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過去編1.No.0524の過去
莉衣
おれは、「莉衣」という名の女の子として生まれた。 おれには「莉月」という姉がいた 姉は元気な女の子だった おれはいわゆる 「性同一性障害」とかいうやつで 家では男として扱ってもらっていた
莉月
莉衣
莉衣
莉月
莉月
母
莉月
莉衣
父
莉月
莉衣
父
莉衣
ブイーン
母
父
莉月
莉衣
おれは 目的地である公園に向かって走っていた
向かってくるトラックに気づかずに…
そんなおれを、家族全員が追いかけた
ドンッ
背中に強い衝撃が走った。 家族全員がおれを押していたんだ おれは… 向こう側の歩道に押し出された
ドゴッ
その後。 ドゴッっという大きくて鈍い音がおれの耳に突き刺さった。
そして、後ろを振り返ると…
莉衣
姉、母、父… おれの家族は…
トラックの下敷きになっていた
周りの大人は救急車を呼んだりしていて… とにかく大騒ぎになっていた
莉衣
莉衣
莉衣
莉衣
莉衣
莉衣
莉衣
当時6才、まだ小学1年生だったおれ。 状況の理解にも時間がかかった。
莉衣
莉衣
ピーポーピーポー
救急車のサイレンが耳に入る。
救急隊員
近くの大人
指さされたのはおれの横のトラック。 やっぱり、おれのせいで… 救急車を呼ぶまでの緊急事態だったんだって。 そう、悟った。
救急隊員
莉衣
莉衣
救急隊員
救急隊員
莉衣
救急車の中
救急隊員
救急隊員
莉衣
おれは… 泣くことしかできなかった。
救急隊員
おれが… 家族を壊しちゃったんだなって。
なんで止まらなかったんだろう。
あのとき、パパの言うことを聞いていれば…
反省ばかりが募った。
救急隊員
救急隊員さんたちも 息を切らしながら一生懸命に処置してくれて。 でも、今思えば もうだめだ、って 分かってたんだと思う。
1トンもあるトラックに人間が押し潰されたら…
死は、ほぼ確実だ。
みんな、1%の確率にかけて戦ってくれた。 でも…
だめだった。
救急隊員
莉衣
そこから3年間。 県内の施設で育てられた。 そこから今の研究所に移ったんだ…
おれが… 家族を壊したから。
おれは
「ヒトゴロシ」
ど〜かな…? 結構頑張った! おつゆあ!