聚楽市天文台前
運転手
到着しましたよ
廿楽
あ...ありがとうございます...料金はいくらですか...
運転手
お代は結構です
廿楽
そ、そんな‼︎無賃乗車なんて犯罪ですよ‼︎
運転手
いえ、本当に結構です
廿楽
そ、そうですか?では、ありがとうございました‼︎
運転手
はい、お気を付けて
優しい運転手さんにそう言われ 車を出ると私は急いで 敷地内へと足を運んだ。
運転手
....
運転手
この仕事に余計な感情は要らないが...
運転手
哀れな女だな...
聚楽市天文台敷地
廿楽
はぁ...はぁ...
廿楽
お姉ちゃん...無事だよね...?
私は広大な敷地内を がむしゃらに走った。
すると、どこからか むせ返るような異臭がした。
廿楽
何...?生臭い...
私は不思議と足が進み その異臭がする場所へ ゆっくりと歩を進めた。
廿楽
....
どうやら建物裏の茂みの奥が 異臭の発生源らしい。
私は茂みをかき分け恐る恐る その場所を覗き込んだ。
廿楽
....
廿楽
....
廿楽
廿楽
え?
そこにあったのは 真っ赤な血溜まりだった。
廿楽
な...何これ...
私は血の気が引き 思わず逃げ出そうとした。
すると私はあることに 気が付いた。
廿楽
こ...これって...
その血溜まりのすぐ横を よく見ると何か細いものが 散らばっているのが見えた。
廿楽
うそ...
それは赤い髪の毛だった。
廿楽
お、お姉...ちゃん...?
廿楽
ねぇ、お姉ちゃん...ど、どこにいるの...?
廿楽
お姉ちゃん...‼︎ねぇ、嘘でしょッ⁉︎
すると私の頭に最悪な 光景がよぎった。
廿楽
違う...違う違う...
廿楽
お姉ちゃん...ッ‼︎ねぇ返事してよぉ...ッ‼︎
月雲
もう、どうしたの?
廿楽
廿楽
えっ...?お姉...ちゃん...?
月雲
さっきから何回も呼んでさ...1回言えば聞こえるよ?
廿楽
お、お姉ちゃん...?
声のする場所に目をやると 血溜まりの1つ奥の茂みから お姉ちゃんがこちらに 顔を出していた。
月雲
廿楽、よく頑張ったね
廿楽
お姉ちゃん...よかった...よかったよぉ...
月雲
ほら、抱きしめてあげるからこっちにおいで
廿楽
お姉ちゃん...
私はお姉ちゃんのもとへ 歩き始めた。
廿楽
(よかった...お姉ちゃんは生きてたんだ...)
私は安堵した気持ちを前面に 出しながらお姉ちゃんがいる 茂みに向かった。
月雲
よく頑張ったね
廿楽
お姉ちゃん...
ようやくお姉ちゃんに会える という気持ちに浮かれながら 私は茂みに辿り着いた。
廿楽
お姉ちゃ...
廿楽
....
廿楽
....
廿楽
廿楽
え?
辿り着いた先はお姉ちゃん... ではなく、そこにはさっきと 同じ血溜まりが広がっていた。
私は思考が追い付かず 暫く呆然としていた。
さっきの声は誰?
お姉ちゃんはどこ?
この血溜ま






