地味な君が好き。

先生が言った瞬間、

クラスがうるさくなる。

本でも読んでよ。

気づいたら、大体絞れていて、

カフェになりそうだった。

猫ちゃんカフェに。

今は男子がやるか、女子がやるかを決めてるっぽい。

彼の名前が出てきて、耳だけ傾ける。

見たい、のか。

竜胆くんも、着るかもしれないのか。

気になる(笑)

そして、私は看板を作ることになった。

こんな些細な会話も

仲が深まって、相手のことを知れてる感じがする。

くすぐったい。

文化祭準備に入ったクラスは

とても騒がしい。

裁縫組の唯達は気合い入ってるらしいけど。

あと4枚は流石に大変だけど、

頑張ろう。

この時間が最高に幸せで満たされる。

本当は、普通に回りたいけど、

バレたくはないんだよね。

竜胆くん、イケメンだから、

声かけられたりしないかな。

逆ナンされて、

目移りしないといいけど。

それから1ヶ月もすると、

準備は着々に進んできていた。

その言葉に胸がざわつく。

あの身体見せたくないなぁ。

辛いな。トイレ行ってくるか。

あー、まっじで最悪。

こういう時に凛々のこと公言できたらいいのに。

でも、興味持つ輩が増えるのは嫌。

俺以外見なきゃいい。

あ、凛々どっか行っちゃったし。

少しは嫉妬してくれてんのかな。

凛々が歩いて行った方に向かって歩いていった。

よし、もう気持ち切り替えられたから、

大丈夫なはず、

竜胆くん、もう皆に見せてるかな

そんなとき、空き教室から腕をひっぱられて、

そのまま中へ引き込まれた。