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少し昔東洋の島国に椿の似合う子供がいました
その子供は
西洋にも名前が知られる有名な芸術家の母と花屋を営む父の間に産まれました
母は優しく父の育てる花と父を愛しておりそんな母を父は愛しておりました
椿の似合う子供は母の絵と父の花に囲まれすくすくと育っていきました
喋れるようになる頃には母とともに絵を描いたり父と花の世話をするようになりました
椿の似合う子供は母の美しい絵と父の育てる花…特に椿の花が大好きでした
そんな幸福な日々が続くと思っていました
でもそう長くは続かないのでした
10歳頃両親からお使いを頼まれ町へ行きました
買い物に手間取り家に着く頃には日が暮れて月が空にいました
遅くなってしまい両親が心配するだろうと家に着くと
家は暗く静まり返っておりました
不思議に思いつつも両親がいるであろうアトリエへ足を進めました
アトリエの前の扉までたどり着くと扉の隙間から椿の花のいい香りがしました
両親がいることを確信した私は勢いよく扉を開けると
扉を開けた先には
寄り添い眠るように死んだ両親と両親の命を啜って花を咲かせたのかと思うほど美しく咲いた椿の花が咲き乱れていました
…子供は初め母が作る芸術より美しいと思えるものを見て呼吸を忘れるほど目を奪われました
両親が死んでいるのにそれが羨ましいと思えるほど美しく
月明かりが神秘性を高めていました
見とれていると屋敷の方から足音がしました
子供はアトリエにある物の影に隠れ息を潜めました
息を潜め隠れていると
人が2人来ました
顔は見えなかったですが何か話している様子
会話を聞くために息を潜めながら耳を立てていましたが断片的な会話しか聞こえてきませんでした
ですがとある単語に子供は興味を示しました
「ブラック・スワン」
という謎の単語
ですが子供は何か手がかりになることを確信していました
2人がこの場から立ち去り再び子供は1人になりました
子供はおもむろに両親に近ずき両親に触れました
まだ生暖かくさっきまで生きていたことがわかりました
普通ならきっと恐怖したり殺した相手に怒りや憎しみを抱くのでしょうですが子供は愛していた両親を殺されて美しいと思いその技術を身につけてしまいたいと思っていたのです
数日後両親の死体が見つかり町は大騒ぎになりました
有名な芸術家である母の死体とその夫の死体が見つかったのですから当たり前でしょう…ですがもうひとつそのふたりの子供が行方不明になったのも大きかったのでしょう
2人の死体は発見されましたが子供の死体は発見されず行方不明の張り紙まで出ました
町では特に有名だったので子供だけでも生きてて欲しいと住民の誰もが思ったのでしょう
あの事件から数年の月日がたち
ついに子供はブラック・スワンにたどり着きました
そして子供はブラック・スワンに入ることにしました
ブラック・スワンで両親のように美しい散り際を送ると
子供は語りました
あの事件を知る組織の人から聞かれました
「組織のことは恨んでいないのか」と
椿の似合う子供はいいます
「恨んでいません、あのような美しいものを見て恨むはずがありません」
と
続けて組織の人が聞きます
「両親の死に何も思わないのか」と
椿の似合う子供は答えました
「悲しいとは思いますですがその感情よりもこのような最後を両親に送ってくださったことを感謝しています」と
組織の人は聞きます
「お前が感謝しても両親が感謝してるとは限らないだろう」と
椿の似合う子供は言いました
「私はそうは思いません」
「だってあの時の両親の顔はとても安らぎに満ちていましたから」
そして続けて
「改めまして両親に美しい最後をありがとうございます」
「そしてこれから両親のように美しい散り際を多くの方に届けて行けるように日々精進いたします」
と椿の似合う子供は笑った
ざっくりとした設定&裏設定(いまさっき思いついたのとなんか伏線みたいになってるやつ)
ここの桜のところとか東洋の方の出身を示唆してたりする(儚いとかの表現も東洋ならでわの表現だったり)
胸の大きさはまな板ぺったん(男なのか女なのかわからない)
組織のカメリアの部屋には小さい頃の両親との写真と母が書いた絵が飾ってある(時々自分でも絵を描いている)
カメリアの名前はこっちに来てから新しくつけた名前で東洋の名前がある
東洋の名前は九条 椿 クジョウツバキ
名前は全て椿関係
身長は男性のは平均ちょっと上
母が死んだ後でも母の絵は残っているため時々母の絵が飾られてる美術館に行ったりしてる
東洋の人間なので髪色は黒い
カメリアが殺した人の現場には椿の花が必ず添えてあるのだとか
キキョウ先生とは殺し方の方向せいで気が合わなそう
無駄に人をいたぶるのは自分のポリシーに反するので極力しないけど仕事で割り振られたらするし殺したあとは綺麗に飾ってくれる(死化粧ってね)
椿の花言葉 謙虚 気取らない優美さ 謙虚な美徳 控えめな素晴らしさ 完璧な美しさ 申し分のない魅力 至上の愛らしさ 控えめな美 控えめな愛 慎み深い
コメント
6件
そこまで重くは無いけど心に引きずる重さがあります、ありがとう
おぉ!!これは良い物を見ましたぜ!!! (?) なるほど…この感じだと価値観が 元からどうかしているのかもですな… でも私は創作として考えた時、 その姿は綺麗ですかと聞かれると 綺麗だと思いますって答えそう…(?) 本人がプラスの方向に考えてるからか 重い過去に見えないんだよね… これがプラシーボ効果なのか?(?) そしてバグはマジで最悪だと思う(?)
多分そこまで重くないと思う(ほかの人たち重くてバグってる)