これはダクミネ小説です

１＋１＝２

私は不運だ

色んなことに巻き込まれて

怪我だって跡が残るくらい沢山した

ンネアさんに作られた時からずっとこんな感じで……

前までは「生きる」事すら辛くなってて

「死にたい」なんて言葉がずっと頭にあった

………

初めて会ったのは ミアちゃんからの紹介だった

楽しそうに彼の話をするミアちゃんは相変わらず元気そうだった しばらく彼の紹介が続いたあと

また話が続き…ミアはある事を口にしてしまう

少し先の方から迎えに来たシリュウガエルの姿が見える

ミアちゃんに悪気があった訳じゃないのは分かってる

だから何も言えない……

それでも……言って欲しくなかった 「不運」なんて知られたら嫌われちゃうから

この時はこのまま解散する……そう思った矢先、飲食店の看板が頭上から落ちてきていた

ダクダブは咄嗟に彼女に突っ込み庇う

ガシャンっと大きな音がたち 周りがザワつく

ダクダブさんの左足にほんの少しの切り傷ができていた

……わ…私のせいで……出来た怪我

異常な程に怯える彼女に 彼は手を伸ばす

(殴られるｯ……嫌ｯ……)

頭にそっと手が置かれる

その手は直ぐに離されてしまう

これが初めて出会った話

最初は……すごく怖かったけど すぐに優しい人なんだと思った

別の日

また会えたから一緒に歩いてる

何か会話をしなきゃいけない と謎の使命感で話そうとするが言葉が詰まる

そう、ずっと不運 車に轢かれるのも、物が落ちてきて当たるのも、事故に絡まれるのも

全部この不運体質のせい

彼は少し考えたあと

俺がお前を守ろう

それ以上は何も言えなかった

……でも

心のどこかで嬉しかった気持ちがあった