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イアン
イアン
ジュリア
ジュリア
ジュリア
ジュリア
ジュリア
イアン
イアン
イアン
ジュリア
その時だった…
ヴォオォオォ!
どこからか魔物の雄叫びが聞こえてきた
ジュリアはビクッと体を震わせる
その瞳はうるうると薄い涙の膜が張っている
イアン
イアン
ジュリアはこくこくと首を縦に振った
イアン
イアン
俺は扉の方へすたすたと歩き出した
だがその服の袖をジュリアが掴んだ
イアン
ジュリア
ジュリア
ジュリア
ジュリア
イアン
イアン
ジュリア
ジュリアはひらひらと手を振った
…………
少し黄泉の森の奥へ行くと
雰囲気がガラッと変わり
重苦しく、息が詰まりそうな
そんな感覚になった
イアン
イアン
イアン
そんな事を1人で考えながら歩いていると
大きな足跡を発見した
イアン
イアン
足跡は直径60cmほどあった
この大きさから考えるとそうとう大きいだろう
イアン
イアン
…………
霧はより一層深まり
3m先も見えないほどだ
イアン
イアン
そんな事を考えている時…
ガサガサ…
草の擦れ合う音がした
イアン
イアン
周りの霧が一瞬にして消え去り
俺の目の前には魔物が現れた
魔物は3mほどあり
目がぎらりと光り、鼻はぺちゃんこ
人間を丸呑み出来そうな大きな口
半魚人のような見た目だ
イアン
イアン
俺は魔物に切りかかって行った
だが、俺の剣は魔物の体に跳ね返された
魔物の体は鎧のように硬く
ちょっとやそっとの攻撃じゃ歯が立たなかった
イアン
俺は何が起きたか理解する前に
魔物に吹き飛ばされた
イアン
イアン
反撃をしようと魔物に切りかかるが
片手で押し倒されてしまった
イアン
イアン
そして、俺が魔物にやられるというとき…
魔物の動きが止まった
イアン
よく見るとジュリアが魔物に
小石をぶつけていた
イアン
ジュリアは俺の方へ向き直り
口をムッと膨らませた
怒っているようだ
イアン
俺がジュリアの方へ駆け寄ろうとした時
魔物はジュリアを意図も簡単に吹き飛ばした
ジュリアの華奢な体は
太い木の幹にぶつかりぐったりと倒れた
イアン
俺は魔物をすり抜けジュリアに駆け寄る
イアン
ジュリアはコクリと頷く
ジュリアの体を持ち上げ
家の方へ駆け出した
ジュリアの体は軽く
抱き抱えながら走るのは容易い事だった
…………
必死で家まで帰り
ジュリアをベッドに寝かせた
イアン
俺はタオルに水をつけ
ジュリアの傷を手当した
ジュリア
痛かったようで、ジュリアが顔を歪める
イアン
イアン
力なくジュリアは頷いた
イアン
イアン
ジュリアがペンをくれとジェスチャーをした
イアン
イアン
ペンと紙を持って行ってやると
力の入らない小さな右手で
文字を書き始めた
ジュリア
ジュリア
ジュリア
イアン
イアン
ジュリア
イアン
イアン
俺は先程の圧倒的な力の差を思い出し
黙り込んでしまった
ジュリア
イアン
イアン
イアン
ジュリア
ジュリアは少し黙り込んだ後
サラサラと文字を書き始めた
ジュリア
イアン
ジュリア
ジュリア
イアン
イアン
ジュリア
ジュリアはそう言うとベッドから立ち上がった
イアン
だが体はまだ回復していなかったため
ふらりと俺の方へ倒れてきた
イアン
イアン
ジュリアは不満そうに頬を膨らませ
またベッドに寝転がった
…………
それからはひたすら修行の日々だった
俺は魔物との圧倒的な力の差を埋めるため
魔物に勝つため
何よりジュリアの声を取り戻す為に毎日努力を積み重ねた
半年後───。