テラーノベル
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またしても【革命軍】の音頭により、命をかけたトレードが始まる。
手を繋ぎ、大人になってからやるには恥ずかしい動きをしつつ、イガラシの頭はフル回転する。
イガラシ
イガラシ
イガラシ
キョウトウ
気がつくと、音頭は終わり、互いにトレード対象を宣言する場面になっていた。
イガラシ
生贄なんて名前ばかり。
相手に指名されれば、相手チームに加わることができるのだから、この時点での救済措置になるといえよう。
イガラシ
イガラシ
残りのゲームは2ゲームだけ。
少しでも犠牲者を減らすのであれば、ここは自分以外の人間を差し出すべき。
イガラシ
オオタ
イガラシ
イガラシ
もちろん、死ぬのは嫌だった。
簡単に割り切れるものでもない。
しかしながら、こうするより他に方法がない。
決断をしなければ、全滅してしまう恐れがあるのだから。
イガラシ
イガラシ
イガラシ
イガラシ
キョウトウ
イガラシ
キョウトウ
この世の中、多様性だとか、女性の社会進出が当たり前になりつつあるが、しかし根底にはレディーファーストの精神が根付いている。
災害が起きた時、救助が優先されるのは男性よりも女性である。
差別だとか、男尊女卑だとか、そういうものは別として、女性は優先されるべき――という思考が、この日本には染み付いている。
それは、日本の男性が外面だけでも紳士であろうとしているからなのか、あるいは子を身に宿す――すなわち、生命をつなぐ女性という生き物を、本能的な守ろうとするからなのか。
分からないが、この状況であれば、まず真っ先に女性を助けようと考えるはず。
だから、こちらはあえてフワ先生を指名しない。
こちらがオオタを差し出し、あちらが指名してくれるのを待つのが最適解だ。
イガラシ
イガラシ
イガラシの言葉にオオタとキョウトウが頷く。
イガラシはカメラに向かって宣言し、そして【革命軍】からの結果を待つ。
イガラシ
イガラシ
イガラシ
革命軍
革命軍
イガラシ