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説得を開始してから数時間
郁美の母
郁美の父
未だに難色を示している両親に
今度は私との初対面について語る二人
郁美
いっちゃんが親戚達に怒っている時
母の叔母がぐったりした私を発見
いっちゃんは衰弱して痩せ細った私を抱き上げて
郁美
大粒の涙を流した
郁美
郁美
郁美
郁美
郁美
郁美
郁美
郁美
郁美
郁美
郁美
郁美
郁美
気がつくとまた
いっちゃんの目からは涙が溢れて
たっくんが何度も肩や背中を摩り
その姿を見たいっちゃんの両親は
考え込むように押し黙ってしまった
長い長い沈黙の後
いっちゃんのお母さんが
郁美の母
郁美の父
郁美の母
郁美
拓郎
三人で交わした約束の指切り
私はそれを信じていた
ここに来て数日
児童相談所の職員さんは優しかったが
私はどうしてもいっちゃん達に会いたくて
何度も二人に会いたいと伝えたが
"会いに来てほしい"なんて連絡をしてはもらえず
窓の外を眺めながら
郁美
いっちゃんの言葉を何度も思い出して
幸せな気持ちをいっぱいにして眠りについた
最初の日曜日
いっちゃんの言葉を信じて
私は二人を朝からずっと待っていた
児童相談所には既に何人か子供がいて
声をかけてくれた子もいたが
どうしても心を開く気になれず
その子は不機嫌そうに部屋を出ていってしまった
他の子達の話し声が聞こえて
"ここには誰も迎えに来ない"と言う言葉が聞こえた時
私はショックでお昼に食べたものを全て戻してしまった
樋口(職員)
もう嫌だ……
いっちゃん達に会いたい
病院で私が戻してしまった時
郁美
郁美
いっちゃんは抱き締めて背中を摩ってくれた
もうお昼も過ぎた時間
三人で指切りしたのに
もう来ないのかな?
そう思った直後
郁美
いっちゃんの声がした
郁美
美結
郁美
いっちゃんは私のことを
優しく抱き締めてくれた