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桜優花

遥の…彼女だったんでしょう……?

冷静でいられるはずなんかない

しかも殺した犯人が身近の人だったのだから

それでも…何より…

日野あかり

遥は……今でも空から見ていますから

桜優花

……!!

日野あかり

私をいつでも見守ってくれているって信じているから、冷静でいられます

桜優花

そんなのただの綺麗事…笑

日野あかり

綺麗事でも

桜優花

日野あかり

綺麗事でもそう信じていれば強く生きられる気がするんです

日野あかり

遥がいつも見てくれている。そう思うと自然と元気が出るんです

桜優花

…確かに、そうかもしれないわね

日野あかり

はい

桜優花

…はるちゃんはどんな高校生になっていたの?あかりちゃんと付き合っていた頃のお話も聞きたい

日野あかり

私が道端で野菜を落としてしまったときに拾ってくれたのが遥だったんです。それが出会いですね笑

日野あかり

その後家まで送ってくれて。そんな彼にいつの間にか惹かれていったんです

日野あかり

付き合ってからの期間は短かったですがどれも大切な思い出ばかりです笑

日野あかり

手を繋ぐだけで彼は照れてましたね笑

桜優花

そうなの笑

優花さんは穏やかな顔で笑っていた

日野あかり

(遥の面影だ…)

桜優花

私ね、春雄さんと隠れてはるちゃんと遊んでいた時期があったの。

桜優花

はるちゃんが5歳くらいだったかなあ

日野あかり

聞きたいです

桜優花

あの子ねジャングルジムが好きでねいつも゛てっぺん゛に登るの

日野あかり

桜優花

「俺はどんなときでもてっぺんに行く!」って言っててね

桜優花

私はいつも危ないから降りてって言ってるんだけどあの子は更に上へと行ってた

日野あかり

(想像つくなあ)

桜優花

春雄さんに暴力されているときでもはるちゃんとの思い出を思い出していればどうでもよくなってた。

桜優花

それくらい私ははるちゃんが大事だったのよね

日野あかり

思い出話のところすみません、つい先日訪問させてもらった際に春雄さんは「あいつの名前を呼ぶな」と言っていました

日野あかり

もしかして嫌っていたとか?

桜優花

そう

桜優花

私が勝手にはるちゃんを外に出したから、あの人は「勝手に家出した息子」「捨てられた夫婦」と捉えたのよ

桜優花

説明しても無駄だからしなかったんだけどね

桜優花

だからあの人は「じゃあもうあいつは俺らの息子じゃないな」ってシャットアウトしたんだと思う

日野あかり

なるほど

桜優花

もういい時間ね…あかりちゃんのお母さんたちは大丈夫なの?

日野あかり

全く問題ないです

桜優花

そうなのね

桜優花

…帰りたくないなあ…

日野あかり

……え?

桜優花

もうはるちゃんもいないならあの人と一緒にいる義理もない

日野あかり

離婚は考えないんですか?

桜優花

それはまた殴られそうで怖くて…

日野あかり

私は離婚を勧めます

日野あかり

優花さんはまだまだ若いですから、きっと優花さんのしたい仕事が世の中にまだたくさんあると思うんです

日野あかり

きっと優花さんみたいな息子さん思いな人を雇いたい方はたくさんいます

桜優花

あかりちゃん…

日野あかり

自分の周りに自分が不幸になる人がいたら、無理に一緒にいる必要はなく離れる決断をしたほうがいいんです

桜優花

………

桜優花

わかった。別れを説得してみる

日野あかり

よく頑張りましたね

その後私達は連絡先を交換し、家へと帰った

こうして遥の両親とのいざこざは終わることになる

学校内に彼氏を殺した犯人がいたらどうしますか

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コメント

5

ユーザー

桜がジャングルジムでてっぺんまで登る図が浮かぶ〜 感動したぜ😭

ユーザー
ユーザー

目から鼻水がぁぁぁ😭

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