コメント
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はあ最高。周りの人を無自覚に虜にしていく黒さん最高。あ、まって好きなところ挙げたら全部になってしまう…ひとつだけ!!「泣くのは、武道館まで取って置かせてよ。」が好き!この一文で桃さんの心情が伝わってきて感動した。あとあにき可愛いよね… 投稿お疲れ様です(*^^*)
さいっこうです。月見。様のかく保護者組の絡みめっちゃ好きなんです!!色々悩んだ末にピンクを選ぶ黒くん最高すぎます✨青くんに嫉妬されないかな?(笑)
注意!! ・青黒大前提!(ココ重要) ・他のメンバーさん達には特にカプ要素を考えていませんが、書いてる人が赤桃・白水脳なのでそう見えるところもあるかもしれません💭 ・nmmn ・地雷さんはUターン⚠️
あにきはかわいい。
見た目は勿論、やることも含めてって言うか。俺達いれいすの最年長である筈の彼は、恐らくメンバーの中で一番幼いというか、あどけなさが残ってる。
リスナーのみんなにも“バブにき”なんて言われてる始末だ。
いつだったか、飲み物溢しちゃった的なあにきのツイートのリプ欄に、哺乳瓶の写真がずらりと並んでいたのには流石に吹いた。あにきっず最高だな。
黒
桃
顔を覗き込むように目の前ににゅっと現れたあにきの顔に、思わず息を飲んだ。
大きくてぱっちりしたその目は、見える物全てを映してきらきらと輝いて見える。そんな彼の目に、当然今目の前にいる自分も映っている・・・と言うか、この距離感じゃ最早自分が彼の瞳一杯を占めていて、なんともいえない優越感を感じた。
こんなこと言ったらまろに×されそうだな、と思ったので自分の心に留めておくけど。
彼の目はまるでビー玉みたいだ。ころころとまるくて大きくて、全てを映して輝く。
至近距離で見続けたら、眩しくて目を瞑ってしまいそう。
黒
桃
全然返事をしない俺に痺れを切らしたあにきが、べしっとデコピンを食らわせて来た。地味に痛かった。
黒
桃
黒
桃
怒ってる、なんてそんなにこにこ笑顔で言われてもだな。
あにきには良くあることだった。主に配信なんかでやってる。キレそう、なんて言いながらバーチャルの体はにっこにこで笑ってるんだから、全くこの人は。とこっちまで笑ってしまう。
黒
桃
黒
桃
さっきからなんの話をしているのかと言うと、俺の目の前にずらりと広がるネイルについてである。
最近自分でネイルするのも結構ハマってるんだよね〜とあにきに話したのが始まり。
子供組の3人が普段からネイルしてるのは見るけど、あにきが普段ネイルをしているところはあまり見たことがなかった。
ね、あにきにネイルさせてくんない?という俺のお願いを、あにきは二つ返事で了承してくれた。
そして色を決める段階で、滅茶苦茶に迷っていた。ハマったらとことんやってしまう自身の性格が仇になった。いろんな色を買ったせいで選択肢が多過ぎる。
・・・それで、なんであにきがかわいいとか考え始めたんだろう。
あぁ、そうだ。何色が似合うかな、やっぱり黄色かな、なんてぐるぐる考えてあにきを見てたら、あにきってかわいいよなーなんてぼんやり思ったんだっけ。
黒
桃
ケアされた長髪からはふわりとシャンプーの匂いが香り、その長い睫毛は先日「マツパ行って来た」、なんて言ってたくせに。
飛んだブーメランだ。それを無意識で投げるんだから、この人は。
桃
黒
桃
黒
飲み物を飲もうとしていたあにきがむせる。青って言った時点でアイツの色だなんてすぐ分かるだろうに、この最年長ウブだよなぁ。そんなとこもかわいいけど。
桃
黒
桃
黒
ほんのりと耳を赤くしたあにきが、居心地悪そうにふいっと顔を逸らした。これ以上いじると今度はデコピンじゃ済まなそうだし、大人しくしとくか。
桃
黒
桃
黒
桃
黒
俺の言葉を受け取ったあにきが、机にずらりと並べられたネイルを見て行く。
黒
桃
黒
桃
両手を上げて降参のポーズをとる。もうデコピンは勘弁だ。
黒
桃
そういえば、いつかの配信であにき言ってたな。俺別に黄色はそこまで好きじゃなくて、赤とかの方が好きって。・・・あれ、赤だっけ。ちょっと覚えてないけど。
勿論赤のネイルも持っていた。赤にしたら、まろがりうらに突っかかりそうだなぁ。巻き込まないでくれない?と眉を顰めるりうらが見えた。
いやでも、案外悪ノリするかなアイツも。やっぱぴよにきだし〜?なんて言ってまろを更に怒らせたりして。充分あり得る。
黒
桃
散々に煽られるまろを想像してたら、目の前に置かれたネイル。我に返ってそのネイルを手に取ったところで、俺は思わず固まった。
桃
黒
また居心地が悪そうにあにきが視線を逸らした。いや、だってこれは。
桃
黒
桃
拳を掲げるあにきに全力で謝る。だって、こんなの疑っちゃうじゃん。
俺の手にある、あにきから差し出されたそれは、ピンクのネイルだった。
あにきが選ぶ可能性のある色に、まさかピンクが含まれているなんて思ってもいなかった。
桃
黒
おずおずと聞いてみた俺を、あにきがじっと見つめて来た。
・・・その大きな瞳に、吸い込まれそうになる。
ずっと夢を追い続けて来た彼だから、こんなにも輝きを映せるのかも知れない。なんて、頭の何処かでぼんやりと考えた。
黒
桃
黒
桃
目を丸くする俺の前で、あにきがふっと口元を緩めた。
黒
くしゃっと笑みを溢すあにきに、俺はぽかんと開けていた口を閉じて、胸の奥から湧き上がってくる感情をぐっと噛み締めた。
桃
黒
思わず額に手を当てて俯く。「おいないこ?」とあにきが名前を呼んでくるけど、少しくらい待って欲しい。この無自覚野郎。
・・・泣くのは、武道館まで取っておかせてよ。
黒
桃
黒
なんで俺ディスられてんの??と心の底から訳が分からないと言いたげな表情を浮かべるあにきに、俺は大きく笑った。
桃
黒
放り出すようにして目の前に出された手に、俺はネイルを開けた。鼻を刺すようなこの独特な匂いは別に好きじゃないが、なんだか今は心地が良かった。
まろにはマウントでも取ってやろう。この色はあにきが選んだんだぞって。うるさくなりそうだけど、それも良い。
ありったけの親愛を込めて、その爪を彩ろう。他の何色でも無い、この一色で。
桃
黒
桃
そのままでいてよ。誰よりも眩しく輝いて、これからも俺たちを照らしてくれ。
そんな彼の輝きを、いつまでも守っていけるように。そんな願いを込めて、俺は彼の爪に魔法を塗った。
黒さん生誕祭まで後2日