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主です。
要人
主です。
主です。
要人
主です。
主です。
要人
主です。
全員
ー潤sideー
教室の扉の前で、 俺は手のひらに滲む汗をギュッと握りしめた。
隣には要人。顔色はまだ悪いけど、 俺の袖を小さく握ってくれている。
潤
そう言ったのは俺なのに、 心臓はどくどくと鳴っていた。
…もし、誰にも伝わらなかったら。
…もし、要人のことをまた誤解されたら。
怖くて、たまらなかった。
でも――俺たちの前に立った凌太の背中は、 信じられないくらい大きかった。
凌太
教室の中に響いたその声は、 俺たちの代わりに全部を抱きしめてくれるような優しさで――
要人の過去、トラウマ、苦しみ、 そして今まで隠してきた全てを 凌太が代わりに伝えてくれた。
俺は、ただ要人の肩に手を添えていた。
震えている肩。 小さく息を詰めている横顔。
潤
俺は何度も、そう心の中で言ってた。
だけど、次第に周囲から聞こえてきたのは、 想像していたものとは違った。
女子生徒
クラスの人たち
クラスの人たち
誰かが要人の名前を呼んだ時、 俺の中の何かが崩れそうになった。
――良かった。伝わったんだ。
俺たちの大事な「真実」が、 ちゃんと届いたんだ。
帰り道
要人
俺は何も言えなかった。
俺こそ――ありがとう、って伝えたかった。
どんなに辛くても、俺のそばにいてくれて。
どれだけ苦しくても、学校に来てくれて。
信じてくれて、支えさせてくれて。
それが、どれほど俺にとって 救いだったかなんて、上手く言葉にできない。
そして、凌太。
お前がいなかったら、今日の俺たちはなかった。
凌太
凌太からかわれた時、 ちょっとだけ本当に泣きそうだった。
次の日から、要人は少しずつ 笑えるようになった。
要人
クラスの人たち
女子生徒
要人
俺も、隣にいることが自然になった。
要人の笑顔が、誰の目を気にすることなく、 ちゃんと周囲に認められて――
俺の胸の奥の痛みは、ようやく癒えていった。
潤
潤
もう二度と、誰かの言葉で潰されないように。
そう思いながら、 俺は今日も要人の隣を歩いている。
主です。
主です。
主です。
要人