コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
僕はエレメンタリースクールのころ、 いじめられっ子だった。
ドーナ・サジャイ
マヒム・ゾーズ
ドーナ・サジャイ
ドーナ・サジャイ
僕への嘲笑と罵声で教室が満たされる。
普通の人だったら、辛かったり、 逃げたくなったりするのだろう。
しかし、僕は…
マヒム・ゾーズ
何らかの素質があったのか、幼くして "目覚めて"しまった。
マヒム・ゾーズ
いたぶられる度、貶される度にニヤける頬を隠すのが大変だった。
ニヤケてしまえば、引かれて暴力、暴言から集団無視になるのは目に見えている。
マヒム・ゾーズ
ドーナくんには感謝している。僕のことを目覚めさせてくれただけではなく、こうやってずっと虐めてくれているのだ。
マヒム・ゾーズ
しかし…
ミドルスクールではドーナくんと学校が別れてしまい、自然と僕は虐められることもなくなった。
わざといじめられようともしてみたが、煙たがられるだけで直接的な暴力は無かった。
マヒム・ゾーズ
そうして、物寂しく淡々と月日を過ごしていた。
そんなとき____ マヒムの元に届いた黒い手紙により、 マヒムは彼と再会することとなる。
時系列は、今の3年生の人達(トレイ先輩やケイト先輩)が1年生の頃である。
マヒムがナイトレイブンカレッジに入学して、一ヶ月。
NRC生徒
NRC生徒
マヒム・ゾーズ
中々に治安が悪くてウキウキしていたところに、ある話が聞こえてきた。
NRC生徒
NRC生徒
NRC生徒
NRC生徒
マヒム・ゾーズ
マヒム・ゾーズ
心の中が、愉悦に歪んだ。
マヒム・ゾーズ
ドーナ・サジャイ
やっと見つけ出したドーナくん。 どうやら彼は僕のことを覚えていないようだった。
息を整え、務めて平然に、 彼の精神を逆撫でできるように話す。
マヒム・ゾーズ
マヒム・ゾーズ
彼の表情が歪むのが分かった。
マヒム・ゾーズ
マヒム・ゾーズ
久しぶりに感じた完全な拒絶に、昔の快感が甦ってくる。
しかし、それを決して表情に出さずに喋る。
マヒム・ゾーズ
マヒム・ゾーズ
ドーナ・サジャイ
ドーナ・サジャイ
復讐?そんなのとんでもない!
マヒム・ゾーズ
ドーナ・サジャイ
僕を変えてくれてありがとう、そして…
マヒム・ゾーズ
マヒム・ゾーズ
僕をまた、いたぶってくれ。
オクタヴィネル寮内
はっきり言って、予想外だった。
寮長の座を争う決闘なら、魔法での私闘が許される。
別に隠れて私闘したっていいが、どうせなら観客が居たほうがいい。
その方が負けた時の惨めさが増す。
ドーナくんが勝てば… 僕は自分の欲を満たせるはずだった。
ドーナ・サジャイ
目の前には、地面に伏せているドーナくん。
オクタヴィネル寮生
オクタヴィネル寮生
オクタヴィネル寮生
周りの声は騒然としている。
まさか君が負けるなんてね、ドーナくん。
彼の前にしゃがみ、言葉に落胆の気持ちを大いに込める。
マヒム・ゾーズ
ドーナ・サジャイ
僕は確かに強くなった。日々努力してきた。
魔法や力が強い方が負けた時の惨めさが増すと思ったからだ。
それでも…君なら、ドーナくんなら僕より 強いままだろうと思っていた。
彼は顔を真っ赤にしてきゃんきゃん喚いている。
期待を込めて、まあ一言くらい残しておいてあげよう。
彼の頬を両手で挟み、持ち上げる。
マヒム・ゾーズ
彼は呆然と僕を見上げる。
僕は立ち上がり、学園長からの賞賛の言葉も説明も何も聞かず自室に戻った。