明美
ゲホッ!!ゴホッ...ヴ...ゲホッゴホッゴ...
明美
ヴッハッ!
明美
...っ!!
咳を抑えるために手を当てた。濡れた感触があり
手に視線をやるとそこには
血の跡があった。
明美
え...?
明美
う、、そ、、
ふと思い出したのはキュウリの漬物だった。あれはたしか腐り果てた臭いがしていた...。
思い出してみて正気に戻ると本当にアホらしくなってきた...
明美
し、ぬのが、、キュウリ...
なんてみすぼらしい人生だったろうか。中卒。そこからダメだったのだろう...。ほかに行く宛もなく親切な友人から月2万ほどもらい過ごしていた。
それにしても死ぬのがキュウリとは我ながら呆れる...。
明美
ゴフッゴホッカハッッッ
もう死ぬのだろうか...どうせ誰も私の遺体は見つけないだろう。
ほどなくして私の目は永遠の眠りに落ちた。
これが良き結末なのかもしれない...そんな事を思い始めていたころ。
覚えているのはつけっぱなしのテレビから聞こえる妖精達の声だった。







