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涙でたのはご内密にッッッ…( ; ; )!
続きが気になる…!!
その日は如何にも晴天とは言えない、曇っていて小雨が降っている下校中だった。
Mr.レッド
記憶をなくす前の俺は呑気なことを、楽しそうに仲間達に話していたらしい。
何と微笑ましい日常だ。
これが普通の日常。
皆にとっての普通であった。
一緒にいたのはブルーとマネー。
3人で学校からの下校中。
聞いたときから、嫌な予感がしていた。
Mr.マネー
Mr.ブルー
Mr.レッド
過去の俺は微笑んで、自慢気に自分の家族の話をしていたそうだった。
ーーだが、悲劇が起こったのは次の瞬間。
マネーの目の前に、一直線に車が突っ込んできたのだった。
Mr.レッド
Mr.ブルー
Mr.マネー
マネーはそのとき、確かに車に当たるはずだったのに痛みを感じなかったとさ。
何でだと思う?
そう問われて確信した。
俺が、犠牲になったんだ。
Mr.マネー
Mr.ブルー
Mr.ブルー
俺が自分からマネーの前に駆け出して行ったんだとさ。
全て、仲間を守るという衝動からの行動。
俺は自分を犠牲にし、仲間を守った。
俺と車が衝突したのは凄い衝撃音だったと、マネーは語る。
何mか、俺の身が飛ばされた。
その後のことだった。
俺が救急車で運ばれ、数日後に記憶を失くし、生まれ変わって目を覚ますのは。
すまない先生
言っていなかったのか、知らなかったのか、すまない先生は問いかける。
Mr.マネー
Mr.銀さん
Mr.ブルー
その時の状況を思い出したのか、ブルーは悔しそうに涙を流す。
俺の記憶の中に、確かにそのときの会話の内容などがよぎってくる。
マネーはまた静かに口を開く。
Mr.マネー
Mr.マネー
Mr.赤ちゃん
Mr.レッド
Mr.マネー
マネーは急に、涙を流し声を荒げ始める。
Mr.マネー
Mr.マネー
Mr.マネー
Mr.マネー
Mr.マネー
マネーは全て話した。
話し終わった後も息が荒いまま。
Mr.マネー
涙で何も言えないような状況から絞り出した微かな声。「悔しい」
俺の頭の中ではその言葉だけが響く。
頭が真っ白になったようだった。
真っ白な空間に「悔しい」だけの文字が浮かんでるような単純な空間。
マネーの今の気持ちもきっとそうだ。
マネーの心の中には「悔しい」しかない。
Mr.マネー
Mr.マネー
マネーが言おうとしたことは大体わかった。
俺はあえて、その言葉を静かに遮る。
もういいよ。
最初に出たのはその言葉だった。
Mr.マネー
Mr.レッド