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殺人の呪い

第1話 - 殺人の呪い

2020年06月19日

#ホラー

#肝試し

恐怖案内人Mr.Black

吉村

なあ、今日させっかくの夏休みなんだからさ、肝試しいかね？

正人

賛成！

太樹

俺も〜

吉村

お前ら本当に大丈夫か？

正人

だから行くんだよ、幽霊ってどんなのか見てみたいし笑

太樹

俺もちょっと興味あるかな〜

吉村

行ってからもう帰りたい〜、とか言うなよw

正人

男に二言はない！

吉村

本当かよw

吉村

じゃあ、こっからは後戻りは出来ないんで肝試し行く場所言った途端行きたくないとか言うなよ？

正人

なんだよそれw、何でもかかって来い！！

太樹

どうせ、幽霊とかいる訳ないしw

吉村

まあ、お前たちも親からは厳しく言われているあの場所だ…

正人

え、まさか…

太樹

俺行かないぞ、親から説教くらうのはごめんだし。

吉村

後戻りは出来ないって言いましたよー。

吉村

正人男に二言はないんだよな？なら明日の夜バイクで例のコンビニに集合な。オッケー？

正人

話が早いなw、ま、俺もその日暇だし良いよ〜

太樹

もし何かあった時はお前の責任だからな？！

吉村

あいあいw分かりましたよ〜んw

今言った親からは厳しく行くなと伝えられていると言う所は呪われているらしい。

どうも昔そこで、連続殺人があったとか、それからそこに行った者は必ず殺人事件に巻き込まれるという、話である。

俺らはあの時はそんなこと信じしていなかった、だから調子に乗ってそこに行った、だが後々後悔する事になるとはこの時はまだ知らなかった。

吉村

はい！という事で行きますか！

正人

本当に行くのかよ、

吉村

大丈夫だって笑、そんな呪いとかある訳ないってw

吉村

本当に心配性だな正人はw

正人

だってそこに行った奴、翌日殺人事件に巻き込まれたんだとよ。

吉村

偶然だろw

正人

殺人事件に会う事って滅多にないぞ。

吉村

絶対に偶然だってw、それか単なる作り話じゃねぇーの？w

太樹

俺もその話聞いた、嘘かは分からないが、俺は本当だと思う。

太樹

だってさ大の大人でも子供に耳にタコが出来るくらい絶対に行くなって言うんだぜ？

吉村

嘘に囚われているだけだってw

太樹

吉村こう言う事本当に辞めた方が良いぞ。

吉村

はいはい、お説教は後にして下さい〜笑

吉村

よし、と言う事で出発！

この時の正人と太樹はあまり乗り気ではなかった、本人達は本当にあの話を信じているのだろうと思った。

俺もあの時半ば強引に連れて行ったのは今でも後悔しているし、反省している。

こんな事が分かっていたなら、あの時の俺は行く事をやめていただろうか、それとも更なる好奇心で行くのだったのだろうか。

30分後

吉村

結構時間掛かったな。

夜という事もあって辺りは真っ暗だった。

各自持参したライトで吉村達は周辺を照らす。

辺りは草で生い茂っていて、生暖かい風恐怖を増して行く。

吉村

本当に不気味な場所だな。

太樹

もう帰った方が良くないか？

吉村

おい、まだ来たばっかりだぞwしばらく探索してから帰るぞ。

太樹

ええ〜

正人

確か殺人事件があった場所ってここなんだよな。

吉村

そう、俺たちが今立っているとこなんだよなぁ〜w

太樹

え？！

太樹は慌てて立っていた場所から離れる。

吉村

なんだよ太樹w、オーバーリアクションだなw

太樹

いや、マジでビビった本当に辞めてくれよ〜

吉村

めんご、めんごw

吉村

それじゃ、探索開始！

正人

はーい。

吉村

暗いから気おつけろよ〜

太樹

え、一人で探索すんの？

吉村

そうだけど、どうした？

太樹

マジで無理だって〜

吉村

本当に太樹は臆病者だなw、じゃ、俺に着いて来いw

太樹

お前らマジで怖くないのか？

吉村

怖くないってw、怖い噂に左右される程ビビリじゃないからw

太樹

お前らマジでヤバイな。

吉村

お前が臆病なだけだって笑、じゃ、探索行くぞ！

探索。

吉村

しっかしな〜、現場が道っていうだけあって探索場所狭いな。

吉村

もう何十年も前の事件だし探索したって何も出てこないだろw

太樹

俺たち肝試しに来たんじゃ無かったのか？

吉村

探索も兼ねて肝試ししてるんだよ、その方が面白くないか？

太樹

まあ、何か見つけたらそれはそれで盛り上がるけどさ、

吉村

おっと、そう言ってる間に何か見つけたぞ！

太樹

お？

俺が見つけた物はピアスだった。

花の形をしていたから多分女性用のピアスだろう。

吉村

なんでこんな所にあるんだろうなw

吉村

誰か落として行ったのか？

太樹

でも、それにしては大分錆びてないか？

吉村

そう言われてみれば確かにそうだな。

吉村

まさか、殺人事件の被害者のだったりして笑

太樹

そうだったとしたら警察とかがもう見つけてあると思うんだけど。

吉村

捜索ミスとかあるんじゃね？

吉村

ここ結構あそこから離れてるし。

太樹

可能性としてはあるな。まぁ、何にしろ不気味だな。

吉村

これ、後で合流した時探索結果として持って行こ。

太樹

元あった場所に戻して来た方が良いと思うぞ。

吉村

何でだ？

太樹

だってもし事件の被害者のだったらなんか呪われそうじゃん。

吉村

大丈夫だって笑、さっきも言ったろ？俺は信じないって笑

太樹

吉村がそう言うならそれで良いよ。

吉村

よし、じゃあ続けるぞ！

この後俺たちは探索を続けた。だが成果は何も得られなかったあのピアス以外は。

吉村

はい、と言う事で各自探索結果の発表をお願いします！

正人

俺の所は特に何も無かったぞ。

太樹

俺らの所はピアスを見つけた。

吉村

そうなんだよ、正人でもさ誰かが最近落としたと思ったんだよ、でもな結構錆びてもしかしたら事件の被害者の物なんじゃないかって話してた所だったんだよ。

正人

マジか……

正人

お前たち、何も無かったか？

吉村

俺らは全然大丈夫この通り。

太樹

おう。

その時だった

突然俺の耳元で。

返して

そう間違い無く聞こえた。

吉村

え？！

吉村

なんだよ今の？！

俺は思わず腰を抜かしてしまった。

正人

どうしたんだ？！

太樹

吉村大丈夫か？！

吉村

今帰してって俺の耳元で聞こえた。

太樹

だから言ったじゃねーか！早くそのピアス捨てろ！今すぐに！！

吉村

わ、分かった！

そう言って俺はポケットからピアスを投げ捨てた。

その時。

許さない

俺はどうやら何かを怒らせてしまったようだ。

そして俺らはとっさに逃げた。

吉村

おい、聞いてくれよ。

正人

ん？

太樹

どうした？

吉村

俺ささっきコンビニ行ってたんだわ、したらさ急に後ろから刺されてさっき病院に搬送された。

正人

は？

太樹

え？！

正人

おい、マジかよ大丈夫だったか？

吉村

ああ、何とかな。

吉村

ニュースになっていると思うぞ。

太樹

だから言ったじゃん、あそこに行かない方が良いって。

吉村

本当だったな、マジでごめん。

正人

なんですぐ教えてくれなかったんだよ。

吉村

お前らを不安にさせたくないと思ってさ。

吉村

あの呪いが本当で、自分にも呪いが掛かってるんじゃないかって思わせたく無かったんだよ。

正人

吉村、

太樹

ありがとな、今回ばかりはお前を見直したぜ。

吉村

見直したってなんだよw、それよりさ今度遊びに行かね？

正人

良いぞ、お前の体調が良くなってからな。

太樹

賛成。

友達を不安にさせてしまった事、親を心配させた事を俺は今でも後悔している。

もう二度ああ言うとこには行くまいと心に誓った。

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