涼真
奈波、目覚めたのか。
奈波
うん。心配してくれてありがとう。
優奈
ななみ〜!良かった…!
奈波
優奈!
一輝
奈波、体調は大丈夫か?
奈波
うん。大丈夫だよ。
看護師
奈波さん、先生からお話があるので来てください。
奈波
はい。
医者
こんにちは。怪我の具合はどうですか?
奈波
だいぶ引いてると思います。
医者
そうですか。
医者
実はですね、手術は成功したのですが、怪我が深すぎて後遺症が残る可能性が高いんです。
奈波
例えばどんなのですか?
医者
身体が麻痺したり、記憶障害とかですね。
奈波
そうですか。何か方法はないんですか?
医者
今の医療じゃ無理なんです。
奈波
わかりました。
一輝
奈波、どうだった?
奈波
後遺症が残る可能性が高いんだって。
奈波
ごめんね、こんな私で。
一輝
奈波は悪くない!
一輝
悪いのは、犯人だ…!
奈波
ねえ、もし私が障がい者になったら別れる?
一輝
それって…
奈波
私、本気で思うの。
奈波
もし、私が障がい者になったら一輝に迷惑かけちゃうかなって…
一輝
そんなことない!
一輝
俺は、奈波と一緒に居たい。
一輝
どんなことがあっても俺は…
奈波
わかった。そこまで私を想ってくれるんだね。
奈波
これからもよろしくね、一輝!