記憶喪失の君(2)

すみれのお母さんはその場でうずくまって泣いてしまった

それから俺はすみれのお母さんに色々聞いた

するとすみれについて色々なことが分かってきた

一番衝撃的だったのが

すみれの記憶は戻ることが無いかもしれないという事だ

記憶喪失になった患者が記憶を取り戻せる確率はたったの

20%

らしい

正直記憶を取り戻せる確証は無かった

でも

絶対に記憶を戻すという熱意が湧いていた

クレープ屋さん

クレープを買って近くの公園へ

俺達はのんびりとクレープを食べていた

するとすみれがこんな事を言い出した

俺はすみれの問いかけるような瞳と目を合わせる事が出来なくなった

俺はなんて答えればいいんだろ？

俺はすみれの言葉を遮ると、すみれの頬に口付けをした

それまで張り詰めていた緊張が解れ、すみれは泣き出してしまった

こ俺はすみれの背中を弱めに叩くとこう言った

泣き腫らした顔で微笑むとハンカチで涙を拭いた

そう言ってすみれのお母さんの居る病院に帰った

手を繋いで...な