私が小さかった頃、隣に住んでる男の子とよく遊んでいた。
早川 俊
りおちゃん!
早川 俊
あそぼー
綾瀬 莉桜
うん!
綾瀬 莉桜
いいよー
綾瀬 莉桜
こうえんいこー
早川 俊
うん!
でも、小学二年生の夏。
莉桜ママ
莉桜ちゃん
綾瀬 莉桜
ん?何、ママ。
莉桜ママ
莉桜ママ
お引越しすることになったの。
綾瀬 莉桜
え!?
綾瀬 莉桜
何処に?
莉桜ママ
東京よ。
綾瀬 莉桜
東京……
綾瀬 莉桜
東京って遠いところにあるんでしょ?
綾瀬 莉桜
ばぁばが言ってた
莉桜ママ
ええ。
莉桜ママ
だから俊君ともお別れしなくちゃいけないの。
綾瀬 莉桜
莉桜ママ
ごめんね……
綾瀬 莉桜
ううん!
綾瀬 莉桜
全然大丈夫だよ!
私は父の仕事の都合で東京に引っ越すことになった。
早川 俊
莉桜ちゃん
早川 俊
元気でね
綾瀬 莉桜
うん!
綾瀬 莉桜
俊くんもね!
東京に越してきたあと俊くんとは手紙のやり取りをしてたんだけど
いつしか手紙のやり取りも無くなってしまった。
それから数年たち、私は高校生になった。