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背景エレベーターのドアの方って事でお願いします(＞人＜;)
草薙寧々
ガゴンッって、凄い大きい音がして、エレベーターが急に止まったの。
草薙寧々
表示のランプを見たら、10階で止まって動いてなくて。
草薙寧々
何回かボタンを押してみたんだけど、無反応だったの。
草薙寧々
エレベーターの管理会社の人に電話して、30分くらいで来てくれるって。
草薙寧々
音が大きかったし、耳を澄ますと ギギギギギ………って、ワイヤーが軋んでる音もして。
草薙寧々
怖いから、できるだけ早く来てくださいって言ったの。
草薙寧々
その電話が終わってすぐ、また電話がかかってきたの。司からだった。
草薙寧々
でも、エレベーターの中って電波弱いから、声が途切れ途切れにしか聞こえないの。
草薙寧々
なんか急いでるんだなっていうのは分かるんだけど、意味がわからなくて。
草薙寧々
「何？聞こえないんだけど」
草薙寧々
って言った。向こうもきっと聞こえてないけどね。
草薙寧々
かろうじて「エレベーター」って単語は聞き取れたんだよね。だから、
草薙寧々
「何？エレベーター?」
草薙寧々
って言ったら、その瞬間、ギシャッて短い音がして、急降下……。
草薙寧々
血の気が引いた。
草薙寧々
(嘘でしょ………)
草薙寧々
って思った。
草薙寧々
階表示が、8、7、6、5、…………って。凄く速かった。
草薙寧々
一瞬で一階まで落ちてね。本当に凄い音だった。ガッシャーン!って。
草薙寧々
私、少しだけ、携帯を耳から離したしね。
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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