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夕食が終わり、温泉へと入って一息ついた桃田と黄野。
外は真っ暗になっており、雨も降ってきて視界が悪い。
黄野
たまたま窓際にいた黄野が、ふと何かを見つけたかのように窓に張りついた。
桃田
桃田
桃田が問うと同時に、彼女のスマホに着信。
桃田
男性陣とは夕食の席を最後に別れたはず。
お酒も入り、かなり盛り上がったのだが、もしかして飲み足りなかったのか。
飲みのお誘いかもしれない。
桃田
スマホに出るが、しかし緑山の反応がない。
黄野
窓の外を凝視していた黄野が、窓の外を指差す。
桃田
何がなんだか分からない桃田は、相変わらず無言のスマホを片手に、黄野のところへと向かう。
桃田
桃田は言葉を失った。
なぜなら、雨の降る中庭の向こう側――照らし出された大きな窓の向こうに、非現実的な光景を見たからだった。
桃田
言葉を失った。
雨の中に漏れ出す窓からの光。
その光の中、ぶらり、ぶらりとぶら下がる緑の蛍光色。
黄野
震える声で呟く黄野。
桃田は頭のてっぺんから爪先へと、冷たいものが走り抜けるのを感じた。
桃田
桃田
その言葉に黄野は頷き、2人は部屋から飛び出した。
部屋を飛び出すと【ロの字廊下】を駆け抜ける。
黄野
桃田
黄野
緑川が首を吊っていた。
確かではないが、窓から見えた光景は、そのように思えたのだ。
自分でも分かるほど動揺していたし、走っていることもあって心臓は早鐘を打っていた。
とりあえず黒井の部屋をノックする。
黒井
黒井
もう就寝しようとしていたのか、真っ暗な部屋から顔を覗かせる黒井。
桃田
その騒ぎが聞こえたのであろう。
隣の部屋の扉が開く。
青山
青山
青山
青山が目を細めて桃田のことを凝視してくる。
桃田
青山
青山
桃田
要領を得ていない様子の青山の手を引っ張ると、一番端の扉の前まで走る桃田。
扉の前に到着すると、そこで息を整える。
黒井
黄野
桃田
青山
青山
黒井
桃田
桃田
黄野
桃田
桃田達の慌てように、黒井と青山は顔を見合わせる。
青山
青山
中に向かって声をかけると、ドアノブに手を伸ばす青山。
青山
どうやら、部屋の鍵は開いているようだった。
そこで改めて黒井と青山は顔を見合わせ、アイコンタクトを取る。
黒井
黒井
真っ暗な部屋の中に2人が入っていく。
青山
そう言って、青山が部屋の電気を点けると、そこには――。
無人の部屋が佇んでいるだけだった。
桃田
黄野