コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
なつ໒꒱· ゚
なつ໒꒱· ゚
なつ໒꒱· ゚
なつ໒꒱· ゚
なつ໒꒱· ゚
なつ໒꒱· ゚
なつ໒꒱· ゚
なつ໒꒱· ゚
なつ໒꒱· ゚
なつ໒꒱· ゚
なつ໒꒱· ゚
なつ໒꒱· ゚
なつ໒꒱· ゚
俺はイアン
今日は魔物が出ると噂の黄泉の森に来ている
今までも何人かの兵士がこの森へ来ている
だが、全員魔物に怯え
ガタガタと震え帰ってきた
…………
霧が深まってきた
辺りが奇妙な静寂が舞い落ちる
イアン
ガサガサ!
イアン
俺はすぐに剣を構える
イアン
茂みからゆっくりと姿を現す
だが出てきたのは魔物ではなかった
イアン
茂みから現れたのはこの森に似合わぬ美しい少女
透き通るような白肌に
毛先がふわりと丸まったブロンドヘア
瞳はこぼれ落ちんばかりの大きさだ
身長は少し小さめで、無駄な肉が一切なく
華奢な体つきだ
少女はコテンと首を傾げる
イアン
森の奥を指さす
霧がかかっており奥はよく見えない
イアン
首を縦に振る
イアン
イアン
少女は口をぱくぱくさせ
懸命に何かを伝えようとしている
イアン
イアン
こくこくと首を縦にふる
イアン
首を横に激しく振る
手は何かを掴むような仕草だ
イアン
イアン
ニッコリと笑顔になり
首が取れんばかりに縦に振る
どうやら俺の回答はあっていたようだ
イアン
少女の口が
「ま」
「も」
「の」
と動いた
イアン
イアン
首を縦に振る
イアン
イアン
ぱあっと顔を明るくし
口を「ありがとう」の形に動かす
イアン
イアン
口角をニッと釣り上げ
俺の手を握り、走り出した
イアン
少し行くとさっきままでの暗い雰囲気とは一変し
明るい日差しが木々の間から差し込んできた
イアン
早く早くといわんばかりに
こちらに向かって少女が手を振っている
イアン
少女の方へ歩いていくと
森の中に小さな家がぽつりと建っていた
イアン
イアン
首を縦に振る
イアン
この少女は正直者のようだ
さっきからすぐに感情が顔に出る
今も嬉しそうにニコニコしている
口が使えないから自然にそうなったのかもしれないが…
…………
家の中に入ると
落ち着いた優しい香りが漂っていた
イアン
きょろきょろ当たりを見回していると
少女が近寄ってきた
そして、椅子に座るように促した
イアン
イアン
近くの机に駆け寄り
紙とペンを取り出し、俺の前に置いた
イアン
イアン
イアン
少女は感心したように目を丸くした
(今からは紙に書いた事を吹き出しにしていきます)
イアン
ジュリア
ジュリアは丸っこくて可愛い字を書いた
イアン
ジュリア
ジュリア
イアン
イアン
イアン
イアン
俺は手を前に差し出した
ジュリアも俺の手を握り返した
白くて細い
綺麗な手が肌に触れる
小さなジュリアの手はとても暖かった