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めお

ライブ?楽しかったよ

めお

知らない世界だった

めお

雨莉ちゃんキラキラしててさ

めお

めお

…ふふ、私も幸せになっちゃった

ゆいとくん

そっか、よかったね

めお

うん、それに雨莉ちゃん、私にかわいいものくれたの

ゆいとくん

なに?

めお

なーいしょ!

ゆいとくん

ゆいとくん

楽しそうだね

めお

うん、プレゼントは嬉しいよ、しかもサプライズだし

めお

…なにより

めお

私にあんな"かわいい"ものを、好きそうだってくれた人は初めてだったから

ゆいとくん

えー、俺はー?

めお

ゆいとくんは知ってるでしょ

めお

雨莉ちゃんには言ってなかったんだもん

ゆいとくん

ずるいなぁ、それ俺全部知っちゃって損じゃん

めお

…そーだね、確かに

めお

唯兎くんからしたら本質ばっかり知ってたってって感じかもね

ゆいとくん

めお

まあそれはいいの

めお

16日、どこ行く?

ゆいとくん

ああ、それがね

ゆいとくん

決めてるんだけど、ないしょかな

めお

え、なんで?

ゆいとくん

サプライズがいーんでしょ?

めお

…わ、そっか…楽しそう

ゆいとくん

楽しみにしてて

雨莉ちゃんが夢について話したのは、唯兎くんとそんな話をした翌日のことだった

雨莉ちゃん

…って感じなんだけど

芽生

よく分かんない世界線ってのは同じだよ

唯兎くん

夢かー…俺からしたら当然だったからちゃんと考えてなかったしなぁ

十和

俺も夢は分かんないや

芽生

うーん…でも考えて答えが出るとは思えないんだよね

芽生

私と唯兎くんが夢で出会った理由も、分かんないままだし

芽生

(今までだって散々考えてきたけど────)

雨莉ちゃん

そうだよね〜〜、こっちは相手があたしのこと認識してないだろうし

雨莉ちゃん

あそこどこなんだろう、めっちゃ綺麗なとこなんだけどな

芽生

…あそこって、見てた夢の世界は同じなの?

雨莉ちゃん

芽生

私たちはいつも違うところにいるよ、夢で気がついたら

雨莉ちゃん

え?そうなの?あたしいつも夜空に囲まれてるよ

唯兎くん

でも芽生ちゃん、何度か似たようなとこにはいたよね?

唯兎くん

それより前の夢で見た塔の中にいたこともあった

芽生

そっか…

芽生

芽生

……唯兎くん

唯兎くん

ん?

芽生

今日から夢の世界を…調べてみない?

十和

俺はただ、純粋に

みんな夢を見るんだなぁと思っていた

十和

(…夢……夢ね)

十和

(唯兎は俺が夢を見たのを忘れてるだけだって言った)

十和

(…なんか、思い出せたりしないかな)

記憶を、思考を巡らせる

考えたこともない向きに、頭を"探る"

十和

…っ?

今までずっと

何も深く考えてこなかった

考えたって、人は無慈悲で冷たい生き物だって思ってたから

キーーーーーーン…

十和

(耳鳴り…っ)

意識が、飛びそうになる

必死になって思考をこちら側に"戻す"

その一瞬間だった

十和

…じゃあ俺、芽生のこと好きなんだと思う

十和

芽生は?

芽生

うん、私も

唯兎

おーい雨莉───ってうわ!ご、ごめんなんか入っちゃダメな空気!?

芽生

別に…

雨莉

あちゃーバレちゃった、ごめんねー、忘れ物取りに来たんだけど入るに入れなくて

雨莉

唯兎ー、帰ろ

唯兎

うん、じゃーな〜、えっと、雪城と…

唯兎

愛吹さん!

十和

あー負けた

芽生

何してんの?

十和

んー、芽生もやる?

芽生

やるー

芽生

ていうか部屋片付けないのー?

十和

んー、最低限はやる

十和

でもこれくらいが居心地いーでしょ?

芽生

うんー

芽生

うわ、またいる

十和

ん?

雨莉

えっ…あ、え!?め、芽生ちゃんたち!?

芽生

……2人も付き合ってるの?

雨莉

あ、い、いやえっと、まあ…っ

唯兎

っはは!何恥ずかしがってんだ、バーカ

雨莉

うるせぇっ

芽生

まぶしー…

十和

ほんと溶けそう…だから夏嫌いなんだよねー…

芽生

でも冬はどうせくっついてくるんでしょ?

十和

正解…それはそれで寒いじゃん

芽生

わがまま笑

芽生

…十和ー?

十和

んー?

芽生

好きー

十和

…んー

芽生

うわっちょ、ここ外だから!離れて離れて

十和

…はーい……

十和

芽生ー

芽生

ん?ふふ

十和

俺も好き、大好きだよ

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