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5:00

ころん

……っ

眠れなかったな…

…学校、行っても何も頭に入らないと思うし

いざとなれば…保健室行けばいいし

ころん

……

ガチャ

あれ、電気ついてる

……あ、

さとみ

……ん

さとみ

早いな

ころん

…そっちも。

さとみ

家主いないとなんも出来ないからさぁ

さとみ

料理もできないから腹減ったぁ

ころん

……

さとみ

…ん、隈

さとみ

寝不足か?

ころん

寝不足…だけど

ころん

今日、一睡も出来なかった

さとみ

やっぱり怖いかぁ

ころん

……うん…っ

ころん

…怖い…っ

さとみ

とりあえず寝ろ?

さとみ

オールで学校はしんどいしさ

さとみ

ジェル来たら起こすからさ

ころん

…けど、怖くて…っ

さとみ

お前が寝てる間に親来ても俺がいるから大丈夫

さとみ

それに鍵しまってるしな

さとみ

安心しろ、ここには来ないからな

ころん

……わかった

ころん

…スゥ……スゥ

さとみ

…やっと寝たぁ

5:45

6:38

ガチャ

ジェル

…ふわぁ

ジェル

あれ、2人ともおる…

さとみ

おぉ、やっと来た

さとみ

話し相手寝たから暇だったな〜

ジェル

ころん、何時くらいに来た?

さとみ

…5時くらい?

さとみ

一睡も出来ずに朝になったらしい

さとみ

それでちょっとでも寝ろって言って寝た

ジェル

ころん…怖いやろうな

ジェル

……

さとみ

…、

さとみ

腹減った〜

ジェル

……あ、うん

ジェル

何時に起きたん?

さとみ

寝てないな。

さとみ

ソファ寝心地良かったんだけどな、

さとみ

スマホ見てたらつい

ジェル

お前こそ寝ろよ…

さとみ

俺は慣れてるからな〜

さとみ

ころんは多分、寝る時間決まってたと思う

さとみ

だからこそオールは体に悪いからな

さとみ

子に依存する親は子供のことを1番に考えてる、

さとみ

だから、寝る時間とか食べるものを強制してたんじゃないかな

ジェル

…そうやろうな

ジェル

俺さ、ころんに何食べさせたらいいのかとか…あんまりわかってなくてさ

さとみ

なんで?

ジェル

急に油の多い食べ物食べて体調崩したり、太ったりしたらさ

ジェル

ころんが可哀想やなって思って

さとみ

…なるほど

さとみ

まぁ、こいつも一応学生だからな

さとみ

今ちょっと油の多い食べ物食べても大丈夫だろ?

さとみ

さすがに食べ過ぎは良くないけどな、

さとみ

成長期は食べ物食べないと成長しないしな〜

ジェル

…うん

ころん

…ぅん

ころん

…ふわぁ…っ

さとみ

起きたな〜

ジェル

ご飯作るから待っててな

ころん

…うん

さとみ

なぁ、学校まで俺ついて行くか?

ころん

…けどさとみくん、大学は?

さとみ

一応行く

さとみ

送った後に行く予定

ころん

遅刻しちゃうよ

さとみ

単位はあるからな、1ヶ月くらいいけると思う

ころん

けど…

さとみ

俺の事考える前に自分の状況考えろ

さとみ

もし登校中に母親が来たら?

さとみ

ジェルが頼りないって言いたいことじゃないけどさ

さとみ

ジェルだけじゃ俺が不安だから

ころん

…母さんは…っ、母さんは…登校中に来るの…?

さとみ

…ころんの話を聞く限り…多分な

ころん

…やだ…っ、やだっ…!

ジェル

ころん…、

サスサス…

ジェル

……っ

さとみ

なぁ、学校まで俺が送り迎えするからさ

さとみ

嫌なことあったら途中で電話してきてもいい

さとみ

だからさ、今は自分のことだけ考えろ

ころん

僕…っ、学校は行きたい

ころん

けど…登校中に母さん来るのは…嫌だ

ジェル

嫌やんな、大丈夫やで

ジェル

莉犬も一緒に行ってくれるからな

さとみ

莉犬?

ジェル

ああ、近所で隣のクラスの友達

ジェル

そいつも毒親でよく泊まりに来てるな

さとみ

なるほど

さとみ

まぁころん、嫌と思ったら学校休んでいいからな

ころん

……わかった

7:30

ガチャ

さとみ

誰か入ってきた?

ジェル

あぁ、莉犬や

莉犬

おはよぉ…?

莉犬

……誰?

ジェル

こいつはさとみ、ころんがここ来る時に着いてきた

さとみ

俺も家出してきた〜

莉犬

高校生?

さとみ

一応大学生な、

莉犬

ふぅーん

ジェル

それじゃ、学校行こか

さとみ

ころん、準備出来たか?

ころん

…うん

莉犬

さとみくんも着いてくるの?

さとみ

……、

コソコソ…

さとみ

たぶんころんの母親が登校中に来ると思うから

さとみ

一応ついて行く

莉犬

…なるほど

ころん

2人は電車で登校してるんだね

ジェル

そうやな〜

ころん

僕、徒歩で行ける範囲内じゃ許してくれなくて

ころん

電車で登校するの初めてなんだ

莉犬

じゃあ、これも経験!

莉犬

早く行こっ!

ころん

…うんっ!

ころん

ここ…昔よく買い物に来たところ

莉犬

そうなの?

ころん

うん、徒歩で行ける範囲内だから

ころん

家も…近いんだ

ジェル

顔色悪いで?

ジェル

ほんまに大丈夫なん?

ころん

…母さんと同じくらいの女性を見ると…ちょっと怖い

莉犬

そうだよね。トラウマになったものはしょうがないよ

ころん

……!!

ピタ…

莉犬

ころちゃん…?

さとみ

……

さとみ

莉犬、ジェル、ころんを連れて走って学校に行け

さとみ

あそこの緑の服着てる女の人、多分母親。

さとみ

まだこっちには気づいてないから早めに行け

さとみ

なるべく遠回りして行った方がいいと思う

ジェル

わかった、また放課後に

莉犬

ころちゃん、行こっか

ギュ

ころん

…っ、…っ…

さとみ

気づいてないだけ幸いか

さとみ

けどな…学校に押し寄せる可能性も…

莉犬

はぁ…はぁ…

ジェル

……はぁ…はぁ

ころん

…っ、……っ

ジェル

ころん、もう大丈夫やで

莉犬

授業受けれそう?

ころん

……午前中は…図書室でいるね

ころん

…人も…来ないし、さ

ジェル

わかった、先生には事情伝えとくな

莉犬

…その、家族間のこと、言ってもいいかな

ころん

っ……

莉犬

…わかった

莉犬

図書室まで一緒に行こっか

莉犬

それじゃあ、俺たち教室行くね

ジェル

何かあれば呼んでな

ころん

……うん

ガラガラ

ころん

……

ポロ…ポロ

ころん

…っ、…っ

ころん

…ぅぁ…っ、ぁあ…っ

嫌だ…っ、怖い…っ

辛いよ…っ、なんで…こんなことになったの…っ

ガラガラ…

ころん

…っ、!

人…来ちゃった

泣いてるの見られたら…

もう…考えたくない…っ

帰りたい…っ

ジェルくんの家に…帰りたい…っ

???

……!

???

だ、大丈夫ですか…?

ころん

っ…

フルフル

???

ぁ…、その…

???

ハンカチ…良ければ、どうぞ

ころん

…ごめんね…っ、ありがとう

???

…お名前は、なんですか?

ころん

…ころん

???

…聞いた事あります

???

…莉犬と仲良いですよね

ころん

…うん

???

僕も莉犬と仲良い友達です

???

あの、僕もころちゃんと呼んでいいですか?

ころん

…うん

???

僕の名前、言ってませんでしたね

るぅと

僕、るぅとって言います

るぅと

この部屋に誰かいるって驚きました

るぅと

普段は僕だけなので…少し嬉しいです

ころん

……

るぅと

けど…ここに来たのは辛いからですよね

ころん

……うん

るぅと

僕は入学した時に同じ中学だった不良に

るぅと

「こいつの親はヤクザだ」

るぅと

って陰口叩かれて…

るぅと

嘘なのにみんな信じちゃって

るぅと

クラスどころか学年…学校で孤立してしまって

るぅと

…莉犬だけが友達で

るぅと

けど…やっぱりクラスには居たくなくて

るぅと

入学早々図書室登校になったんだ

ころん

…ひどい

ころん

そんなの…っ、るぅとくんが辛い思いするだけ…っ!

ころん

その不良…なんでるぅとくんの陰口言ったの…っ!

ころん

るぅとくん…何もしてないんでしょ…っ!

るぅと

……

るぅと

僕は中学生の時は不良でした。

るぅと

僕を悪く言った不良は僕とも関わりがあり、仲のいい仲間でした。

るぅと

ただ…僕の祖母が亡くなった時、このままじゃ僕が死んだら天国で祖母に会えなくなるって

るぅと

僕自身、すごく感じて不良をやめた。

るぅと

それを知った仲間が抜けがけだやら言ってきました

るぅと

それがきっかけかと

ころん

……

るぅと

僕は自分の意見を突き通すために仲間を裏切ったようなものですよ

ころん

それは…るぅとくんが正しいよ…っ!

ころん

今やってる事が悪い事だと自覚して

ころん

いいように変えようとしたんでしょ…っ!

るぅと

……そうですね

るぅと

ころちゃんは、とても勇気のある人ですね

ころん

…勇気なんてないよ

ころん

…ないから…泣いてたんだよ

るぅと

…けど、僕のこと励ましてくれました

るぅと

泣いたら勇気ないんですか…?

るぅと

強い人でも弱い人でも泣きますよ。

ころん

っ……

るぅと

……

るぅと

学校で何かありましたか?

ころん

元々…クラスにも馴染めてなかったから

ころん

けど…ジェルくんと友達になれて…莉犬くんとも…友達になれて

ころん

学校は…楽しいって思えて…

ころん

けど…っ、家族間で色々あって

ころん

…今は…授業受けれそうにないだけ

るぅと

そうなんですね

るぅと

辛かったら、ここに来てもいいんですよ

るぅと

僕がいますから

ころん

……

ころん

……うん

るぅと

…学校も行きたくなければ休んだっていいんです

ころん

……うん

るぅと

それじゃあ、本、読みませんか?

るぅと

ここ、一応図書室なのでね

ころん

僕、本なんてあまり読まないから

るぅと

それならこれがオススメです!

昼休憩

ころん

…スゥ…スゥ…

るぅと

……

ガラガラ

莉犬

…あれ、るぅとくん!

ジェル

知り合い?

莉犬

うん!

るぅと

莉犬、

ジェル

ころん、寝たんやな

るぅと

目の下に隈があったので、本を読んでるうちに

莉犬

ころちゃんの様子、どうだった…?

るぅと

僕がここに来た時は泣いてました

るぅと

詳しくは聞いてないけど、家族間で色々あった事が

るぅと

余程怖かったと思います

莉犬

…るぅとくんとは…話せてた?

るぅと

最初は少し警戒してるように見えました

るぅと

このままだところちゃん、放課後まで寝ちゃうと思います

るぅと

放課後まで一緒にいるので安心してくださいね

ジェル

ありがとうな

莉犬

俺たち、放課後に迎えに来るからね

莉犬

ここだけでもゆっくり休んでね

莉犬

ころちゃん

ころん

…スゥ…スゥ

放課後

ころん

…んぅ…っ

ころん

…あれ

るぅと

おはようございます

ころん

僕、寝ちゃってた…?

るぅと

はい、3時間ほど

ころん

授業受けれ無かった…

ころん

…学校来てるのに

るぅと

いいじゃないですか、1日くらい

るぅと

嫌だと思ったなら学校も休めばいいんです

るぅと

ころちゃんは自分の意見をしっかり聞きましょう?

ころん

…休む…か

ころん

僕…学校休むことも…頭に入れておく、ね

るぅと

また、ここにきたくなったら来てくださいね

るぅと

僕、ここにいるので

ころん

…うん

るぅと

莉犬たちは門で待ってるそうです

るぅと

…?

ころん

……!

るぅと

何か騒がしいですね

るぅと

僕、見に行ってきます

ーーーーー!!

先生

ーーーー!

先生

ーーーーー!

母、さん…

なんで…なんで、ここまで…するの?

僕は…母さんにとって、何なの?

宝石なの…?

宝物、なの…?

それほど人に…取られたくないの…?

僕のこと…大切なんだよね…?

愛してくれてるんだよね…?

愛してくれてるから…こんなこと、するんだよね…?

あれ、けど僕…母さんのこと…怖いよ…?

愛されてるんだよね…?

愛されて…大切にしてくれてるんだよ…?

普通は、怖くないよね…?

僕が…おかしいのかな

ここで母さんの所に行けば…みんなには迷惑かけないのかな

なら…行かないと…

ころん

……

ギュ

莉犬

っ…!

莉犬

ころちゃん…っ!

ころん

…ぁ

ころん

あれ…えっと…僕…っ

ジェル

大丈夫、怖くていいから

ジェル

怖いのがおかしくない、みんなに迷惑かけてもいいから

ジェル

自分を守れよ…?

ころん

っ…

さとみ

お、いたいた

莉犬

さとみくん…

ジェル

あれ…連絡してないよな?

さとみ

なんかさ、朝見た時から学校に行くと思ってたからさ

さとみ

お前らの下校時間予想して来たらこの状況

さとみ

ここは一旦先生に任せて隠れて帰る…

……っ!

ころん…っ!!

ころん

……っ!?

さとみ

…お前らはどっか裏門とかから帰れ!

どきなさい!

パアン…

ころん

……っ!!

さとみ

っ……た

莉犬

さとみくん…っ!

さとみ

…大丈夫、早く行け

ジェル

…うん

ギュ…タッタッタッ

るぅと

こっちが裏門です…!

るぅと

着いてきてください…っ!

莉犬

…うん…っ!

さとみ

ぃ…った

ジェル

はい、保冷剤

さとみ

ありがとう。

ころん

……

莉犬

ころちゃん、あんまり思いつめないで…?

ころん

…うん

ころん

さとみくん…本当に、ごめんね

さとみ

ころんが叩いたわけじゃないしさ

ころん

…けどっ

さとみ

ころんの母さんでもころんの責任にはならないからな

ころん

……

ころん

母さんが…本当に…ごめん

さとみ

…はぁ

さとみ

ころんは何も悪くない、な?

ころん

……

さとみ

これは自信もっていいこと

さとみ

ころんは悪くないからな

ころん

……うん

ころん

ねぇ、僕さ

ころん

明日から…っ…、明日…から、っ

ころん

学校…、休む…っ

ジェル

うん、わかった

莉犬

俺たち学校いっちゃうけど平気?

ころん

…うん、2人は…2人のこと…して、ほしいな

さとみ

じゃあ俺が付き添っとくな

さとみ

安心しろよ

ころん

…っ、うん

○月✕日

朝から晩までずっと怖かった

登校中に母さんがいたんだ。

見つかる前にさとみくんが母さんのこと見つけて

僕達は走って学校まで行ったんだ。

学校まで行っても不安だった

だから図書室で過ごした

るぅとくんっていう友達も出来た

心優しい子だった。

帰るまでずっと一緒にいてくれた。

下校時間には門に母さんがいた

怖かった

僕、おかしかった。

あんな所になんて行きたくないのに

頭が働かなかった。

いつの間にか母さんの方向に歩いてた。

莉犬くんが止めてくれないと、僕は母さんの所に行ってた

さとみくんは僕を守ろうとして前に立ったら

母さんに叩かれた。

もう本当に意味がわからない

さとみくん、今でも痛そうなんだよ

さとみくん、いつも場の空気を読んで動いてる

僕たちが悲しそうにしてたら話を逸らして笑顔にしようとしてるみたい

だからこそ…今日は大人しい

そんなの…おかしいよ

さとみくんはいつもこんな時は笑うと思うのに

家出してきてるから…少しは辛かったはずなのに

僕のせいでさらに辛くしてごめんなさい

明日から僕は休むようにする

一旦学校にいかない

…休むのも、大切、だよね。

アイされボクの毎日ニ ッ記

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