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キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴り響き、授業が終わる
ちょうど今から昼休みや
実は今日、屋上で6人で 弁当を食べる約束をしとるんや
赤組応援隊で事前に話し合ったんや
いきなり二人にせず、 少しずつ恋を自覚させて いこうという作戦や
とにかく俺も屋上へ急ぐことにしよう
青
俺は弁当と水筒片手に 屋上へ急いだ
ガチャ
青
白
水
青
桃
青
俺が屋上に着くと、 みんな集まっとった
俺が最後になるなんて 滅多にないからびっくりや
黒
赤
全員
俺たちは弁当を食べ始める
今回には明確な目的がある
二人の恋を実らせる
そのためにまずは 恋の話題を出す、 それが俺らの作戦や
恋の話題を出すことで お互いをさらに意識させる作戦や
なかなかええ案、 さすがほとけや
ほとけがこの案を 考えてくれたんや
ホンマに天才や
水
赤
水
桃
さすがほとけ、 恋の話題を出すのが上手い!
実際恋バナしたことないし、 突拍子もない発言もほとけなら許される!
はぁ、俺の最推し天才すぎ…
白
黒
青
赤
青
つい、おらんと 嘘をついてもうた
ホンマはほとけのことが 好きやのに、、、
水
桃
ほとけに好きな人、やと!?
まさか、ついに主人公が 転校してきてもうたんか…?
だってホンマに全部が あのゲームの通りなら、
そろそろ主人公が 転校してくる時期なはず…
そう考えると、 なんだか複雑な気持ちになる
それが本来正しいストーリーやって 頭ではわかっとる
やのに、どこか 受け入れられへん俺がおる
そんなのただの俺の我儘や
水
俺はゴクリと息を呑む
ギュッ
青
水
青
水
水以外
赤
白
りうらとしょにだに責め寄られて ほとけは焦りを顔に出しとる
煩いぐらい鳴り止まない鼓動を なんとか深呼吸で落ち着かせる
青
水
水
青
涙目に眉を下げて、上目遣い…
あざとい…あざとすぎる、、、
ホンマに可愛すぎる…
青
水
赤
水
よかった…
ほとけに好きな人がおらんってことは まだチャンスあるってことやんな…?
青
赤
赤
赤
桃
黒
赤
青
赤
顔を真っ赤にして 瞳を潤ませながら怒っている
そんな顔しとったら可愛いだけで 怒っとる意味をなしてへん
桃
ないこが下唇を噛みながら 下を向いている
ないこの辛さが痛いほどわかって 今すぐにでも抱きしめたくなる
でも、それじゃダメや
二人が想いを伝えないまま 諦めてしまうんは阻止したい
どちらかが告白する時まで サポートしたい
それに主人公がいつこの学校に やってくるかわからへん
だからできるだけ早く 二人の恋を成就させたいんや
赤
桃
赤
桃
ないこはなんて答えるんやろ…?
正直にいると言う、 いないと嘘を吐くか
全てはないこ次第や
…俺は嘘を吐くを選んだ
きっとほとけは 俺のことを好きやない
それに今回はりうらとないこの 恋を叶えるための作戦や
俺が本心を言う必要はない
わかっとるのに 嘘を吐くことに胸が痛む
自分の思いを否定する ようなもんやからや
そんなチグハグな心に もはや嘲笑するしかない
決して表情に出さずに ないこを見守る
桃
赤
白
青
俺も秘密って言えばよかった
後悔に駆られつつも、 自然に会話する
水
青
黒
白
桃
恋人がおることは素敵なことやけど それはステータスやない
本当に好きになった相手と 付き合わへんと意味がない
一方通行の愛は、 破局に繋がるだけや
白
黒
黒
白
アニキの言葉にしょにだが 珍しく気の抜けた声を出す
黒
黒
白
黒
白
しょにだは耳を真っ赤に染めとる
アニキの真っ直ぐな言葉に 照れてもうたみたいや
水
白
白
赤
青
しょにだが俺たちをキッと睨むが 涙目やから全然怖くない
黒
桃
黒
アニキは相変わらずやなw
まぁこういうところが アニキのええとこなんやけどな
桃
赤
赤
黒
赤
水
赤
そういえば公式設定で 料理上手って書いてあったな…
唐揚げはまるで お店のようなクオリティで、 スキルの高さに驚かされる
赤
桃
誤魔化そうとしとるけど 目は泳いどるし、 声も上擦とってバレバレや
青
耐えきれず吹き出した俺を ないこが睨んどる
これは不可抗力やから 許して欲しいところや
赤
桃
赤
りうらは屈託のない笑顔を 浮かべとる
その一点の曇りもない瞳から さっきのりうらの言葉が 本心やと伝わってくる
桃
桃
赤
赤
桃
りうらが唐揚げを ないこの口元へ持っていく
これは、まさかのあーん!?
赤
桃
りうらが上目遣いで ないこを見つめる
正直あれは狡いと思う
もし俺がほとけにやられたら 間違いなく失神すると思う()
桃
赤
赤
赤
桃
桃
赤
ないこの瞳が輝きに満ち溢れ、 頬が緩みまくっとる
ホンマにないこは 美味そうに食う
黒
桃
青
桃
ないこの笑顔がどんどん 絶望へ染まっていく
その隣でりうらが 一気に弁当をかき込む
赤
桃
りうらのその声で 更にないこの瞳から 光が消えていく
ないこの目の前には 元の量の半分ぐらい残っとる 相変わらずのデカさの弁当
流石のないこでも 5分でこの量は無理やと思う
青
桃
キーンコーンカーンコーン
予鈴が鳴り、荷物を片付けだす
とりあえず赤組応援隊の 第一目標はクリアや
あとはないこがりうらに 好きな人がおるって聞いて 諦めへんかや
諦めさせんためには りうらが自分を好いとると 気づかせる必要がある
そのためにどうするかは 議論が必要になりそうや
簡単なことやないんは わかっとるけど、だからって 諦める理由にはならへん
桃
桃
青
早足でないこたちの元へ向かう
彼らの、幸せを願って────