TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

ヌッシ☆

知りたがり屋の菊くん!

ヌッシ☆

8冊目!

ヌッシ☆

今回は新しいキャラが出るよ〜!

ヌッシ☆

では!

菊&ヌッシ☆

START!

本田 菊

そういや、中々コメント来ねーな。

ヌッシ☆

ゔっ・・・、それは言わないで菊くん・・・・・・。

ヌッシ☆

これがいいねもらってるだけでもいいと思って・・・・・・。

???

あああもうダメ!

バターンッ!

???

ダメですゥ〜!

蘭・ウィムエド

えっ。

リヒテン・ツヴィンクリ

うぅ・・・。
((よれッ・・・・・・

蘭・ウィムエド

・・・・・・大丈夫ですか?ツヴィンクリさん。

リヒテン・ツヴィンクリ

あああん、もうムリです〜!!

リヒテン・ツヴィンクリ

助けてください、蘭さぁん!

蘭・ウィムエド

俺に出来ることは、暴力と本を運ぶことくらいですけど・・・・・・。

林 乙玲

暴力は求めてないと思うネ。

林 乙玲

あと他にもあると思うヨ。

リヒテン・ツヴィンクリ

はぁっ、はぁっ・・・。

リヒテン・ツヴィンクリ

ぼっ・・・、暴力・・・・・?

リヒテン・ツヴィンクリ

そんな方法が・・・。

リヒテン・ツヴィンクリ

いや、でももうそれしか・・・・・・?

林 乙玲

えぇ・・・・・・?

蘭・ウィムエド

いいですよ、暴力は手っ取り早くて。((グッ

リヒテン・ツヴィンクリ

はわわ・・・・・・。

ベル・アガート

コラーーッ!!!

ベル・アガート

ダメですよ、ツヴィンクリさん、蘭の力を利用したら!

林 乙玲

蘭くんの筋肉は人を傷つけるものじゃないヨ!

林 乙玲

しっかりするネ!

リヒテン・ツヴィンクリ

うっ、うっ・・・・・・。

蘭・ウィムエド

みんな俺の事封印された禁忌の力かなんかやと思ってます?

リヒテン・ツヴィンクリ

違うんですゥ、私・・・。

リヒテン・ツヴィンクリ

ただ蘭さんに代わりに寄贈を断ってほしくて・・・・・・。

本田 菊

ん?

本田 菊

はーい、キゾーって何?

ベル・アガート

利用者さんからもらった本のことやで。

林 乙玲

図書館で買った本と同じように、この資料係で所蔵手続きするんデスヨ。

本田 菊

へ〜。

本田 菊

もらえるモンなら、もらっときゃいーじゃん。

蘭&ベル&リヒテン&乙玲

・・・・・・。

本田 菊

え!?

ベル・アガート

ちょっと、本田くんに見せてもいいですか?

林 乙玲

あぁ・・・・・・、そうネ。

ガチャ

ベル・アガート

もらえるのは助かるんやけど・・・、本を無限に置ける書架はないんよね・・・・・・。

みっしり・・・・・・

本田 菊

うわっ。

ベル・アガート

これ全部未処理の寄贈本?

リヒテン・ツヴィンクリ

はいぃ・・・・・・。

リヒテン・ツヴィンクリ

わ・・・、私が寄贈担当になってから1年半で気づいたらこんな風に・・・・・・。

本田 菊

よくこんなにいっぱい本くれるヤツいるな・・・・・・。

ベル・アガート

それがいるんよ・・・。

ベル・アガート

家族が亡くなったとか、引っ越しでいらなくなったとか、もったいないから誰かの役に立てばって図書館にもってきてくれるんやけど・・・・・・。

本田 菊

置く場所がね〜〜な!

ペチペチッ

ベル・アガート

そーゆーこと・・・・・・。

ベル・アガート

本田くんも小説あたりの書架がどうなってるか知ってるやろ?

本田 菊

どこもギチギチで返却本入んねーよな・・・。

蘭・ウィムエド

((ぬっ・・・・・・

蘭・ウィムエド

だから必要な本だけ選んで所蔵するしかないワケですけど・・・・・・。

リヒテン・ツヴィンクリ

は・・・、はいィ・・・。

ベル・アガート

ツヴィンクリさん、明らかに不要な本も受け取っちゃうんですよね・・・・・・。

リヒテン・ツヴィンクリ

・・・・・・。

ベル・アガート

地方の公共図書館としては・・・・・。

ベル・アガート

①郷土資料
この地域に関する本
これは他の県や市町村では集めないだろうから、ウチで保存した方がええからね。

ベル・アガート

あと。

ベル・アガート

②人気本
予約がたくさんついた本は同じものを何冊か買うので。

本田 菊

へ〜。

ベル・アガート

この二つ以外は、積極的に収集しとらんかな。

ベル・アガート

それ以外でも貴重書とか選書基準にあえばいただくこともあるけど・・・・・・。

ベル・アガート

寄贈本を受け取ったら、定例会議で所蔵するか話し合って、

ベル・アガート

所蔵しないことが決まれば断りの連絡をして、本を送り返さなきゃいけない。

蘭・ウィムエド

ツヴィンクリさんの前任の人はあきらかにいらない本はその場で断っとったな。

本田 菊

あきらかにいらない本ってたとえば?

ベル・アガート

この・・・、20年前のパソコンの本とかかな・・・・・・。

ベル・アガート

ってえっ、なんで受け取ってここにあるん?

リヒテン・ツヴィンクリ

こっ・・・、こ、断れないんですゥ・・・、私ィ・・。

リヒテン・ツヴィンクリ

せっかく親切で持ってきていただいたのに・・・、断ったら悪いかなぁって・・・、うぅ・・・・・・。

本田 菊

この人この仕事向いてないんじゃね?

リヒテン・ツヴィンクリ

うぅッ!

蘭・ウィムエド

作業自体は早い人なんやけど・・・・・・。

リヒテン・ツヴィンクリ

だから助けてください、蘭さぁん!

蘭・ウィムエド

何故、俺!?

リヒテン・ツヴィンクリ

だって、蘭さんは断るの上手じゃないですかぁ、この間だって・・・。

数週間前

蘭・ウィムエド

あ〜、これは・・・、いらない本ですね〜。

ズバン

蘭・ウィムエド

あなたがいらない本は図書館もいらない本です。

ズバン

蘭・ウィムエド

図書館はゴミ捨て場じゃないので。

ズバン

リヒテン・ツヴィンクリ

毅然とした態度ですごいです・・・・・・。

リヒテン・ツヴィンクリ

尊敬します・・・。

蘭・ウィムエド

いやぁ//

ベル・アガート

蘭さんの断り方を見習わないで・・・・・・。

本田 菊

ブハッ、ウケるw

ガシッ

ベル・アガート

あなたがカドの立たない断り方をするんですよ!ツヴィンクリさん!

リヒテン・ツヴィンクリ

う・・・、うぅ、ムリですゥ〜・・・・・・。

ベル・アガート

・・・・・・。

ベル・アガート

私も・・・、元々は断れないタイプだったの・・・・・・。

リヒテン・ツヴィンクリ

・・・・・・?

ベル・アガート

私の母はお菓子作りが趣味でね・・・・・・。

小さい頃は喜んで 食べてたんやけど・・・・・・。

中学生になって すごく太ってしまって・・・・・・。

なかなか『いらない』って 言い出せないままいたの。

ベル・アガート

おいしいよ〜。

ベルの母

よかった〜!

でもある日、勇気をだして 言ってみたんです。

ベル・アガート

お・・・、
お母さん・・・・・・。

ベル・アガート

毎日お菓子作らなくていいよ・・・、食べきれないし・・・・・・。

ベルの母

やだ〜〜〜、もっと早く言ってくれればよかったのに〜。

ベルの母

あなたが喜んでくれるから作ってたけど、最近大変で・・・・・・。

ベル・アガート

え〜〜?

ベル・アガート

誰かが言わないとみんな不幸になるんです!

ベル・アガート

勇気です!勇気!!

リヒテン・ツヴィンクリ

できるかなぁ・・・、うぅ・・・・・・。

図書館員

ツヴィンクリさん、寄贈希望の方がいらしてます・・・・・・。

リヒテン・ツヴィンクリ

ヒャアッ!!!
((ビクゥッ

ベル・アガート

じゃあ私たちも仕事があるのでコレで!

本田 菊

え〜、俺もツヴィンクリさんの寄贈バトル見たい。面白そう。

ベル・アガート

仕事ですッ!!

本田 菊

へーい・・・。

リヒテン・ツヴィンクリ

あぁぁぁぁ・・・・・。
((ズルズル・・・

蘭・ウィムエド

さ〜、バトルですよ〜、ツヴィンクリさん♡

リヒテン・ツヴィンクリ

お待たせしました、寄贈担当のツヴィンクリです・・・・・・。

本を寄贈しに来た利用者

あっ、こんにちは〜。

本を寄贈しに来た利用者

お忙しいところごめんなさいね〜。

リヒテン・ツヴィンクリ

(怖い人じゃなさそう・・・、よかった・・・。)

本を寄贈しに来た利用者

今日はこの本を寄贈させていただこうと思って〜。

『おすそわけの魔法』

リヒテン・ツヴィンクリ

!!

リヒテン・ツヴィンクリ

お・・・、『おすそわけの魔法』・・・・・・。

たしか何十件か予約があったはず・・・・・・、これなら断らなくてもいいかも・・・・・・。

蘭・ウィムエド

((ヒョコッ

リヒテン・ツヴィンクリ

((ビクッ

蘭・ウィムエド

((ピラッ(紙を出す)

予約 3件 複本 4冊 の本です。

ヌッシ☆

複本とは同じ本を複数所蔵している図書のこと

もう3件!?

今は予約も減ったし、 複本も充分あるんだ・・・・・・。

本を寄贈しに来た利用者

この本なんですけど、自分に必要なくなった本をほかの人にわけて幸せをめぐらせよう!ふやそう!っていう考え方で、私とっても共感して・・・・・・。

しかもお話が長いタイプの人だ・・・・・・。

どうしよう言い出せない・・・。

ドサッ

本を寄贈しに来た利用者

今日は10冊お持ちしてますので、分館にも何冊か置いてもらえますね!!

リヒテン・ツヴィンクリ

!?

リヒテン・ツヴィンクリ

じゅっ・・・・・・。

リヒテン・ツヴィンクリ

ヒッ、こ、ヒュッ・・・?

あ〜〜〜、ダメダメ、 絶対ダメ〜〜〜〜!!

断らなきゃ 断らなきゃ 断らなきゃ 断らなきゃ 断、こ・・・・・・。

リヒテン・ツヴィンクリ

いらないっ、いらない本ですね!

ズバン

リヒテン・ツヴィンクリ

あなたのいらない本なら、図書館もいらなくてェですね、あのあの。

あ・・・・・・、あれ、 私何言ってるの?

リヒテン・ツヴィンクリ

あっ、ゴミ!

ズババン

リヒテン・ツヴィンクリ

ゴミになっちゃうので!!

リヒテン・ツヴィンクリ

あっあっ、ごめんなさい、その・・・・・・。

林 乙玲

((うわ〜・・・。))

蘭・ウィムエド

((wwwww))

本を寄贈しに来た利用者

どっ・・・、どうしてそんなヒドイこと言うんですか・・・?

リヒテン・ツヴィンクリ

ア"〜アッアッ、そうですよね、ごめんなさい〜〜!

本を寄贈しに来た利用者

生活が苦しい中買った大事な本なんなですよ・・・、それを・・・、うぅ・・・、ヒドイ・・・。

リヒテン・ツヴィンクリ

う・・・。((ズキンッ

リヒテン・ツヴィンクリ

・・・・・・。

リヒテン・ツヴィンクリ

リヒテン・ツヴィンクリ

あの・・・・・・、失礼ですが、生活が苦しいのにどうして10冊も・・・?

本を寄贈しに来た利用者

それは・・・。

本を寄贈しに来た利用者

著者の無料セミナーに参加した時に買った本です・・・・・・。

『この本をみなさんにおすそわけして、幸せを分かち合いましょう!』

本を寄贈しに来た利用者

そう先生に言われて・・・、痛い出費でしたが、買ったんです・・・・・・。

本を寄贈しに来た利用者

無料のセミナーですし・・・・・・。

本を寄贈しに来た利用者

何か買ってさしあげないと悪いかなと・・・、つい・・・・・・。

リヒテン・ツヴィンクリ

((宇宙猫状態

同じだ、この人も私と・・・・・・。

いつもこうやって 悪いかな〜って・・・・・・。

リヒテン・ツヴィンクリ

((ハッ

ベル・アガート

みんな不幸になるんです!

ベル・アガート

勇気です!勇気!

リヒテン・ツヴィンクリ

((ギュッ・・・・・・

リヒテン・ツヴィンクリ

・・・あのッ・・・・・・!

リヒテン・ツヴィンクリ

著者に本をお返しして、返金をお願いするのはどうでしょう・・・・・・。

本を寄贈しに来た利用者

でも一度買ったのに返すなんて申し訳なくて・・・・・・。

リヒテン・ツヴィンクリ

そっ・・・、その方がこの本を本当に必要とする人の手に渡ると思いますしっ!

リヒテン・ツヴィンクリ

図書館にはこちらの本がもう充分な数所蔵があるので!

リヒテン・ツヴィンクリ

あの・・・、私、読んでないんですけど・・・、

リヒテン・ツヴィンクリ

自分が苦しくても、相手に必要じゃなくても、わけあたえるべきだって・・・、この本に書いてあったでしょうか・・・・・・?

本を寄贈しに来た利用者

・・・・・・。

本を寄贈しに来た利用者

そう・・・・・・。

本を寄贈しに来た利用者

そうですよね・・・。

本を寄贈しに来た利用者

私・・・、なんだか空回りしてたみたい・・・、ごめんなさいね・・・・・・。

リヒテン・ツヴィンクリ

((ほっ・・・・・・

本を寄贈しに来た利用者

思えばいままでも結構強引に人に物ゆずってしまったこともあったし・・・。

リヒテン・ツヴィンクリ

え、あ、そうですか・・・。

本を寄贈しに来た利用者

この間も妹に服をゆずりに行ったんですけど、なんだかいい顔されなくて・・・、せっかくあげたのにヒドイって思ってたんですけど、今思うとアレも迷惑だったのかも・・・・・・。

リヒテン・ツヴィンクリ

はい、えぇ・・・、はい。

あっあ"〜〜、 話長いモードに・・・・・・。

蘭・ウィムエド

((何とか断れたようですね。))((こそこそ

林 乙玲

((は〜・・・。))

本を寄贈しに来た利用者

それでは、失礼しますね。

リヒテン・ツヴィンクリ

本日はありがとうございました・・・・・・。

ガチャ

バタン

リヒテン・ツヴィンクリ

((ボロッ・・・・・・

リヒテン・ツヴィンクリ

は・・・・・・っ、お・・・・・・・・・・・・、
お断りしました・・・。

林 乙玲

えらいネっ、よくやったネっ、ツヴィンクリさんっ!

林 乙玲

よしよし・・・。((ナデナデ

リヒテン・ツヴィンクリ

ヒャイ・・・・・・。

蘭・ウィムエド

これからも色んな寄贈希望の人が来ると思いますが、この調子で頑張りましょう!

リヒテン・ツヴィンクリ

ヒィィ〜〜ッ!

数日後

蘭・ウィムエド

あれからは不要な寄贈を断れてるで、ツヴィンクリさん。

ベル・アガート

そう!!

ベル・アガート

よかった・・・・・・。

本田 菊

え〜、次来たら俺呼んでよ、キゾーバトル見たい!

ベル・アガート

あなたねぇ・・・・・・。

蘭・ウィムエド

ただ・・・・・・。

蘭・ウィムエド

そん時の利用者さん、あれから予約の多い本を確認して寄贈に来てくれるようになったんやが・・・・・・。

本を寄贈しに来た利用者

この本ですよね。

リヒテン・ツヴィンクリ

はい!ありがとうございます、助かります・・・・・・。

蘭))話が長くて・・・、困ってるみたいやで・・・、ツヴィンクリさん。

本を寄贈しに来た利用者

この本なんですけど、読んでみたらすごく面白くて・・・・・・。

リヒテン・ツヴィンクリ

は、はい・・・・・・。

リヒテン・ツヴィンクリ

あの・・・・・・。

リヒテン・ツヴィンクリ

(あぁ・・・、仕事が・・・、すすまない・・・・・・。)

頑張れ! リヒテンさん!

ヌッシ☆

おしまーい!

ヌッシ☆

どうだった、どうだった?

本田 菊

良かったらいいねとコメント、フォローとかもよろしくな!

ヌッシ☆

では!

ヌッシ☆

ばい主!

本田 菊

ばい菊!

蘭・ウィムエド

ばい蘭。

ベル・アガート

ばいベル。

林 乙玲

ばい乙玲。

リヒテン・ツヴィンクリ

ばいリヒ。

知りたがり屋の菊くん!

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

105

コメント

4

ユーザー

とても面白くて知らないことも出てくるので勉強になります‼︎

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚