雪華と桜華の物語

妄想中…

血鬼術

亜空間

ﾋｭﾝ

ﾋｭｰｰｰﾝ

ﾄﾝｯ(着地)

……ﾎﾟﾄｯ

ﾁﾗｯ(音のする方向へ)

桜華達は○体を何十人見つけた

全集中・華の呼吸

肆の型

天真爛漫の魅力

ｽｯ(桜華は鬼の頸を斬ろうとする)

ﾊﾟﾁﾝｯ

ｸﾞﾗｯ

桜華は地べたに這いつくばっている

ｼｭｯ(鬼が持っていた刃物を桜華の体を目掛けて刺す)

ﾊﾞｯ(避ける)

全集中・華の呼吸

弐の型

清風明月

ｽｯ

ﾊﾟﾁﾝｯ

ｸﾞﾗｯ

ﾊﾞﾝｯ

全集中・秋の呼吸

壱の型

風霜高潔・新羅

秋の呼吸の中でも一番速い型、勢いに任せ、全身全霊で相手に突っ込む

ﾊﾟﾁﾝｯ

ｸﾞﾗｯ

ﾄﾞﾝｯ(壁に引き寄せられぶつかる)

全集中・華の呼吸

伍の型

火樹銀花

ﾊﾟﾁﾝｯ

ｸﾞﾗｯ

ｺﾞｯ(頭がぶつかる)

桜華は威勢を張っていたが何回も頭をぶつけられた為意識が朦朧としていた

ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞｯ

ﾄﾞﾝｯ

ｻﾞｸｯ(回転をしながら

杏亮は空間の鬼とは違う精神を持っていた、杏亮は子供の頃、とても強い少年だった、だが桜華と話をしている時同様いじめみたいなのにあってそれ以来内気な性格なってしまっていたのだ。

けど、桜華と話をしている時に吹っ切れて「元」とまではいかないが、今の精神力は空間の鬼を上回るほどにまで達している

そして空間の鬼はこの時気づいていなった

「空間を一度でも壊されたら二度と修復できないこと」、そして「空間を改変することができないこと」

ｼｭﾝ

ｿｯ(羽織を桜華に被せる)

ｷﾞｭ(手を握る)

ｼｭﾝ(刃物を数本投げ飛ばす)

此処は…桜の木の下？

どうして…確か私は鬼と戦っていたはず…そうか此処は私の記憶の中なんだ

それに…私がいる

私といっても4歳か5歳の頃だけど

お母さん…

この会話とても覚えてる

私はお父さんの神楽をずっと見ていた

その時は何も感じなかったけど、今は違う

お父さんはとても体が弱かったが、それでも神楽を辞めず、季節の変わり目に踊り続ける、雨の日でも風の日でも

私はお父さんを見ていた、夏華姉さんや雪華姉さん程ではないが、一つ一つの動き、呼吸の仕方、足、手の位置

それをこぼさずに

あぁそうだ私、小さい頃こんな事を言っていたな

桜の木の下で美しく舞って踊りたいって

でも今の私には美しさなんて欠片もない、あるのは心に染まった黒色だ、そんなのが桜のお姫様なんて…

子供達なんだから

お母さん…お父さん…

そうだ私は強い子だ…心が黒く染まっていようとしても、挫けようとしても、いつだって塗り変えればいい、時間がなければ永遠染まっていようとしたっていい

人を助けれるのなら……私は戦う

ありがとう、お父さんお母さん…私を起こしてくれて、こんな私を愛してくれて

私は…

幸せ者だ！

ﾊﾟﾘﾝｯ