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人間が神の失敗作にすぎないのか、 それとも神が人間の失敗作に すぎないのか。
––– フリードリヒ・ヴィルヘルム ・ニーチェ
正門前
「おはよー‼︎」
「今日寒くね?」
「◯◯先輩の彼氏ってさぁ...」
「俺今日、日直だわー」
???
教室
「1限英語かよー」
「3日だからお前当たるやんw」
「ねぇ、このプリさぁ〜」
英語担当教師
英語担当教師
「きりーつ、れい」
「「「よろしくお願いします」」」
英語担当教師
???
英語担当教師
僕はいつも通り教科書を開く。
しかし、教科書の後半 十数ページは文字が書かれていない 真っ白なページだった。
決して印刷ミスではない。
そして、いじめでもない。
だったら何か?
“これ”が始まったのは 2ヶ月程前からだ。
2ヶ月前 通学路
最初の違和感は 生憎の雨の日だった。
???
台風が近づいていたこともあり 大粒の雨の中、僕は学校に 向かっていた。
???
そんなことを思いながら 歩いていると傘を伝って 落ちてきた雨粒が僕の肌に触れた。
???
僕の肌に触れた水... いや、お湯と言った方がいいか? 熱すぎない適温レベルの 温かさの雫に違和感を覚えた。
最近有名な異常気象の影響かと 思い、あまり気にせずに 僕は学校へと急いだ。
校内 階段
僕の教室は2階だった為 階段を必ず使う必要があった。
しかし、そこで 雨粒よりも明確な違和感が 目に飛び込んできた。
???
階段を見ると1段間隔で 横一列の段が消えているのだ。
見間違いかと思い 何度も目をパチパチしたり 擦ったりした。しかし“それ”が 変わる様子はなかった。
周りを見るが生徒は いつも通り階段を登っていた。
まるで横一列の段が 消えていないかのように。
???
僕は自分の目がおかしい と思い、恐る恐る階段に 足を置いた。
すると段がない部分も 変わらず上がることができた。
不思議に思い段のない全ての部分を 手すりに掴まりながら 何回も足踏みをしてみた。
すると不審者を見るような目で 周囲の生徒達に見られ 僕は足早に教室は急いだ。
僕は不安になり 家族に相談したが 相手にもされなかった。
その後、僕は病院に行き 視力の検査もしたが 特に異常は見られなかった。
やがて違和感は 様々な形で僕の元へ現れた。
見た目はりんご、だが味はしない。 点滅する人間の影。 日によって本のページが 白紙になる日がある。
そんな日常生活において 気にしなければ気にならない、 でも少し違和感がある... そんな日が続いた。
そして僕はある1つの 考察に辿り着いた。
僕がいるこの世界は これから...
とんでもない厄災が起こる のではないか...と。
何を言ってるのか分からない と思うが、これには きちんと理由がある。
元々、都市伝説などの オカルト話が好きだったり、 異世界モノが好きだから というのが強いけど...。
でもホラ、よくあるアニメや漫画で 平穏な日常が突如崩れ去る... みたいな始まり方のもの があるでしょ?
それと似ていて この違和感も何かが起こる 前兆なんじゃないか?
...やっぱり、厳しいかな?
でもそう思う理由は これだけじゃないんだ。
もう1つの理由はね...
ここが...
“神様が治める国”だから。