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数日後――。
その日は当初より遅くなる予定ではあったが、予想よりも遅くなってしまった。
梨沙子
最寄りの駅で降りると、自宅までは閑静な住宅街を歩くことになる。
本当ならば大通りを歩きたいところだが、しかしこちらの方がショートカットになるため、どうしても暗い方を歩いてしまう。
梨沙子
ふと、背後から足音。
実は駅から誰かに尾行されていることに気づいていた。
今日に限っては、何か気づいたことがあっても、知らないふりして欲しい。
そんな要請があったからこそ、こうしてわざと暗い道を選んだし、わざと無防備な姿を見せたのだ。
梨沙子
梨沙子
ふと、後ろを何気なく振り返ると目が合ってしまった。
そう、電柱の陰からこちらを伺う目と――。
梨沙子
目が合ったことに気づかれたのか、人影が電柱から飛び出す。
前はこのまま逃げられてしまったが、今日は違った。
逸美
逸美
1本向こうの電柱の陰から、もうひとつ影が飛び出すと、いわゆる飛び膝蹴りというものを、逃げ出した人影に向かってお見舞いする。
たまらず倒れ込んだ人影に向かって、さらに追い打ちをかける。
逸美
花音
さらにもうひとつの影が電柱から飛び出してくる。
逸美
花音
梨沙子
そう、今日の一連のやり取りは全て計画した上でのこと。
梨沙子が残業で遅くなったのも、花音達が時間を合わせるため。
そして、あえて主任が早く帰った日に実行したのは――本人が言い逃れできないようにするため。
もし、帰る時間が同じであれば、まだ言い訳のしようがあるだろうが、今日は先に帰ったのだから言い訳ができない。
すなわち、ここにいるという事実。
なぜ、ここにいるのかという釈明ができなくなる。
梨沙子
逸美
関節技を決める逸見の体に、ギブアップの意を込めて何度もタップしている人物。
それは――。
陽子
ベテラン社員の林陽子だった。
深夜のファミリーレストラン。
花音の隣には梨沙子は座り、対面には逸美と陽子が座る。
逸美
逸美の言葉に恐縮するように小さくなる陽子。
梨沙子
梨沙子
陽子
陽子
花音
花音
逸美
逸美
花音
逸美
逸美
逸美
逸美
梨沙子
逸美
逸美
花音
逸美
花音
梨沙子
梨沙子
逸美
逸美
逸美
逸美
逸美
逸美
逸美
花音
逸美
逸美
陽子
梨沙子
逸美
陽子
陽子
陽子
陽子
陽子
逸美
逸美の問いかけは、花音と梨沙子両者に投げかけられていた。
梨沙子
梨沙子
梨沙子
梨沙子
梨沙子
梨沙子
花音
花音
逸美
花音
花音
花音
逸美
逸美
逸美
梨沙子は食事を終えると、陽子に笑いかける。
梨沙子
梨沙子
陽子
陽子
梨沙子
梨沙子
梨沙子
梨沙子
陽子
陽子
何度も礼を言うと、涙を流す陽子。
逸美
花音
梨沙子
梨沙子
陽子
陽子
梨沙子
梨沙子
梨沙子
陽子
逸美
逸美
梨沙子
梨沙子
梨沙子
逸美
深夜のファミリーレストラン。
言葉を失った静かなテーブルが、そこにはあった。