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凪沙は、会社を走って出たあと、 マンションが近くなるにつれ、どんどん早歩きになる。 会いたい! その気持ちだけが、先走っている。
マンションへ着き、エレベーターに乗り、 そのまま、亮平さんの家に行こうと、10階を押した。
桜井凪沙
桜井凪沙
亮平さんの部屋のインターホンを鳴らした ピンポーン 誰も出てこない…… 留守か……
桜井凪沙
勝手に家にいると思った。 いつもみたいに、ドアを開けてくれると思った。 また、明日にしよ…… 凪沙は、エレベーターへ向った。
桜井凪沙
桜井凪沙
もう、、待っててくれないのかな…… すると、エレベーターが10階へ上がってきて止まり、ドアが開いた。
桜井凪沙
阿部亮平
亮平さんが降りてきた…… 会えた……会えたよ。
桜井凪沙
阿部亮平
そうだよね。 こんなところで話すのは良くないよね。 気持ちだけが先走ってしまう。 どうしよう…… いつも通りに出来ない。
阿部亮平
桜井凪沙
阿部亮平
桜井凪沙
阿部亮平
と亮平さんが言い、亮平さんの後ろをついて行く。 これまで、亮平さんの家に行った時とは違う感覚だ…… 好きな人の家に行く感覚。 亮平さんの部屋の前に着き、鍵を開けて、 扉を開ける。
阿部亮平
私を先に入れてくれた。
桜井凪沙
リビングへ行くと、、、
阿部亮平
桜井凪沙
そう言われ、ソファーに座った。 何から話したらいいんだろ…… いや、迷ってる場合じゃあない。
桜井凪沙
阿部亮平
桜井凪沙
阿部亮平
桜井凪沙
亮平さんの顔を見ると、辛そうなのに、少し笑っていた。 なんで…… そんな顔しないでよ…… ねぇ、私、どうしたらいいの?
阿部亮平
次は亮平さんが謝罪
桜井凪沙
阿部亮平
うん…… 不安だった…… 苦しかった。 怖かった……
阿部亮平
桜井凪沙
阿部亮平
佐久間さんや深澤さん、みなさんと話したことは、亮平さんの耳に入ってないんだ。
桜井凪沙
桜井凪沙
阿部亮平
悪くないよ… 私だって……
桜井凪沙
桜井凪沙
もう、全部話してしまえばいい。 後悔はしたくない……
阿部亮平
驚いてるのか、驚いてないのか分からない表情。 もしかしたら、佐久間さんや深澤さん、そしてメンバーが…とか思ってるのかな…? それとも、私に伝えて欲しいって頼んだのかな……?
阿部亮平
桜井凪沙
阿部亮平
え…… 今、なんて? 契約解除…… 亮平さんから、言われることはないと思っていた。 ねぇ、なんで? どういう意味?
契約解除……
阿部亮平
桜井凪沙
何を言ってるのか、まったく分からない…… もしかしたら…と思っていた自分が、恥ずかしくなる。
阿部亮平
トラウマ……たしかにそうかもしれない。
桜井凪沙
話そうとしたら、亮平さんが被せるように、
阿部亮平
あぁ……もうやめてよ…… 苦しいよ。 辛いよ。 聞きたいけど、聞きたくない。 でも……
桜井凪沙
勇気を出して言った言葉。 こんなのもう、告白の返事を待っているような感覚と変わらない。 だって、私のこと「大事にしたい子がいる」ってみなさんに話したんでしょ? 期待しちゃうよ……
阿部亮平
桜井凪沙
阿部亮平
お友達…… はぁ……もう最悪… 私が、1人で勘違いしていただけだった…… 勝手に期待して……本当にバカみたい。
阿部亮平
もう「なぎちゃん」って呼ばないで…… どんどん好きになっていく…… もういい。
桜井凪沙
決めた。 この期に及んで中途半端なことしたって、 何も変わらないって、もうとっくにわかってるのに。 私は、なんでこんなことを言ってしまったんだろう……
嫌いになればいい……
桜井凪沙
阿部亮平
桜井凪沙
不安しかないのに。
桜井凪沙
こんなこと言っても気持ちは変わらないのに……
桜井凪沙
阿部亮平
桜井凪沙
私が恋しくなるだけなのに……
桜井凪沙
阿部亮平
桜井凪沙
私が一方的に話したため、亮平さんは、驚いた顔をしている。 そりゃそうだよね。 こんなに、自分の意見を言って来なかったから、 亮平さんにも見せたことがない。 いつもと違う私。
桜井凪沙
桜井凪沙
なんでこんなに私、強気なの? 自分でも、自分がわからなくなる。 自身もないのに……
桜井凪沙
すると……
阿部亮平
桜井凪沙
阿部亮平
桜井凪沙
阿部亮平
桜井凪沙
阿部亮平
亮平さんと目が合って、今までとは違う会話に、私は、思わず、笑ってしまう。 すると…亮平さんもいつもみたいに笑っている。 いつも通りに戻れたかな?
これでよかったのかな…… でも…… 嫌いになんてなれない……
一旦この話は終わり……ではなさそう。
阿部亮平
桜井凪沙
たとえ、亮平さんを嫌いになって、契約を継続しても、トラウマが無くなったら、 私たちは一緒に居られない……
阿部亮平
桜井凪沙
えっ…私どんな顔してんの?
阿部亮平
あっ……私、顔に出てたのかな?
桜井凪沙
でも、好きってバレなきゃいいよね…
阿部亮平
桜井凪沙
阿部亮平
桜井凪沙
私が破った約束……
桜井凪沙
阿部亮平
桜井凪沙
阿部亮平
はぁ、、一安心 いつもの会話。いつも通りの私たちだ。
阿部亮平
桜井凪沙
阿部亮平
桜井凪沙
そう言って、私は家に帰った。 この調子で頑張るしかない。 いつ壊れるかわかんないけど……
桜井凪沙
今日は休日 いつもより目覚めもよかった。 勝手にスッキリした気分になっている。 でも、気持ちを切り替えるのは難しい。 亮平さんは仕事だけど、私は休み。
休みだけど、やることは、仕事。 これもいつも通り。
桜井凪沙
それから、私はパソコン入力に集中した。 でも、今日は、スーパーに行かないと。 そんなこと考えていると…… LINEがきた。
阿部亮平
と亮平さんから一言。
桜井凪沙
桜井凪沙
と返信した。 すると… ブルブルブル……ブルブルブル
桜井凪沙
画面を見ると、「阿部亮平」と移し出されてる。 えっ………どうしよう。 電話初めてだ……1回かかってきたけど、 私が無視しちゃったから。 慌てて電話に出ると……
阿部亮平
桜井凪沙
阿部亮平
桜井凪沙
いや、何言ってんの?私… 電話で緊張するとか… 好きな人に言う言葉だよ。
阿部亮平
桜井凪沙
阿部亮平
誤魔化せたかな?
桜井凪沙
阿部亮平
いや、どういうこと?
桜井凪沙
阿部亮平
桜井凪沙
阿部亮平
桜井凪沙
そう言うと、亮平さんの笑い声が聞こえる
阿部亮平
桜井凪沙
阿部亮平
桜井凪沙
そして、会話終了。 なんだったんだろ? でも、私も元気になれた気がする。 勝手に恋人気分……