったはずだ。1度もないなんてことは無いはずだ

田辺美紀

そんなことは！

水戸部幸一郎

､､､あるだろ？

水戸部幸一郎

僕達は父親の影のせいでろくに友達もいなくいつもいつも不安で堪らない。

水戸部幸一郎

まぁこんなことお前に言ってもしょうがないか。

水戸部幸一郎

お前は誰だ

田辺美紀

(この異空間、どこにも出口がないみたい。外部からの破壊、もしくは能力者の撃退。う〜ん､､､あのよく分からない男がそうなら楽なんだけど。しっかり見ておけばよかった)

ドカーン!!

田辺美紀

！？

田辺美紀

異空間が、、、破壊されてる。

田辺美紀

もしかしたら外から誰か壊してくれたのかもしれない。早く幸一郎のところに行かないと

田辺美紀

幸一郎ーー

田辺美紀

！？

おや。いいところでしたのに、もう来たんですか？

田辺美紀

、、、そういう事か。

田辺美紀

お前が持っている本。それがお前の能力、

田辺美紀

悪夢

実験体Ｎｏ．04。名前不明。能力､､､悪夢+イメージ。脳内の想像などを具現化しそして本の助けを借りれば悪夢を作り出し、自分の思いのままに相手を動かせる。

貴方が思っている通り水戸部様は今私の術中にハマっている

そしてあとは相手の能力を見ることだけで戦闘力が皆無な貴方を倒すだけだ。

田辺美紀

勘違いしない事ね。

？

田辺美紀

私は妖魔国高等学校風紀委員長、田辺美紀。水戸部幸一郎の唯一無二の相棒だ!

数年前

モブ

あぁ！サイコパスが来たぞ！

モブ

ぎゃー殺される～

田辺美紀

、、、。

田辺美紀

(全部あいつが悪いのに､､､血が繋がっているだけでどうして私まで酷い目にあわなきゃならないの､､､)

キャーーー!!

田辺美紀

(､､､また私に対して言ってるのかな)

田辺美紀

？

田辺美紀

(あれは確か、、、)

水戸部幸一郎

あの、、、僕は今教室に向かっている途中でして

モブ

キャーーー水戸部様！私も同じ棟なのでご一緒してもよろしてくて？

水戸部幸一郎

いや、、、えっとその前に先生に呼ばれたから職員室に行くんだ。それじゃあ

モブ

あぁ!!待ってください水戸部様～

田辺美紀

(そうだ、水戸部家の跡取りの幸一郎さんだ。本当にこの学校に通っていたんだ)

田辺美紀

(おっと､､､そんな事より早く私も教室へ行かないと)

ガチャ

田辺美紀

､､､

田辺美紀

靴がない､､､

体育館裏

田辺美紀

はぁ､､､まさか換えの上履きが体育館倉庫にあるとは。ここ汚いから好きじゃないんだよなぁ〜

田辺美紀

？

田辺美紀

(誰かいる？あれは､､､水戸部幸一郎さんだ。)

水戸部幸一郎

、、、

田辺美紀

(何してるんだろう)

水戸部幸一郎

あぁ、、、

水戸部幸一郎

うぜぇ。

水戸部幸一郎

まともに話したこともねぇ癖にゴチャゴチャほざきやがって

水戸部幸一郎

親の七光りしか居ねぇのかここの奴らは

田辺美紀

ぷッ

水戸部幸一郎

誰だ！

田辺美紀

まさかあの水戸部の跡取りさんがこんなにも口が悪いとは思わなくて

水戸部幸一郎

お前は確か田辺美紀。

田辺美紀

(私の事を名前で呼んでくれるなんて思わなかった)

田辺美紀

水戸部幸一郎様。いや、幸一郎君。

田辺美紀

私とお友達になってくれませんか？

相棒？確かに貴方のコンビネーションは私でも手こずるでしょう。

ですが今貴方は1人!!

何も恐れることはないのです

田辺美紀

さぁ？それはどうだろう

田辺美紀

私は貴方の弱点を既に見抜いている

何？！

この私に弱点など！

田辺美紀

1つ目はその本の悪夢を見せられるのは1人まで。2つ目、イメージの能力だけど､､､相手をどうこうすることは出来ず自分に対してしか出来ない。3つ目、自分に能力を使っても脳が追いつかなければ不発する

？！

で､､､ですがわかったところで私には勝てませんよ！

田辺美紀

そして4つ目は私達をあまく見すぎたってことよ

消えた！

いや違う！！

グハッ!!

(いつの間に、、、後ろに！？)

田辺美紀

出来ればこの能力は使いたくなかったけれど、幸一郎のためだから我慢しないとね。

そ、、、そんな馬鹿な!!お前は察知能力しかないはず!!俺に何をした！

田辺美紀

幸一郎と似て本当は口悪いんだね。

答えろ！！

田辺美紀

、、、胸糞悪い、失せろ

ははは、、、お前は馬鹿なのか？俺の能力は自分に使えるんだぞ？回復だってできるんd

ｶﾊｯ!!

な､､､なぜ攻撃されてないのにダメージが！？

田辺美紀

察知能力は母の能力を受けづいだもの。でも私はあいつの能力も受けずでしまった。

田辺美紀

これは時間が経てば経つほど毒のように身体中にダメージを与える能力。怨念

田辺慎二。能力､､､怨念。悪霊の末裔で相手に擦り傷ひとつでもつけたら自分の意志とは関係なく相手が死ぬまでダメージを与え続ける。さらに時間が経つ事にダメージ量も増えていく

田辺美紀

どんなにあんたが回復しても私の怨念には勝てない

、、、ははは

ふははははははは!!

田辺美紀

！？

俺はなぁお前の父親の能力もちゃんと把握している。勿論弱点もなぁ

(俺のイメージは自分が想像した速度で自分を動かせる!!俺が負けることは無い！それに怨念の弱点は怨念を使っている時身動きすることができないということ！この一手で終わらせてやる。)

死ねーーー！

グサッ

ざまぁみろ！やはり勝ったのは俺d

バタン

な､､､どう、、、して、、、だ、、、。

(俺はあいつの腹を突き破ったはず、、、なのにどうして俺は、、、)

(自分の腹を、、、)

田辺美紀

言ったでしょ？私達には勝てないって

04は薄れゆく意識の中で2者の影を見た。

田辺美紀

遅かったね。

水戸部幸一郎

寂しかった？

田辺美紀

怒るよ

水戸部幸一郎

ごめん、ごめん。

田辺美紀

貴方が手こずるとは思えなかったけど？

水戸部幸一郎

いや〜こっちも頑固者をなだめるのに必死だったんだよ

田辺美紀

は？

水戸部幸一郎

まぁ君も僕の能力で助かったんだから少しは感謝したまえ

田辺美紀

なんかキャラ変えた？

田辺美紀

すごくウザいよ

水戸部幸一郎

美紀も怖いこと言うようになったね

水戸部幸一郎

それにしても僕も久々に使ったなぁ

水戸部幸一郎

幻覚

水戸部幸一郎。能力､､､予知+幻覚。水戸部は予知以外に幻覚を見せることができるが同時に使用することはできない

水戸部幸一郎

僕の相棒に酷いことしたからね。

水戸部幸一郎

制裁を

田辺美紀

全く、怖いのは幸一郎の方でしよ？

竜

白石君！走って!!ここは僕が！

白石幸也

ﾁｯ

白石幸也

くたばんじゃねぇぞ!!

逃がしませんよ！

ブチッ

な！いつの間に！？

竜は自分の腕を引きちぎり壁を作り出し02の行く手をさいだ。

ﾁｯ

まぁいい。スライム野郎なんかに俺は倒せねぇ。

だってお前は攻撃力が皆無だからな。実験体の上位に立てたのも暴食姫がほとんど食っちまって余っていたのがお前くらいの雑魚だけだったからだ

竜

正直、僕は攻撃的じゃないし妖力だって大して強くない。

竜

でも、僕は勝つことは出来なくても負けることは決してない。

竜

せめて、白石君が出口をみつけてくれるまで僕は君を止める

なるほど、サンドバッグに自らなろうと言うわけか

だが、あまいな

俺には新しい能力がある。この力でお前は死ぬ!!

白石幸也

聞こえるか！赤龍寺!!

蓮

その声は、白石。どうして竜のスピカーを？まさか竜に何かあったのか？！

白石幸也

うるせえ!!その話は後だ！竜がお前ならこの異空間の脱出方法を理解できるって言ってるんだ！だからさっさと教えろ！

蓮

やっぱりみんな異空間に閉じ込められているらしいね。いい？白石は狼男の血筋があるからまず、勘でいい。他の場所より違和感を感じるところをとにかく殴りまくって

白石幸也

竜もそんなことを言っていたがここは広すぎんだよ！

蓮

それとこれは白石自身の問題だが、我々のような家系能力を受け継いだタイプの妖怪にありがちなことで、自分の能力を家系能力だけだと錯覚し自身の力を出せていないことがある。

白石幸也

は？！俺は今まで狼男以外の能力が出たことなんてねぇぞ！！

蓮

能力に限界はない。特にお前は妖力も並外れている。自分を信じるんだ。

白石幸也

無茶ぶりすぎるだろ､､､

蓮

すまん。こっちも今手が離せないんだ。あとは頼んだぞ、白石

白石幸也

ちょっ！おい！

白石幸也

クソ、、、!!

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