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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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ノア・ウィリアムズ

あぁ!!

ノア・ウィリアムズ

アイラ姫!!!!

ノア・ウィリアムズ

またこんなに残して

アイラ・ウォーカー

…だって美味しくないもの

ノア・ウィリアムズ

…好き嫌いはいけませんよ

ノア・ウィリアムズ

食べて下さい。

彼女はプゥと頬を膨らませた。

アイラ姫。 その名はアイラ・ウォーカー 17歳。

この国の王の子供。

だった…。

それは過去の話で

今は親に

縁を切られている。

それは彼女が

不老不死

だったからだ。

本当は彼女は25歳。

17歳のまま成長しなくなったのだ。

それが分かったとたん 両親は彼女を避け、

家から放り出されて しまったのだった。

アイラ・ウォーカー

ノア。

アイラ・ウォーカー

今日って何曜日?

ノア・ウィリアムズ

…日曜日です。

アイラ・ウォーカー

…そう。

アイラ・ウォーカー

あ、そうだ。

アイラ・ウォーカー

ノア、私はもう姫ではありません。

アイラ・ウォーカー

敬語は辞めてください。

アイラ姫は紅茶をすすった。

ノア・ウィリアムズ

…いえ、辞めません。

ノア・ウィリアムズ

俺はこの先もずっとアイラ姫の

ノア・ウィリアムズ

護衛ですから。

アイラ・ウォーカー

…そう。

そう、俺は

アイラ姫の護衛

ノア・ウィリアムズ 17歳

姫が追い出されたと同時に俺もついていった。

俺は姫のそばにいるって…

あの日、誓ったんだ。

アイラ・ウォーカー

…さてと、

姫は机に置いてあったナイフを自分の胸に突き刺した。

アイラ・ウォーカー

…。

胸から大量に出てくる血。

…が、すぐに傷がふさがり

止まった。

アイラ・ウォーカー

…やっぱり、駄目か。

ノア・ウィリアムズ

…あたりまえですよっ!

ノア・ウィリアムズ

あんた、不老不死なんすよ?

ノア・ウィリアムズ

あなたは死ねないと俺、何度言いましたか?

アイラ・ウォーカー

…もう死にたいのよ。

姫は血のついた ナイフを投げ捨てた。

アイラ・ウォーカー

でも、死ねない。

カランッ…

ナイフが床に落ちた。

ノア・ウィリアムズ

…はぁ、

ノア・ウィリアムズ

アイラ姫、

ノア・ウィリアムズ

あんたは命の価値を分かってない。

アイラ・ウォーカー

…ノア、あんたは死にたい人の気持ちが分かってない。

ノア・ウィリアムズ

…。

アイラ・ウォーカー

…、私にはもう何もない。

アイラ・ウォーカー

空っぽで、今にも心が砕けてしまいそう。

アイラ・ウォーカー

私にはもう、帰る場所が

アイラ・ウォーカー

…ない

アイラ・ウォーカー

また、あの場所に帰りたい。

アイラ・ウォーカー

…お父さん、お母さんに会いたい。

アイラ・ウォーカー

どうして、私は不老不死なの?

アイラ・ウォーカー

…不老不死だと分かった時のお母さんの顔。

…ひっ。ちょっと、アイラ もう抱きついて来ないで!!

アイラ・ウォーカー

…辛い。

アイラ・ウォーカー

私が悪い訳じゃないのに。

姫は涙を流して、 下をうつ向いた。

ノア・ウィリアムズ

…俺がいます

ノア・ウィリアムズ

俺が、ここにいるじゃないですか。

姫の両肩に俺は両手を優しく置いて 複雑な顔をした。

ノア・ウィリアムズ

…俺があんたのそばにいる。

震えている姫の手を握った。

アイラ・ウォーカー

…!

アイラ・ウォーカー

でも、ずっと一緒になんていられないじゃない!!

アイラ・ウォーカー

いつか、ノアも死んじゃう

アイラ・ウォーカー

あなたは普通の人間なんだから。

ノア・ウィリアムズ

…でも、俺がいない生活より

ノア・ウィリアムズ

俺がいた生活の方が楽しいと思います

ノア・ウィリアムズ

あなたが死にたいと思う苦しい毎日を俺が消し去ります。

ノア・ウィリアムズ

あぁ、生きてて良かったなって思える毎日を

ノア・ウィリアムズ

あなたに捧げます。

ノア・ウィリアムズ

俺は生涯、あなたの元を離れるつもりはありません。

アイラ・ウォーカー

…約束よ?

アイラ・ウォーカー

私、一人じゃきっと

アイラ・ウォーカー

…生きていけないわ。

ノア・ウィリアムズ

…はい。

ノア・ウィリアムズ

約束しましょう。姫。

ノア・ウィリアムズ

俺は死ぬまで

ノア・ウィリアムズ

あんたの傍を離れません。

姫様。

俺、あんたの事が好きだよ。

大好きだよ。

あんたの事、誰にも 渡したくないって

ずっとそう思ってる。

あんたがどっか行ってって言ったら

俺は姫の傍を離れます。

でもさ、

絶対離れないと思うよ?俺。

絶対にね。

これは俺と死にたがり 彼女の物語だ。

さぁ、ひとつの物語のページを

めくろうか。

ーENDー

読んでくれてありがとう

反響良かったら

死にたがり彼女。

連載しようと思います。

By要海 暖

死にたがり彼女。

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