赤葦×日向 ・監禁あり。 ・ヤンデレ要素あり。
初めてみた時、高く飛ぶあの子を 天使だと思った。
興味なかったコートが 突然、急に色が付いた。 思わず目を潜めたのを今でも覚えてる。
派手に飛んでるのに、 ネットギリギリにボールを入れる。 大胆なのに繊細だった。
木兎さんが喚いてたのは覚えてる。 皆、騒然としていた。
騒然となる観覧席で ずっとあの子を…日向を見ていた。
欲しい。 あんなに楽しそうに バレーをしている。 そんな子が欲しい。
ただ、どうしても 無茶苦茶にしたくなる。 壊したくなる。
これは好きなんかじゃない。 むしろ憎悪だ。 いや、それより醜悪だ。
初めて見た時から その感情はどんどん積もってた。
まるで黒いヘドロに 全身を飲み込まれたように 重く、辛く、苦しくなった。
それはきっと、日向のせい。 そうやって本心から目を背ける。
それで心の泥を誤魔化していた。
ただ、それも長く続かない。
また日向と会って、その本質を見た。 真相を。
試合で見た時とは違い、 辛そうに見えた。
多分、熱でヤられていただけ。 なのに妖艶を纏わせていた。
妖艶なのに、守りたい。 多分、庇護欲なんだろう。
この時点で、俺は日向に 庇護欲と掌握したい欲があった。
なのに、日向は俺をさらに 滅茶苦茶にした。
俺にまるで天使のような笑顔を 見せる。
その笑顔は俺を 特別扱いしてるように思う。 ただ、現実は残酷だった。
…いや、元の癖だろう。
誰もが目を奪われてく、 その笑顔を皆に振りまく。
それがより俺を 醜悪な物にする。
今の俺は人の形をした獣。
いや、理性はまだあるから、 社会不適合者が正しいかも?
……ただ、それももう終わりだ。
夏合宿を終えて、また再開できるなんて、 夢にも見てなかった。
どうやら、孤爪に用があったらしい。 今だけは孤爪に感謝しよう。
久々に見た君は1層、 爽やかな風貌だった。
その細い足も顕在しながら、 筋肉が程よくついている。
あぁ、その足に噛み付いてみたい。 その足から流れる血液を舐めたい。
ただ、木兎さんの前だったし、 理性もあったから耐えた。 理性がなければ、耐えれなかった。
野獣を抑えて、普通の爽やかな。 優しい先輩のお面を被る。
その日は、木兎さんの邪魔が入って。 日向とは別れた。
その日は不機嫌だった。 木兎さんにボールをあげたっけ? それすら覚えてない。
2日目、盗聴器とGPSを頼りに日向を特定した。 どうやらキャッチに捕まったらしい。
ここでも、優しい。 社交的な先輩を演じた。
日向は申し訳なさそうな顔をしてた。 可愛い、泣かせたい。
その赤褐色の瞳を潤ませたい。 みだらな声を聞きたい。
そんな思いを飲み込んで、 気前のいい先輩を演じる。
狙いはカフェに連れていくことだった。
日向が御手洗に行った隙に 俺は服にリキュールを染み込ませる。 勿論、日向を酔わせるため。
準備がすんだらトントン拍子で進む。 抱き締めて、日向を酔わせる。
そうしたら判断力が鈍るから、 家に誘い込むだけ。
あぁ、ようやくだ。
ようやく実行出来る。
コメント
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とりま♡100にしました🥹💗続き楽しみにします🥲💗