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〘はじめに〙
『夢幻のセカイ』を 閲覧していただき、 ありがとうございます
はじめに、この作品をここまで 読んでくださった皆様に お詫び申し上げます
『夢幻のセカイ#8』の 志歩ちゃんのセリフ(実際には 口に出していませんが)において、 間違いがありました
志歩ちゃんはゲーム内で、 司くんのことを“司さん”と 呼んでいましたが、私の書いた セリフでは、“司先輩”となって おりました
申し訳ございませんでした
私の方で訂正しましたが、他にも 誤字脱字等ありましたら、 コメントで教えていただけると 幸いです
今後とも 『夢幻のセカイ』シリーズを よろしくおねがいします
長くなりましたが、 本編に入らせていただきます
遥
私は今、走っている
秒針の止まった時計を片手に
モノクロのセカイを
遥
何故走っていたか
それは簡単な理由だ
………怪物と目が合って しまったから
鋭い目を輝かせながら、 気持ち悪い程によだれを 垂らしていた怪物
遥
戦うこともできたのだが、 それよりも恐怖が勝ってしまった
遥
遥
遥
周囲に誰も居ないことを 確認して、私は時計についている ボタンを押す
カチッ
その瞬間、セカイに色が加わり、 時間が動き出した
遥
私は秒針の動く時計を見つめる
遥
遥
私は気を入れ直して歩き出す
チクタクと鳴る、 一定で心地よい音を聞きながら
____
遥
森の中の一本道を歩くこと十数分
見たのは分かれ道と怪物だけ
………あと途中で爆発音の ようなものが数回小さく聞こえた
遥
__ズドンッ
遥
後ろの方から何かが聞こえ、 驚いて振り返る
が………
遥
遥
遥
遥
私は走り出した
遥
__と
ドスンッ
ガンッ
?
遥
遥
分かれ道に着いた私は 木の陰に隠れ、声のしたほうを 確認する
遥
そこには__
?
杏
謎の棒を振り回して獣に 攻撃している杏がいた
と_
?
ドゴッ
杏
遥
杏が突き飛ばされた
杏
杏
?
杏
遥
カチッ
遥
ボタンを無意識に押していた
セカイがモノクロに変わる
遥
もっと早く気づいていれば……
遥
私は杏の方に走り出す
杏はもちろん、獣も全て 停止している
遥
私は獣の方を向いた
そして
遥
力の限り獣に蹴りを入れる
獣はぴくりともしないが、 時間を再生すれば 飛んでいくだろう
遥
私は木の陰に身を潜め、 ボタンを押した
カチッ
?
獣は案の定、吹っ飛んでいった
杏
こちらはかなり驚いている様子
まぁ、飛ばされると思って 構えていたら相手が 飛んでいったからね…
吹っ飛んでいった獣も 驚いているが、急に目の色を 変えて、困惑状態の杏に 突っ込んでいく
杏
カチッ
私はセカイの色を モノクロに変え、獣のところに 走っていく
そして、蹴りを5発、 ふところにいれた
そしてまた隠れる
カチッ
?
獣は木に叩きつけられ、 動かなくなった
杏
杏
困惑している杏が見れたところで 私は時間を止め、杏の前に立った
カチッ
杏
遥
杏
杏
杏
遥
あまりの杏の慌てぶりに 思わず笑ってしまった
杏
杏
遥
私はそう言って懐中時計を 杏に見せる
杏
遥
杏
遥
私は杏の手を取り、時計を 杏の顔の前に持っていく
杏
遥
カチッ
瞬間、セカイの色が奪われる
杏
杏
数秒間固まっていた杏が ようやく発した言葉は 一文字だった
遥
私の一言で、杏はやっと 目の前の物に目を向けた
杏
杏
遥
遥
遥
まぁ、後者のはなんとなく 勘でやってみただけで 私も初めて知ったけどね
杏
遥
杏、固まっちゃった
遥
杏
杏
遥
杏
杏
………あぁ、そういうことね
遥
杏
遥
私はそう言って時計を持ち上げる
杏
………何でちょっと安心してるの?
遥
杏
…理由になってないよ
遥
杏
遥
杏
遥
遥
杏
カチッ
その音が、セカイに彩りを与える
杏
杏は感嘆の声を漏らした
と__
?
?
遥·杏
杏
遥
杏
遥
杏
遥
杏
遥
杏
遥
遥
杏
杏