葵
いつも教室の真ん中で笑ってる君。
いつも教室の端っこで泣いている私。
正反対だね。
よく周りからは『お似合い』って言われるけど、
ただの幼馴染だから。
どうしたら君は私に笑ってくれるの?
啓
啓
久しぶり。
葵
啓…?
葵
なんでいきなり…
啓
俺、彼女できたんだ
葵
葵
(え…?)
葵
…へぇ
啓
いいだろ?
葵
なんなのよ…
葵
久しぶりにMINEが来たと思ったら、これだけ…?
啓
啓
じゃ、おやすみ。
葵
…酷いよ、
明日、私は区切りを付ける為 啓に気持ちを伝えることにした。
翌日…。
啓
啓
おはよ〜
男子生徒
あ、啓おはよ。
男子生徒
なんか手紙?みたいなのが
机に入ってたぞ…
机に入ってたぞ…
啓
は?
俺は自分の机の中の白い封筒を取り出した。
中を見てみると─────────
葵
それと同時に、葵が俺の横を通り過ぎた時。
葵
…今も好きなの
そう囁いた。